『kakko 10周年、今までとこれから』
kakko's magazine vol.41 今回のテーマは『kakko 10周年、今までとこれから』です。
2022年10月31日でkakkoは10周年を迎えました。
お店を始めたばかりの頃は、今のことに必死で10年後の未来を描く余裕すらありませんでした。
お店が10年も続けられたのは、今までkakkoに関わって下さった方々がいたからこそ。沢山の人達への感謝の気持ちでいっぱいです。
今回は、kakkoを始めることになったルーツや、今までの事を振り返ってみました。そして、これから10年、20年先の未来への想いを馳せて文章を書いてみようと思います。
01.ルーツその1、ARABIAのプレート
kakkoは北欧雑貨を中心に、オリジナルのインテリアアイテムを取り扱うセレクトショップです。
私が北欧を知るきっかけとなったのは、フィンランドのARABIA社のパラティッシプレート。
2006年に写真の勉強をする為に上京をした時に、友達がプレゼントしてくれたのがこのお皿でした。今まで見たこともないようなインパクトのある絵柄に驚いたけど、使えば使うほど癖になる魅力的なお皿。
気づけば毎日このお皿を使ってごはんを食べるようになっていました。
今でもその友達とは仲が良くて、いつも新鮮で素敵なものを共有してくれます。
人との繋がりで、新しいことを知れる、好きになれるというのはとっても素敵なことですね。
02.ルーツその2、かもめ食堂
もう一つ、北欧に興味を持つきっかけになったのは、フィンランドを舞台にした映画『かもめ食堂』です。こちらも2006年のこと。状況してまだ右も左も分からない頃に、ドキドキしながら渋谷の映画館で観たこの映画。
この映画を観ることにした動機は大好きな役者さんが出ているから。
映画が始まるとフィンランドの景色やデザイン、暮らし方、空気感が散りばめられている映像に胸が高鳴り、この場所に行ってみたい！色んなものを見てみたい！思うようになりました。
今まで旅行と言えばアジアばかり行っていたので、まさか北欧に旅行したいと思うようになるとは自分でもびっくりの体験でした。
写真は初めて北欧旅行をした時に、かもめ食堂にも登場するフィンランドのマーケットにいたかもめ達。
03.日々の暮らしを彩るもの
かもめ食堂の中にも北欧食器が沢山出てきます。
それぞれ個性があり、コレクションしたくなる魅力を持っています。
こちらのプレートは全部北欧のもの。
今は販売していませんが、kakkoで昔取り扱っていたアイテムも沢山あります。それに加えてヴィンテージのプレートも。
イロトリドリの食器は大切な宝物。
お家に人が来たときはその人のイメージに合ったものを選んだり、食べ物に似合う色味のものを選んだり、色んな組み合わせを考えるだけで心が弾む。
お店を作っていく上でも、そういう暮らしを楽しむ気持ちを大切にしていきたいと思っています。
04.バイヤーの仕事の醍醐味
kakkoのオープンをするにあたり、初めてバイヤーという仕事をするようになりました。
バイヤーの仕事の仕方は様々だと思いますが、基本的には自分の取り扱いたいアイテムをメーカーさんに熱い思いを告げて取り扱いをさせてもらいます。
オープン前に販売するアイテムを色々探していて、展示会で一目惚れしたTempo Drop。
Tempo Dropは、ガラスの中に特殊な液体が入っていて、気候や気圧の関係で結晶ができる不思議なオブジェです。
当時このアイテムは発売開始前で、猛アタックをして取り扱いができるようなりました。とっても嬉しかった。
オープン当初から今でも人気がある私の思い出のアイテムです。
05.イメージを形にすること
お店を始めた頃は、メーカーのアイテムばかり扱っていましたが、数年後からオリジナルの照明や家具の販売を始めました。
私は、デザイナーになるとは夢にも思っていませんでしたが、今ではデザインすることが楽しくて仕方ありません。
昔から図工や美術が好きで、アートに関係する活動もしていたので、今この仕事ができていることは自分のやってきたこと、見てきたことの積み重ねがあってこそなのかなと思うことがよくあり、人生何も無駄なことなんてないんだなと感じます。
こちらの写真はrain dropsという名前のペンダントライト。
その名の通り、空から降ってくる雨の雫をイメージしたペンダントライトです。自分がイメージするものが形になって、様々な方の暮らしの中で馴染み育っていくことを想像すると幸せな気持ちになります。
06.10周年の感謝の気持ちを込めて
10周年の感謝の気持ちを届けたくて、スタッフで会議を重ねイベントをすることにしました。
テーマは『ずっと大切にしていきたいもの』
インスタグラムを通して、テーマに沿った写真とエピソードを募集しました。今でも継続してエピソードの募集をしていますので、みなさまの大切にしていきたいものを教えていただけたら嬉しいです。
概要はこちらからご覧いただけます。
イベントのイメージに合わせて手作りでケーキを作りました。
キャンドルはkakkoのテーマカラーでもある黄色と水色。
ポップで遊び心のあるケーキが出来上がりました！
07.働く仲間がいるということ
1人でオープンしたkakkoですが、少しずつ成長し今では心強い仲間ができました。写真には写っていませんが2013年の1月から新たな仲間が加わり4人態勢でお店作りをして行くことになりました。
kakkoはECのお店なので、このメンバーだけでなく、お客様対応や梱包、発送をしてくれる沢山のスタッフのおかげでお店を続けられています。
そして、kakkoを応援してくださったり、お買い物をしてくださる方々がいなければお店を続けることはできません。
この場をかりて感謝の気持ちを伝えさせてください。
いつも本当にありがとうございます。
10周年を機に、『新しい発見をシェアして、人々の心と暮らしを変える』
というミッションをみんなで考えて実践していくことにしました。
kakkoが様々な人たちにポジティブな影響を与えらえるお店になれるよう、スタッフ一同がんばりますので、これからもよろしくお願いします。
子供のような目線で世界を見て、鳥のように軽やかに生きる
大人になると、いい知恵も悪い知恵も沢山入ってしまい、行動する前に分かったような気持になって行動しなかったり、新しい事にチャレンジする勇気や行動力を無くすことも多々あると思います。
そういうことが大人になっていく事だとするならば、私はずっと子供の目線で世界を見ていたい。鳥のような軽やかさで心が弾む方へ向かいたいといつも思っています。
新しい事をすることや、自分の殻を破ることはそれなりにプレッシャーやストレスも感じますが、それを遥かに超える成長があり、心が満たされる瞬間に沢山出会うことができると信じています。
挫けそうになることもあるけれど、自分や仲間、お店や周りにいてくれる人達を信じて楽しみながら暮らしていきたいです。
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【kakko ECサイト】https://kakko.shop/
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