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議論するとき気を付けること~別の世界のあなたと話す~

4月から配属された研究室にいる間、
先輩に教わった議論のポイントです。
ほかにもありますが、今日はこちら。
一言で言うと、「情報共有をしっかりする」。

あなたと私は別の人

「こんばんは」
「こんばんは。調子はどうですか?」
「まあまあです。今日は小雨でしたね」

会話や連絡がそうであるように、
議論は情報のやりとりの連続です。

また、自分も相手もお互いに一人の人間で、
それぞれの考え方や価値観があり、
多くの人は自分の考えを大切にしています。

なので、考えの押しつけが起こらないよう、
議論の際には情報の共有に心がけます。

物理学での情報共有

物理学の議論で具体的に言うと、
情報共有は2つのタイミングで行われます。

一つ目は議論を始めるときです。
何について、どんな立場から
どのような仮定をおくのか等の
セッティング
を共有します。

「質点について考えます」
「慣性系で考えます」
「摩擦はないものとします」
(↑高校物理によく出てくるあいつですね)

2つ目は議論が進んだときです。
何について、どこまで、
どのように把握しているか等の
自分や相手の理解度を共有します。

「…となります。(アイコンタクト)」
「このような理解でよいですか?(確認)」
「…というのは、なぜですか?(質問)」

こんな感じです。
研究室やゼミでの議論も、
上のように情報共有をしながら
進めていきます。

あなたと話がしたいから

相手と私はそれぞれの場所から来た別の人、
まったく話が通じないこともあって当然です。
また、多くの相手は相手自身の考えを
大切にしています。

そんな中で、議論の際に
「このような仮定をおきます」
「この理解でよいですか?」
と確認することは、
相手の考えを無視しないことにつながります。

つまり、
情報を丁寧に共有することが
相手を尊重することにつながります

これは物理学での議論に限らず、
社会問題について話すときなど
ほかの場面でもいえるように思います。

別の世界のあなたと話す

SNSのタイムラインを見ていると、
色々な人がいるのがわかります。
それぞれ考え方や価値観、興味の対象が違います。

そして自分は社会に出た時、
こんな多様な人たちの中で
生きていくのだと気づかされます。

そんな中でも通じ合う糸口になるのが
論理であり、議論であると信じます。

その議論を円満に活用するために、
人々が多様なままでよりよく生きるために
論理が正しいからと攻撃的にならないで、
お互いを尊重して議論が出来たらと思うのです。

以上、物理の現場からかきもちでした。






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