視点を変えて良い人間関係を
こんにちは。ランニングアドバイザーの角地です。
週末はランニングと関係のないNLPのお話です。
いきなりですが、僕の好きな芥川龍之介の作品に「藪の中」という小説があります。
「真相は藪の中」などという表現に使われるもとになったお話で、今昔物語を原典としています。
盗賊、若武者、その妻の間で起こった殺人事件をそれぞれの証言で構成するという独特な雰囲気の話ですが、起こった事実は1つなのに、それぞれの人物の主観が入ると全く違う3つの話のように感じられます。
前置きが長くなりましたが、普段の生活の中でも人間関係の問題が発生した時には同様のことがあります。
当事者だったり部外者だったり、色々な立場でこのような問題に遭遇すると思います。
そんな時に状況をしっかりと把握し、柔軟に対応するために大切なのが、自分以外の視点を持つことです。
NLPでは、視点の事を「知覚ポジション」と言って、第1~第3の位置があります。
第1位置は自分の視点、第2位置は相手の視点、第3視点は第3者の視点です。
この3つの視点を把握するためにポジションチェンジを行います。
ポジションチェンジの方法を紹介します。
2つの椅子を用意して、向かい合わせに置きます。
まずは第1位置、自分視点の椅子に座り、椅子に座った相手をイメージして観察します。
その問題が起こった時のお互いのやり取りなどを再現して、相手はどのように見えるか、相手をどのように感じるかなど、自分自身の感情を感じます。
充分に自分自身の感情を確認したら、第3位置となる椅子の横に立ち、椅子に座っている自分と相手のやりとりをイメージします。
どんな風に見えるか、どんな雰囲気なのかを観察します。
次に、第2位置となる相手視点の椅子に座ります。
相手になりきって、自分自身の言動を観察します。
自分はどのように見えるのか、どのように感じるかをしっかり感じます。
改めて、第3位置となる椅子の横に立ち、自分と相手のやりとりをイメージします。
先ほど見た時との違いを感じながら、2人の様子がどのように見えるか、どのような雰囲気かを観察します。
最後に、第1位置に座って、改めて相手を観察しながら、自分自身の感情の変化を感じます。
頭の中でだけでもポジションチェンジはできそうに感じますが、椅子を用意して場所を変えることで、そのポジションの人物になりきることが簡単になります。
相手の視点や、客観的な視点など、自分自身以外の視点もバランス良く持ちながら、良好な人間関係を保っていきたいですね。
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