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かめれもんの新作・自由律俳句33選

新作の自由律俳句を、33句まとめました。

すでに作成している自由律俳句から厳選し、前回の107句よりも、少し質の高い句を選定することを心がけました。

前回よりも、短時間で、気軽に読みやすくなったと思うので、時間がある時に、よかったらご賞味ください。

それでは、どうぞ。



議論していることに満足している

つまようじの使い道に困る

警官に手を挙げるように犬の前を進む

晴天の下持ち運ぶバケツの水

よくわからないスポーツの練習をしている

跳び箱を跳べたからなんだというの

つまらなそうなポジションに大抜擢

分け合っているお菓子を食うスピードがすこし速い

にぎやかな声がする方向には行かない

今では作りたくない泥団子

自分もおそらくイヤな顔をしたと思う

図書館には脳内にないたくさんの知識が羅列

スリープしたり起動したりを何回も繰り返す

海面をボートで走っているゆえの海のきらめき

スリープとシャットダウンを間違えないように

強制的にシャットダウンした体の屋根に雨降る

ほぼ休日ではない

型に生地を流し込むような集中

晴れわたった天国を歩いている

雨が降っている現実とは別の世界に没頭

徐々に進んでいるアリを目で追いかける

不滅のりんごそれはたましい太陽の

青春なら走りたくなる空

逆に絶好調の絶不調

飼い主から解き放たれた犬

木の葉のざわめきそれだけが今

おさかなくわえたどら焼き

このレビューを書くために生まれてきたような人

煙が顔にかかって息を止める

漫才は倍速の会話

風が強く吹き過ぎている

再チャージされたお茶

真夜中に浮かびすぎる自由律俳句



以上、33句。

この記事の反応も参考にしつつ、次回も33句出すか、検討させていただきます。

ここまで、かめれもんの自由律俳句をご賞味いただき、ありがとうございました。