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対アオリイカ戦 3回目 大慶寺用水河口

季節: 9月
時間帯: 夜
天気: 晴れ(満月!)
気温: 寒い ★★☆ 暑い
風: 弱い ★☆☆ 強い
濁り: 澄んでる ★★☆ 濁ってる

キャスティング回数: 100回くらい
アタリ回数: 1回
釣果: 1匹
釣果0の連続回数: 0回
アオリイカが釣れる確率: 1/3 → 33%

釣り方:

  • 過去最高のコンディションで、基本を守ったエギング

特記したい出来事:

  • 初めてアオリイカが釣れた


の続き

ビギナーズラックと自己流に任せて、アタリ0回だった1回目

勉強したのに、小雨などコンディション最悪で
ロストだけして撤退した2回目

まだ1度も実力を発揮できてない

新しいロッドに、血を吸わせてあげられない

アオリイカの季節がいつまでか知らないけど
ネット上の情報は太平洋側を基準に書かれてるので
実は金沢ではそろそろ終わり、というワナもあり得る

晴れの日を待ち続け
やっとチャンスが来た


リベンジの舞台として選んだのは
1回目と同じく、大慶寺用水河口!

ちなみに、この釣り場をそんな名前で呼んでるのは聞いたことがなく
私オリジナルの呼び名

たぶん、川でなく農業用水なことも、正式名称も
知ってる人は、ここで釣ってる人の10%以下だと思う

ほかの釣り人は、ここを最寄りの町名から
石立(いしたて)の浜と呼ぶ

釣具屋さんでは、金沢でのオススメの釣り場として

で挙げた2ヶ所が掲示されてるけど
経験上、金沢港周辺はメジャーなだけで水が汚すぎるし
ボウズの確率が高いし、ボウズだった理由を推理しようがない

周りも釣れてないから大丈夫
って、ネガティブな安心感も良くない

時間をかけても上達できない場所って印象で
大物狙いでは、良い印象がない

もっと北か南に移動した、1人で海を独占できるような防波堤のが
2~3倍の釣果が出てる

そんな経験は私だけでないのか
このマイナーな釣り場にも、その日はたくさんの人が来てた


前回の孤独な夜釣りとのギャップで嬉しくなってると
今日は満月の大潮なので頑張りましょう
って会話が聞こえてきた

そこで初めて、いつもより世界が明るいことに気づいた

ああ……今夜はこんなにも……月が綺麗……だ

満月ッ!
大潮ッ!

そういえば、そんな概念があった

釣りに行けない日が続いて
晴れだけを期待してたから、それ以上の贅沢を忘れてた

久しぶりの晴れが、たまたま満月!
(大潮なのは、満月なので必然だけど……)

シーバスを狙うようになってから、満月の釣りは2回目で
1回目は川にいたから、海での雰囲気は初めてだった

RPGの時限マップみたいに
なんか景色が違う!

防波堤がにぎやかで
DQ6のライフコッドのお祭りみたいになってる!


しかも、無風!

最近、ザザーン音、ドドーン音ばかりで
静かなタプタプ音を聞いてなかった

アオリイカは泳ぐのが得意でなさそうだし
無風はきっと吉兆

釣り開始は、私にしては遅めの22:30

大潮の満潮へ向かう、潮の動き始めで
波はほぼ無し

月影とは暗い部分でなく
月の光そのものを指すらしい

夜なのに、ライト無しで地面や水面を認識できる

……釣りやすい

こんな釣りやすい夜釣りは初めてだった

雲がかかっても、充分に明るい

風も波もない釣りが、こんな楽だとは……!

海なのに、河口みたいな安心感

前回で懲りて買ったライフジャケットも
安心感に貢献してくれた

ラインに付いたままのケミホタルは
数日経ってるのに、まだ光ってた

新品と比較したら、めちゃ暗かったので
これ単品では使えないけど、仮に光が多いほど良いとしたら
2つ付けとして再利用できるかも?
(新品を2つ付けたほうが良いと思うけど……)

暗闇で位置を把握できるよう
蓄光テープを貼るグッズも増やした

それらを太陽にさらしてなくても
ヘッドライトで後付けで蓄光できることも分かった

竿先やリールには
蓄光テープでなくケミホタルを付けたいけど
チューブでなくテープで固定する方法を、まだ知らない……

赤いライトは便利

白いライトだと
一瞬でもつけると怒られそうで怖かったのだけど

赤いライトは魚が逃げないという情報を
信じてる人が多いのか、赤はつけっぱなしで構わない空気感があった

防波堤に登ってくるカニを観察できたし
つい最近できたっぽい、スミ跡も見つかった


波はないけど、水の流れはある

満潮に向かう時に
川が逆流するように
砂浜は離岸方向の流れになるって、初めて知った

加賀地方では
夜の風が、陸から海へ吹く(牧場のうんこ臭い)法則があり

海に向かってのキャストが追い風になる

エギはかなり遠くに到達し
着水後も離岸方向の流れがあるおかげで
シャクってもなかなか寄ってこない、理想の場が発生してた

やっぱり海でもドリフトは大事……

近づいてくる流れだと
巻かずに放置しても、徐々にラインがたるんで
結果的にシャクれる回数が減ってしまう

1投目で流れの向きと速さを把握し
2投目からは、1番長時間流せる(=得をする)方向に投げるのが良い

風についても同じで
1投目は目標からどれだけ逸れるか分からないから
消波ブロックギリギリを狙うのは2投目から

そうやって、空中と水中の流体を支配できた感じになると
最も強く離れてく流れに乗せることで
何度シャクっても、エギが元の場所に戻り
いつまでもラインがたるまない

たるまないのでリトリーブの必要がなく
釣れるまで、回収して投げ直す必要がない

つまり、シャクリの無限ループ状態を作ることもできた


そんな楽をして、10分くらい経った頃に
シャクった瞬間に、引っかかりを感じて

あ……根掛かりしたって直感した

もう防波堤のすぐ横まで来てたのに
なかなか回収しなかったバチが当たったと思った

地球でなく石や海藻に引っかかった時のように、微妙に動くので
リールを引き続けてみたら、白いコンビニ袋みたいなものが見えてきて

ゴミの重さだったのか……って
水面に上げたときに気づいた

初めて釣ったアオリイカ

コンビニ袋に見えたものが、狙ってたアオリイカだった

以前、ほかの人が釣るのを見たときは引っこ抜いてたので
ネットを使う発想はなくて
ゆっくり防波堤に持ち上げた

着地と同時に
ぶしゃーってスミが飛び散った

胴体の色も、墨色に変化してきた

よくぞ釣れてくれました

初めてのシーバスを釣った時も
たった2mの位置を1回通してヒットした結果で
それまで何十回も遠くに投げて、アタリ0回だったのがアホらしくなった

初めてのアオリイカは
たった1mの位置だった

防波堤の角の真下

波のヨレができるから、防波堤で最大のポイントと呼ばれてる
まさにそこ!

防波堤の砂浜側でなく、河口側の角なので
水深はかなりシャロー
(1mくらい?)

使ったエギは、ラトル音ありのオレンジ色

3.5号ばかり持ってたのだけど
調べたら、それは大物狙いのサイズで
2.5号のほうが大小釣れて確率高いと知って
追加で買ったエギだった

エギからケミホタルまでは20cm

近すぎず遠すぎず、勘で決めた距離だった


釣り始めて30分目くらいだったけど
それまではずっと、以前ほかの人が釣ったのを見たポイントを狙ってて
それは河口の反対側だった

やっぱり、浅いよりは深いほうが……って思ってたし……

気分転換に、初めて河口側に投げたら
1投目か2投目に釣れた

シーバスを含めると、こういういきなりのアタリは3回目

やはり、すれてない場所では
最初の数投が、異常にチャンスなのだと確信できた

嬉しい……嬉しい……!
と、心でつぶやいて確認して、初めて緊張がとけて嬉しくなってくる

このロッドで初めての、狙って釣れた獲物だった

水はすぐ真っ黒になった

シメることにこだわりがないので、水につけて楽をする

再び投げる前に、ラインとガイドをチェックしてて
ガイドの穴をちゃんと通してなかったことに気づいた

ガイドの根本の細い部分にも、数mmの小さな穴があって
そこを通してしまってた

摩擦で切れなかった運に感謝


まったく知らない人でも
複数人での夜釣りは、1人とは大違いの安心感があった

1人という状況は
いま死んでも誰も気づかないという緊張と
音と拉致の恐怖で、異常に早く疲れる

シャクると、その刺激でボラがジャンプすることがあり
偶然かと思ったけど、再現性があった

こういう魚が跳ねたときが
話しかけるチャンスだと知った

いま跳ねたのが見えたが、そこを狙ってはどうか?
ボラなら無駄か?
など、話すネタができる

勇気を出したおかげで
この防波堤では、3辺のどの方向でもイカが釣れる
という情報を知った

しかも、その3つも遠くではなかったらしい

年配のエギンガーは
確かに……誰も遠くに投げてなかった

フォール待ちが10秒もあるエギングは
そんなふうに、おしゃべりしながら釣るのに向いてる

エギングの補助用に、10秒ごとに震えるだけの
スマホアプリを作ったら便利かもしれない
(すでにあるのかも?)


ほかの防波堤には、水面を白く照らしっぱなしのエギンガーがいた

釣れてなかったので、光自体はアリなのかナシなのか分からない

満月だからか、0時からでも人が来る

数投して、すぐ帰る人もいるから
エギングにもランガンがあるらしい

深夜のランガンって、バイタリティすごそう

ちなみに、私が釣れたのは
そのエギンガーが帰った直後だったから
見切らなかったら、釣れたのはその人だったのかもしれない

そんなifは、日本中で毎日発生してるのだろう


その後も、2匹目を狙ってシャクり続けて
たぶんこれがコツだって、気づくことが色々あった

シャクりが強すぎても
遠くなら水面から飛び出しにくいので、思いっきりシャクれる

それでも1回のシャクりで
水面ギリギリまでぴったり持ち上げるのは難しいので

シャクりを2段階にして
1回目でケミホタルの光がボワって見えるのを確認し
2回目でそれを水面直下まで上げる、微調整をするのが良さそう

その1回目のシャクりを、いきなり強くやるのは多分ダメで
せっかく釣れてたときに、強すぎる合わせとして働いてしまう

シャクリの前に
ちょこっとだけ重さを確認するような、微妙な持ち上げをするのが安全

着底の瞬間は
分かるような……分からないような……

感度の良いラインなはずだけど
ハッキリしたゴトン感はなかった


釣りは座りながらのほうが楽なのだけど
防波堤って、移動しないと流せないコースがある

キャストして、自身が移動して引きたいコースを通す

防波堤の折れ曲がりは、その自由度がさらに高い

防波堤の1辺に付いてる消波ブロックに対して
折れ曲がった先の1辺から、ギリギリを平行に引いてくることもできる

これなら10mくらい、ずっとポイントが続くわけで
ヒットの確率が高そう

エギが引っかかった場合も
左右に移動すれば外れることが多かった

防波堤の先端だけは
左右に移動できる距離が短いので困った

これだって
消波ブロックの位置を、別の昼に調査し終わってるから
可能なことで……

釣れる確率が3~5倍くらい高い能登でもない限りは
慣れた場所でだけ釣ってればイイと思った


私はベイトリールが好きだから
エギングもベイトリールでやったし

専用ロッドという概念がキライなので
3mくらいのライトショアジギングロッドでやった

シマノのDCブレーキは
設定2なら、飛んでく最中も、着水の瞬間ですら
サミング無しでバックラッシュしないのだけど

DCブレーキを破る条件もあるようで
この日は毎投、軽くバックラッシュしてた

私は、夜のベイトリールでトラブルを避けるために
キャスティング後の暗闇で、まずスプールを触って
ラインの状態を把握する

違和感があったら
フライフィッシングのように、指でラインを取り出して
直してから1巻き目をするクセがついてる

でも、エギングでそれをすると
最初のフォールの間にバックラッシュを直してることになる

フォールの最中には、エギにいっさい余計な動きをさせないのが良いはずだ
と直感してる

なので、フォールの10秒間には
リトリーブも、ロッドの角度を変えることもしたくないのだけど

キャスティング直後のフォールだけは、風による糸フケが出てるから
バックラッシュ解消のために多少巻いたところで
糸フケを解消する効果しかなく、フォールの邪魔はしないと思ってた


でも、実際に試してみると
それは理想論に過ぎない気がした

なぜなら横風によって
ラインが円弧状にカーブした状態って

リールを巻いても、直線にはならず
円弧を保ったまま、ラインを引いてる感じになる

つまり、そのシチュエーションでは
円弧状こそが、ラインをピンと張った状態に相当してて
円弧は余計な糸フケではない、と解釈できる

円弧を残したままフォールさせるしかなく
その時にも、リトリーブなど、自然なフォールを邪魔する要素を
加えてはいけないはず

おそらく、着水直後のリトリーブは
糸フケが取れて、円弧になってからはフォールを邪魔して
こちら方向に斜めにフォールさせたり、フォールを遅らせてたはず

それがマイナスなのか、プラスなのかは分からない


2回目以降のフォールも、効率よく繰り返すためには
なにかコツがありそう

10秒待つといっても、ホントに10秒目まで完全放置が理想なのかな……?

PEラインをほとんど水面につけちゃえば
風によるフォールの誤差はなくなるし
このへんのテクは、シーバスと同じだと思う

なので、なるべくロッドはめっちゃ低く構えたいけど
シャクり後は真上を向いてるわけで
真上から真下に移動させる必要があって

その移動を、一気にやるか?
徐々に下げてくか?
迷ったけど、私は後者をやってた

だって、一気に下げちゃったら
その後の10秒が退屈だもん

1……2……って数えながら
徐々に下げてけば、ダンスのように楽しめる


9秒目くらいに、もう次のシャクりに備えて
糸フケを取るためのリトリーブを始めちゃって良いのか……?
も迷った

なぜなら
10秒待ってから糸フケをとって、次のシャクりだと
リズムが狂っちゃう

10!でシャクりたい

なので、9秒あたりで
ロッドを下にツンツン動かして
ラインが張ってる感がなかったら、少しリトリーブして補正してた

そのリトリーブの重さで、イカが抱いてたら分かるので
シャクりでのバラシも防げて一石二鳥だし
このリズムがベストだと思った

ロッドをツンツン動かすのが、上方向でなく下方向なのは
単に私のクセで

橋の下とか、高さがない場所で無意識にロッドを上に振らないよう
普段から合わせも、トゥイッチも、ジャークも、私は上方向にはやらない

それに、この自己流エギングでは
シャクり1段階目で一気に上、2段階目でさらに上
1……2……って数えながらロッドを下に
9でさらに下に動かして糸フケを取って
10で再びシャクリ1段階目、というリズムなので

上、上、下下…………、上、上って
ハッキリ分かれてたほうが、違和感なく覚えやすい

ただ……そもそもだけど
シャクリの前に、糸フケは完全にとるものなのかな……?

たるみを少し残したほうがダートするみたいな
シーバスのような変化球は、イカには必要ないと思うのだけど……

酸欠で真っ白に死んでた

結局、1匹目から4時間釣ってたのだけど
2匹目のアタリは来なかった

上記の理論が誤ってるのか
地合いがそんなものなのか、1日ぶんの情報では分からない

1ヶ所で4時間半も釣ったのは久しぶりなので
トイレがタイムアップ条件だって忘れてた

こういう時、次が最後の1投!とか
あとn投!って決めて、ジョジョ3部のラストカットみたいに
バン!と帰るのが精神衛生にイイ

1投1投、目的がかぶらないようにして
1投前でアタリがなかったのに同じことを繰り返さない!
みたいに集中力が上がるのか、最後に釣れることも多い

結局、深夜3時まで100投はしたと思う

測り方が分からない

魚だって測り方のルールが諸説あるのに
イカはさらに分からない

シーラカンスの尾ビレに背骨があって
今の魚類にはない、その違いが好きなので
尾ビレを身長に含めたくない

でも、貫通する最も長い直線を測るのが
誰が測っても同じになり、シンプルだと思う

このアオリイカをそのルールで測ると37cm

脚をピンと伸ばせば38cm

初めて釣ったシーバスも38cmだったし
私の初めては38センチな法則がある……?

後で調べたら、胴の長さを測るのが一般的らしく
それだと17cm

それでも市販のスルメイカより大きいので、美味しく食べる

猫にとってイカは毒なことを、本能で感じ取ってた

エギングは、初挑戦から3回目の釣行で釣れた

1回目は数回投げただけで、10秒待つことすら知らなかった
2回目は夜に風が強すぎて、すぐやめた

たぶん、ムリな日を避けて
確率の高い日、釣り場、釣り方で試行回数を増やせば
アタリが付いてくるタイプのターゲットなのだろう

アオリイカは、シーバスと違って
少なくとも釣り方が合ってることは保証されてるので
アタリがない時に、不安に迷い込むことがない


今回の防波堤には、スミ跡が5個くらいあったし
1回目で誰かがイカを釣る瞬間を、いきなり見れたし
3回目で自分も釣ることができた

金沢港には、その5倍くらいの釣り人がいるのに
イカが釣れた瞬間を1回も見たことないし、スミ跡も少ない

イカのために金沢港に行く必要は、これからもない
と納得できた

アオリイカが無事釣れたので、次のターゲットはタチウオ

タチウオは回遊待ちの魚だけど
金沢港ではタチウオが釣れた瞬間も見たことないし
回遊=入れ食いなはずだけど、入れ食いが起きた話も聞いたことない

今回の釣り場では、タチウオが釣れた瞬間も見たことあるから
ここのサーフのタチウオは、金沢港よりも確率が高いのかもしれない


夜釣り前の仮眠が素晴らしいことも分かった

深夜まで頭をクリアでいられるのが大きい

釣れる確率は、身体の体力よりも
頭の残り体力で下がってく気がする

釣り場に着いた時は、いつも超釣れそうな釣り場に見えてる

けど、30分くらいしてダメそうだと
だんだんテンションが下がって、2時間してダメだと
もう……なんか……帰ろうかな……って頭になる

でも、頭がクリアなら
釣れないなりに、別の楽しみ方を発見して
次の釣りに繋がるなにか……例えば

次回に試したい宿題などを残すことができる

そうやって検証したい興味のストックが
減っては増えることが
釣りを継続してる燃料なのだと思う


どのように料理したかは


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