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麗子に会ってきた

日本一有名な麗子、

岸田劉生の展覧会に行ってきた。

嫌と言うほど麗子に会える。
目の中に入れても痛くないとは、こう言う事なのだ、娘が大好き、語りつくせない彼の気持ちがビシバシ伝わってくる、モナリザと同じアングルの油絵、寝ても覚めても麗子。


だけど、それよりも多いのが自画像。
この人はすごいナルシストなんだって事、
岸田劉生の自画像がめちゃくちゃ多い、
右向きの俺、左向きの俺、真正面からの俺、
俺、俺、俺、俺、なかなかイケてんだろ俺!
自画像だらけ、自画像まみれ。


丁寧なデッサン、鉛筆の線や筆の跡など流石だと思って見てたけど、それも吹っ飛ぶくらい岸田劉生、俺様祭。
作品を作る時は嫌でも自分と向き合う事になるから、結果的に自画像が増えるのだろう、
いやしかし、でもさー、やっぱり多くない?


だけど、これってインスタに自撮り写真載せるのと同じだよ。イケてる自分を撮る為に連写したり、アングルを工夫して、ポーズを決める。アプリで肌色補正や目を大きくする。


岸田劉生がカッコよく盛って自分を描くのと、フィルターをかけて写真加工してるのと、何ら変わらない、むしろ全く同じ。
右向きのポーズも、左向きのポーズも許す
、許してしんぜよう、高級な絵の具の使用も許す。


自己肯定感が高いのが今どきだから、
この展覧会も人気なんだろう。
カリスマホストのローランドは
「俺か、俺以外か」って言ってるし、
俳優の吉沢亮も、「僕イケメン」がキャッチフレーズのように話してる。
強烈な自己肯定感がトレンドとするならば、
岸田劉生も同じだ、しかも全然負けてない。


道具や表現する方法は違えど、人間って大きく変わらない、やってる事も絵筆がカメラになっただけだ。そう思うと、くよくよせずに自分の好きな事やって生きたらいいよね!
そんな気持ちにさせてくれる。

久しぶりにnoteを書きたくなった、きっと美術館効果だな、これは。


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