秋の風物詩
このセンチメンタルな気持ちは秋めいた季節によるものらしく、ネットでもおセンチな言葉を見かける。四季豊かな日本で紅葉が楽しめるみたいに、感情豊かな私におセンチがやってきたと思って楽しんでみたい。
今年のセンチメンタルな私はどんなことで感傷に浸っているのか記録をしておこう。
昨日のおセンチは夕方だった。
1日のリワークを終えた帰り際、
あの人に今日感じたこと伝えてみたいなとか、私もかわいいと思って伝えたかったブローチを他の人が褒めているとか、
話してみようと思ったのに一歩踏み出せずその場を後にしたことが引っかかっていた。
自転車を漕ぎながら、さっきの場面を振り返る。
「あの時、一緒に会話に入っていれば…」
「私はいつも声をかけず逃げてばかりだ」
「だからダメなんだ」
「そしていつもひとりぼっちだ」
一人暮らしの家には、当然、私しかいない。
「あぁ、ひとりぼっちだ」
孤独を強く感じ、センチメンタルモードへと突入。
「誰とも仲良くできない自分はいつも孤独だ」と感傷に浸ったのだった。
こうして文字に起こしてみると、自分につっこみたいところはある。家では1人だったが、気兼ねなく話ができる恋人はいるだろ、とか。たしかに帰りはいつも1人だけど日中に談笑してた人いなかった?、とか。
センチメンタルとは「ちょっとしたことにも感じやすいさま、涙もろいさま」のことを言うらしい。
だから昨日流した涙は、やっぱり秋の風物詩であるセンチメンタルを存分に味わった証拠なわけだ。