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【防災】簡単・手軽・今すぐ出来る家庭の防災

今日は普段投稿している記事のジャンルと
ちょっと違うお話を書きます
(全3,333文字)

備えあれば憂いなしと昔から言います
南海トラフ地震は過去の統計からも
「起こる可能性が高い」
と言われています

前置きはさておき結論から

【簡単・手軽・今すぐできる家庭の防災】
1.寝室には余計なものを置かない
2.必ず枕元に靴を置いておく
3.非常持ち出し袋を作っておく
付録.九州地震が発生したあの日…


焦ってせんでもいいんじゃね?
私は丑年なので、ついそうなりがちなのですが
一応、上記項目はクリアしております

以下詳しく書きます。


1.寝室に余計なものを置かない

寝てる時に大地震が来ても身体はすぐに反応できません。当たり前ですが、寝ている時は人間は無防備そのものなので。
寝室に余計なものを置かないというのは、地震で倒れてくる可能性のあるものという定義です。もし箪笥等をどうしても置きたいなら、壁に固定してしまうなど、最低限の倒れてこない処置をしておけばいいかなと思います。
もし地震が夜中に起こったとしたら?
地震が起こってすぐに避難しないといけない時、あちこちモノが散乱していては足元が見えない暗闇で転倒してしまうなど、とても危険です。
なので、私は寝室には余計なものは置かないようにしています。

2.必ず枕元に靴を置いておく

過去の大地震の分析・統計からもわかっているのですが、意外と家庭内で避難しきれずに亡くなられている方が少なくありません。
何故かと言うと、地震で家具が倒れるだけでなく、天井の建材が崩れて落下してきたり、窓ガラスが割れて散乱するなど、足元に危険なガレキがたくさんある状態で、素足で逃げることが難しいからです。
(屋内の被災現場では足が血だらけで無数の傷のあるご遺体が多く発見されています。)
安いもので構わないので、履きやすい靴をベッドの下や枕元に1足おいておくだけで生き残る確率は上がると思います。
これだけはすぐにできるし、やった方がいいと思います。

3.非常持ち出し袋をつくっておく

簡単・手軽と銘打っておいて、手間がかかることになります。ごめんなさい。この項目だけは準備に手間がかかるかも知れませんが、重要な事なので書いておきます。

うちは玄関に置いてます。寝室に置くか迷いましたが、それを持ち出して逃げるには玄関を通過するのが前提になるので、玄関にしました。

(1)リュックの内訳

妻1人が3日間生き残れる量を基準に算定
〇 水2~3リットル(2㍑×1、500ml×2)、水袋2~3(折りたたんで収納)
〇 非常食3日分(乾パン、レトルト、水で戻せる乾燥米など)
〇 着替え3日分(パンツ+シャツ)+小袋に入った石鹸や洗剤
〇 ビタミン剤などのサプリメント(レトルトや保存食を食べ続けると健康に影響があるため必須)
〇 歯ブラシ等の口腔衛生用品(旅行用のものでも良いが長期の避難生活には不向き)
〇 刃渡りの小さなナイフ(スイスアーミーナイフやレザーマンのような工具つきのものが良い)
〇 保温シート(銀色のペラペラのやつ)、新聞紙、ごみ袋、ブルーシート(小)、ロープ(冬場はユニクロの小さく畳めるダウン等の防寒用具を足す)
〇 サイリウム(パキっと折ると明かりがつくやつ)
〇 救急セット(絆創膏、消毒液、市販薬各種(風邪薬、目薬など)、包帯・ガーゼ・テープ、ガムテ、ホッチキス、瞬間接着剤(緊急止血用))
〇 度数の高いウィスキーなど(体を温めるためのもの、飲み過ぎると分解に水分を要するため注意、消毒にも転用可能)
〇 携帯トイレ、消臭剤、凝固剤、ビニール
〇 携帯ラジオ、懐中電灯、乾電池、ソーラー充電式バッテリー一体型電池(モバイルバッテリー)
〇 タオル、生理用品など、ホッカイロ(夏場は保存食の過熱に使用可能)
〇 現金(紙のお金と硬貨を少々。キャッシュレスサービスに慣れ切っていると意外と盲点)
〇 小説、トランプ、将棋(時間をつぶせるもの)
〇 飴、チョコ、おかし(長期保存のきくもの。小さい子供の避難者にあげたりもできる。)
〇 メモ帳、ちょっとした筆記具(連絡・掲示板に使える)

(2)留意事項

〇 これらを小分けにして入れる際、ジップロックなどのチャック式ビニール製の袋があると防水処置になり便利、大小使い分ける。
〇 品目をリストアップし定期的に耐用日数などを確認して更新する。

少し大きめのリュックサックに入る程度がいいと思います。女性でも背負ってちょっとした距離を歩ける程度の重さにしておく必要があります。
お子様がおられるなど、家族構成によっては更に量が増えると思いますが、避難経路や避難先までの距離に応じて自力(徒歩)での移動に耐えられるものであることが必要です。

この非常用リュックは「使う機会がない事」が一番いいものです。

ですが、使う可能性があるときに役に立たないと意味がありませんし、そもそも準備していなければ、手ぶらで逃げることになります。

避難所に避難した時に、自分だけモノを食べたり飲んだりする訳にいかないと思ってしまうのが日本人です。袋の入れ組品はあくまでも避難所に避難できなかったり、緊急用と言う考えで入れています。通常、ライフランが回復したら自力で生活を復旧するのが基本です。それまでに必要最低限のものを過不足なく準備すべきなのですが、過去の大規模震災などでは長い期間、不自由な生活を強いられた方が多く、ひとえに〇日間分あれば大丈夫!とは言い切れません。

付録.九州地震が発生したあの日…

2016年(平成28年)4月14日21時以降に熊本県と大分県で最大震度7を記録、その後震度6前後の地震が複数回発生

当時、家でのんびりガンダムのゲームをしていた私は、テレビの速報を見てすぐに仕事着に着替えて玄関で靴を履いてました。

そこに九州の義理の妹から電話が…

「にいちゃん、どうしよ、地震や…」

『警察・消防・自衛隊はすぐ来んぞ。自力で何とかしろ。家の中には誰も残ってないか?』

「お父さんがまだ出てこん…」

義父の部屋は脱出しにくい家の中央付近だったのが原因だった

『家には絶対入るな、外から声かけろ。近所回って生存確認してまわれ。返事がない家は中に入れたら下敷きになってる人がいないか確認しろ。救出できるならしろ。でも無理はすんな。避難所は観光客でいっぱいだろうから行っても無駄だ。車を安全な場所に泊めて車中泊になる。毛布やら着替えやらは手に入る範囲で回収しとけ。余震に注意しろ。電話は今後つながらんぞ。ええな!?』

その後、あちこち擦り傷だらけで義父は自力で窓から脱出。その時にガラスの破片で足の裏を怪我(浅い傷)

妹の旦那が、近所のおじさんが寝室で布団ごと箪笥の下敷きになってもがいていたのを助け出したそうです。

車の駐車場は、土砂崩れの心配もなかったことから、妻側の家族は車の中で2週間ほど寝泊りをしつつ過ごしました。エコノミー症候群にならないようにも注意を促しました。

大規模な地震が発生した後、命が助かる境目が「72時間」と言われています。発災直後の救命率は断トツで自助共助によるものが多く、警察・消防・自衛隊などの公的な力が投入されるにはタイムラグがあり、まずは自らが助かること。そして、近隣住民同士での助け合いがカギを握ります。

大きな地震や災害は無いに越したことはありませんが、誰かがどうにかしてくれる、誰かが助けてくれると思っていても助けが来るには時間がかかります。それまでの間は自分でどうにかしなければなりません。

九州地震では身内に知識を持った、指示ができる人間(私)がたまたまいたおかげで、近所の人も含めて助かったものの、このようなケースは稀だと思います。

この記事は、3月11日に投稿するつもりで書いていましたが、いろいろ考えて今日、九州で地震が発生した日の投稿にしました。

地震も災害も無いのが一番いいことですが、起こってから慌ててもどうしようもありません。

肝心なことは普段からできる備えをきちんとしておくことだと思います。

最後になりましたが、全ての医療機関、公的機関等にお勤めの方、九州地震で私の家族を含め地域に尽力された方々の全てに敬意を表します。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。


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