夫に聞いてみた。写真を撮る時に心がけていることは何ですか？

お世話になっております。
写真事務所プリズムライン・専従者のmoeです。

最近noteにあまり登場していない夫ですが、おかげさまで元気に仕事に励んでいます。
コロナで心配な日々が続くなかでもお仕事をさせてもらえるのは本当にありがたいことです。

夫婦で運営しているnoteアカウントですが、登場頻度に差がつきすぎてきたので、私がカメラマンである夫に、インタビューをするような形で今回は記事を書いてみたいと思います。

普段、撮影の現場にも私がアシスタントとして一緒に行くことがあります。そういう時は間近で撮影している姿をみています。
仕事で写真を撮る時も、家でプライベートな写真を撮る時も、何を考えて取り組んでいるのか、妻であり・同じ写真に関わるものとして気になりました。

普段から家で写真の話はめっちゃします。
いつも2人で話していることではありますが、文字に起こしてみようかな〜と思いました。

題して「写真を撮る時に心がけていること・大切にしていることは？」です。どうぞお付き合いくださいませ。

ちなみに夫は普段、雑誌や広告などの分野で、ポートレートや商品の撮影、取材撮影などをさせていただいています。
(ホームページもありますので、よろしければ、、、、uedasho.com)

私「ちょっと改めて、写真を撮るときに考えてることとか、大事にしてることを聞きたいんだけど・・・」

夫「うーん。そうだな〜。仕事で撮影するとき？それとも自分ひとりで作品を撮影するとき？」

私「そうだねぇ。じゃあ今回は仕事の撮影をするときに何を考えてるか教えて欲しいです。」

夫「仕事で撮る時は、デジタルカメラを使うことが98%だから(たまにフィルムも使う)、何枚も撮って色々試すことができるっていう点で、『一枚入魂じゃない撮影』を意識してるかなぁ」

一枚入魂じゃない撮影。ほうほう。それはどういうことなのか。
気になります。

夫「一枚で満足しないこと。例えば、商品を撮影する時は、色んなアングルから撮ってみるとか。せっかくデジタルカメラで沢山枚数が撮れるんだから、時間の許す限りは、色々なことを試してみる。」

私「なるほど。それはライティング(照明のセッティング)とかもそうなのかな？」

夫「そうだね。この写真でどんなことを伝えたいか。それがこのライティングで伝わるかなとかも考えるよ。とにかく実験の精神かな。写真を撮るのには実験することが大事だと思う。」

私「実験ですか。それには写真に対して色々な知識があったほうが良いってこと？」

夫「撮りたいものや表現したいものがあった時に一度自分を疑ってみることも大事で、知識はあくまでもその実験のツールかな。伝わることをゴールにした時に、そのゴールに向かってどんな道具が使えるか。それがレンズの選び方なのか、背景や画角の選び方なのか。使える道具は沢山あったほうが、自分が表現したいものには近くなるかもしれないね。」

私「なるほど。技術はあくまでも後付けで、まずは写真と向き合って実験してみるってことかぁ。なかなか忍耐というか大変そうだなぁ。」

夫「でもそれで自分が満足のいくものが撮れれば嬉しいし、クライアントさんが一緒に考えてくれたり判断してくれて喜んでもらえればそれも嬉しいよ。」

私「自分の作品を撮る時も同じことを意識している？」

夫「そうだね。例えば、東京タワーを撮るとするでしょ。その時に正面から撮るだけじゃなくて、真下に行って見上げて撮ってみたり、同じような高さのビルに登って真横から撮ってみたり、どこかに反射する東京タワーを撮ったり、高速道路で車のなかから見える景色を撮ったり。ドローンを使うことができればそういう鳥みたいな目線で撮ったら面白いかなとか。ひとつの物に対して色んな角度から向き合ってみるのは仕事とそんなに変わらないかな。」

私「ドローンで鳥みたいな目線から撮るって、出来たら面白いね。」

夫「いつも自分だけの目線で撮るんじゃなくて、何者でもない目線になって撮るのもひとつの方法だと思う。めっちゃローアングルから撮るとかもね。その為のカメラ選びも大事かな。だからカメラを軽量化するとかにも特に抵抗はない。」

私「iPhoneのカメラとかも扱いやすいから積極的に使うと面白いよね。」

私「人物を撮るときはどうかな？やっぱりコミュニケーションとかも大事なのかな？」

夫「うーん。コミュニケーションも大事だけど、その前に大事なのは、ファインダーを覗いた時に、冷静に周りを気にすることかな？」

私「冷静に周りを気にする。。。どういうことかな？」

夫「背景やファインダーの四隅を気にすることだよ。何かいらないものが写ってないかなとか、背景と人物のバランスはどうかなとか。」

私「なるほど。まずは撮る前に周りのことを気にするんだ。それは構図もそうなのかな？」

夫「構図もだね。トリミングすることも考えてるから、最終的な写真の仕上がりを想定しながら撮ってるかも。」

私「それって結構難しそうだね。ただバシバシ撮ってるだけじゃないんだね。」

夫「いらないものがないかな。とか人物の形が決まれば、あとは表情とかをみてるかな。シャッターを切る前に一呼吸を置いて、それから撮ることが大事だと思います。」

私「冷静になることが大事かぁ。そうかもね。」

夫「まだまだ勉強しなきゃいけないけど、大事にしていることを心がけて頑張ります！」

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以上、夫に聞いてみた「写真を撮る時に心がけていることは？」でした。

私も普段写真を撮るなかで共通しているなぁと思うこともあれば、それぞれの考えがあるなと思うこともあります。
みんな写真を撮るにあたって、大事にしていることは違うはず。

自分で大切に思うことを意識しながらベストな写真が撮れれば楽しいなと思います。

それでは今回はこのあたりで。
次回も引き続きよろしくお願いいたします。

写真事務所プリズムライン