結婚式でのLINE公式アカウント活用法
企業や店舗が運用しているLINE公式アカウント、個人でも作成できるのはご存知だろうか。1,000通/月の配信までなら無料で使えて、ヘルプページも充実しているので、気軽に使用できる。
わたしたちは友人向けの結婚披露パーティーを開くにあたって、結婚式専用のLINE公式アカウントを作ったのだが、準備を効率化したり、コンテンツを充実させたりするのに大活躍だったので、これから結婚式を挙げるカップルに勧めたい。実際にわたしたちがどう活用したのかを紹介していく。
▼この記事内容
活用方法①前日まで
①-1 出欠確認
①-2 新郎新婦プロフィールや写真の共有
①-3 チャットボットでQA対応
①-4 直前アナウンス
活用方法②当日
②-1 写真アップロード用URLの共有
②-2 参列者プロフィール
活用方法③終了後
③-1 参加お礼メッセージ配信
③-2 写真や動画のリンク共有
活用のポイントと注意点
スペシャルサンクス
活用方法①前日まで
①-1 出欠確認
以前から結婚式の出欠確認の業務フローが非効率すぎると思っていたので、紙の招待状と返信はがきを廃止して、LINEとGoogleフォームで出欠確認を行った。
友だち追加すると即時で送られるメッセージがこちら。通常は紙の招待状に書いてあるような、日時・場所といった基本情報を記載。その場でGoogleカレンダーに登録してもらえるようにリンク設定もした。
案内に沿って「出欠」と送ると、チャットボットがGoogleフォームのURLを送信してくれる。コロナ禍での開催だったため、感染対策についてここで案内。
個別にリマインドするのは骨が折れるが、LINE公式アカウントなら一括送信できてリマインドがめっちゃ簡単。
コロナの状況が刻々と変化しており、直前まで参加を迷っている方もいるだろうと考え、検討材料にしてもらえるように、キャンセル可能な日付についても案内した。
①-2 新郎新婦プロフィールや写真の共有
日程が近づいてから、リッチメニューが表示されるようにした。
挙式は前もって親族のみで行ったので、その報告も兼ねて、披露宴参列者に写真を共有した。左下の「写真」をクリックすると、Googleフォトのリンクに飛ぶようになっている。代わりに、会場のウェルカムスペースに前撮りや挙式の写真を飾るのをやめた。
右下の「プロフィール」からは、夫婦それぞれのProfieeページに飛ぶようになっている。
結婚式の目的は「自分のゲストに対して、自分のパートナーの人となりを伝える」ことだと考えていた。新郎新婦のプロフィールは、当日配布される席次表に掲載するのと、お色直し中にプロフィールムービーを流すことで伝えるのが一般的だが、もっと自分の言葉で書かれていて、経験や価値観が伝わるものを用意したかったのだ。結婚式準備においては動画作成がとにかく大変と聞いていたので、プロフィールムービーを作りたくなかったのも理由の一つである。
①-3 チャットボットでQA対応
よく聞かれる質問は全部チャットボットに答えてもらった。リッチメニュー右上の「日時」「お支払い方法」をクリックすると、キーワードが送られて、ボットが回答してくれるようになっている。「アクセス」からは、式場の公式アクセスページに飛ぶようにした。
①-4 直前アナウンス
開催日直前に、よくある質問への回答を改めてまとめたものと、コロナ対策について改めてアナウンス。ご祝儀袋と新札の手配に奔走するのは絶対に避けてほしかったので、ここで念押しした。
また、席次表も事前にシェアした。過去の参列経験で、友人と合流して会場に向かいたくても、誰が招待されているかわからず、「明日の○○の結婚式って呼ばれてる…?」とやや気を遣いながら連絡しなければならなかった。そういう些細なストレスを無くしたかったのだ。
活用方法②当日
②-1 写真アップロード用URLの共有
前日までに配信予約して、朝の挨拶ついでにGoogleフォトのURLを共有。
プロのカメラマンにも撮影してもらうが、友人たちも自分のカメラや携帯でたくさん写真を撮ってくれるので、せっかくならそれを全員で共有できるようにしたかった。
②-2 参列者プロフィール
結婚式の目的は「お互いのゲストの人となりを知ってもらう」ことでもあると考えたので、パーティー中にゲスト紹介コーナーを設け、カルーセルテンプレートで用意しておいたプロフィールを配信した。
▼こんな感じのメッセージをゲストのグループ分作成
マイクを持って会場内を動き回りながら、自己紹介代わりに、自分とゲストの関係やエピソードを簡単に話した。ムービーやスライドを作らずに、LINEの画面をそのまま会場に投影した。
コーナーの開始時刻に合わせて配信設定してあったので、会場中のスマホに一斉に通知が来るというちょっとしたサプライズ演出になっていた。結構盛り上がってもらえた。
活用方法③終了後
③-1 参加お礼メッセージ配信
数十人のゲストひとりひとりに送るのはちょっと大変だけど、これなら疲れ果てたパーティーの翌朝でも対応できた。
③-2 写真や動画のリンク共有
プロの方が撮影してくれた写真をGoogleフォトにアップロードして共有。動画もお願いしていたのでこちらもシェア。データで送ると重すぎるので、YoutubeにURLを知っている人だけ見れる形式でアップした。
活用のポイントと注意点
LINE公式アカウントの最大のメリットは、開封率が高いこと。WixなどでオリジナルのWebサイトを作成する例も見かけるが、更新したことを全員に知らせて必ず見てもらう仕掛けづくりはなかなか難しい。そのほか、メッセージタイプが多様なところ、予約配信ができるので直前や当日にバタバタしなくて済むところも便利。
唯一かつ最大のデメリットは、友だち一覧表示ができないこと。すなわち誰が友だち追加されているのかわからない点である。そのため、参加者が必ず全員登録されるようにステップ設計することが大切である。わたしたちの場合、出欠を正式回答するためのGoogleフォームURLを、必ずLINEのチャットボット経由で伝えるようにしていた。また、登録者数は表示されるし、チャットで話しかけてくれた人のアカウント名はわかるので、そこまで困ることはなかった。
メリットに比べたらデメリットは少ないし、何より無料でできるので、めちゃくちゃおススメです!
スペシャルサンクス
結婚式にLINE公式アカウントを活用するアイデアは、こちらのnoteを真似させていただきました。LINE活用以外に、夫婦間で結婚式に対するコスト意識や知識レベルを揃えたり、式場とのやりとりを効率化したりといった、既存の結婚式メディアにはない観点でのアドバイスがたくさんあり、夫婦で読み込みました。ここでも紹介されている相談カウンターのgensen weddingは、わたしたちもゴリ推し。
カルーセル方式で参列者紹介をするアイデアは、こちらのnoteを参考にさせてもらいました!テクノロジーをフル活用しててすごい。
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