見出し画像

北海道・伊達市『だて歴史文化ミュージアム』に行ってきました - フランク・シャーマン浮世絵コレクション

北海道・伊達市の博物館、『だて歴史文化ミュージアム』に行ってきました。

伊達市は戦国武将・伊達政宗のいとこである伊達成実を祖とする亘理伊達家の人々が開拓した街。(※ミュージアムで得た知識)

そんな伊達市の歴史に関わる文化財や資料等が展示されています。

画像1

規模は大きくありませんが、2019年4月にオープンしたばかりということもあり、建物は新しく、展示も観やすい良い博物館でした。

ちょっとしたフリーの図書スペースがあるのも、個人的にポイント高し。

道の駅に隣接しているため、利用しやすいところも良い感じです。

すぐ隣には北海道民のオアシス「びっくりドンキー」もある!


訪問の目的は、現在開催中(2020年9月12日~2020年11月15日)の企画展「フランク・シャーマン浮世絵コレクション」です。

日本の様々な美術品を収集していたというフランク・エドワード・シャーマン。

彼が収集していた浮世絵がなんやかんやの縁で伊達市に渡っていたそうで、それらの展示となっています。

画像2

主たる展示品は、歌川国貞や歌川国芳の浮世絵。

この辺りの作品が伊達市で保存されているとは知りませんでした。

以前から浮世絵のダイナミックな構図や色使い、人物のデフォルメの仕方、奇想な発想等が好きなのですが、やはりこのような展示でリアルに鑑賞すると、面白みが増します。

思いがけず良いものが観れて、実に僥倖です。

今回展示されているのはミュージアムで管理している作品の一部だということなので、機会があれば他の作品の展示にも期待したいところ。


それと合わせて、もう一つの企画展「洛中洛外図屏風と京の文化」も開催中でした。

洛中洛外図屏風は京都市中と郊外を描いた屏風で、なかなか貴重な文化財。

ミュージアムの説明によると、北海道で洛中洛外図屏風を所蔵しているのはだて歴史文化ミュージアムだけ、とのこと。

洛中洛外図屏風はもちろんのこと、ちょうどマンガ「へうげもの」を読んでいる最中だったこともあり、一緒に展示されている茶器等の京都の文化に関する展示品も興味深く鑑賞できました。

このような感じの、当時の一般庶民の生活を感じ取れるモノを鑑賞するのが好きなんですよ・・・!

小規模な展示ではありましたが、見応えがありました。


余談ですがこの屏風、以前から修復して管理していたそうですが、旧・博物館(伊達市開拓記念館)では設備がいろいろとアレだったため、しばらく展示できない状況だったとか。

だて歴史文化ミュージアムの完成で良い感じの保存環境が整備されたため、ようやく展示できるようになったとのこと。

新しいミュージアムのおかげで、日の目を見れて良かったです・・・





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?