反田恭平を天才とは言ってない ショパン協会の抗議文
TBSの番組が、ショパンコンクール入賞者の反田恭平を紹介する時、自分が使っていない「天才」という言葉を使われた、と日本ショパン協会事務局長が抗議。
「何をもって天才というか私にはわかりませんし、音楽家でもない私がそういう事を申しあげられる立場ではありません」
でも、同じく番組で使われている「超絶テクニック」「驚愕の表現力」は言ったのかな。
テクニックと表現力については「わかる」から、そこまでは言える立場だけれど、「天才」かはわからないし、それは言えない立場、という、「天才」と「立場」についての匙加減が面白い。
音楽家でなくても別に「天才」と言ってもいいと思うけど。こういう抗議訂正をすると、「事務局長は反田を天才ではないと思っている」と思われるんじゃないか。別に客観的定義があるわけではなく、ご祝儀で「天才だと思います」くらいリップサービスしてもいいと思うけど、潔癖な人なのかな。
気になるのは、「不快な思いをされた方々には心よりお詫び」というくだりだ。「反田を天才と言うなどとは不快だ」という抗議がショパン協会に来たということなのか。
あるいは、「調律師のくせに音楽家を評価するのは不快だ」と抗議された?
どっちも抗議する方がおかしいと思うけれど。
おかしな抗議が連鎖した? モヤる記事だ。
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