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BUMPのラフ・メイカーに学ぶ人生学

どーも、かけるです!


BUMPに学ぶ人生学。2回目の選曲は「ラフ・メイカー」です。

前回投稿した「ダイヤモンド」のカップリング曲ですね。

人を信じること、その暖かさ、裏切られるかもしれないという不安や恐怖、そして謎の人物ラフ・メイカーの生き方…笑
そんなことを歌っています。


人生が上手くいっているときにそばにいてくれる人ももちろん大切ですが、
本当に支えになってくれるのは、上手くいかないときにも変わらず近くにいてくれる人の存在ですよね。


それでは、歌詞を見ていきましょう。


涙で濡れた部屋に ノックの音が転がった
誰にも会えない顔なのに もう なんだよ どちら様?
「名乗る程 たいした名じゃないが 誰かがこう呼ぶ"ラフ・メイカー"
アンタに笑顔を持って来た 寒いから入れてくれ」

ラフ・メイカー? 冗談じゃない! そんなモン呼んだ覚えはない
構わず消えてくれ そこに居られたら泣けないだろう

ルララ ルラ ルララ ルラ

主人公いきなり泣いてます。何があったんでしょうね?誰にも会えない顔になるほど泣くなんて、相当堪えることがあったのでしょう。
悲しいこと、辛いこと、悔しいこと…いろいろ考えられます。
そんな主人公の部屋を訪ねてきた謎の人物ラフ・メイカー。(そもそも人物なのかな?)
笑顔を持ってきたから部屋に入れてくれ とはかなり怪しいですよね笑
心が弱ってるときにこんな怪しいやつが来たら主人公の反応も頷けます。


大洪水の部屋に ノックの音が飛び込んだ
あの野郎 まだ居やがったのか 消えてくれって言ったろう
「そんな言葉を言われたのは 生まれてこの方 初めてだ
非常に哀しくなってきた どうしよう 泣きそうだ」

ラフ・メイカー? 冗談じゃない! アンタが泣いてちゃ仕様がない
泣きたいのは 俺の方さ こんなモン呼んだ覚えはない

ルララ ルラ ルララ ルラ

二人分の泣き声 遠く……

部屋が大洪水になるほど泣き続ける主人公。
ラフ・メイカーはノックを続けます。
めっちゃ怪しい人物、とはいえ仮にも「アンタを笑顔にする」と言ってくれている、気にかけてくれている相手に対して、主人公は「消えてくれ」と辛辣な言葉をかけてしまう。
その言葉を受けたラフ・メイカーは悲しみ、今にも泣き出しそうです。


ドアを挟んで背中合わせ しゃっくり混じりの泣き声
膝を抱えて背中合わせ すっかり疲れた泣き声
今でもしっかり俺を 笑わせるつもりか ラフ・メイカー
「それだけが生き甲斐なんだ 笑わせないと帰れない」

ドア(しかもおそらく玄関の)を挟んで知らん人と背中合わせで泣いている光景はなかなかシュールですが、その情景を容易に想像させてしまうところが凄いです。
今でも笑わせるつもりがあるか?と問う主人公、「それだけが生き甲斐なんだ」と答えるラフ・メイカー。ラフ・メイカーはなぜ他人のためにここまで尽くせるのでしょう?


今ではアンタを 部屋に入れてもいいと思えたが
困った事に ドアが開かない 溜まった涙の水圧だ
そっちでドアを押してくれ 鍵なら既に開けたから
ウンとかスンとか 言ってくれ

どうした?おい、まさか

ラフ・メイカー? 冗談じゃない!今更 俺一人置いて
構わず消えやがった 信じた瞬間裏切った
ラフ・メイカー? 冗談じゃない! 逆側の窓の割れる音
鉄パイプ持って 泣き顔で「アンタに笑顔を持ってきた」

ルララ ルラ ルララ ルラ

見ず知らずの自分のためにここまで一生懸命になってくれるラフ・メイカーに対して主人公も心を開き始めます。
部屋に招き入れようとしますが、水圧でドアが開かない。そっちから押してくれと声を掛けますが、応答がない。

まさか居なくなったのか?たった今信じたところだというのに!
裏切られたのではないか?と主人公の不安が高まります。

信じていたものに裏切られるのではないかという不安・恐怖は、誰しもが心の奥底に持っているものかもしれませんね。


しかし、ラフ・メイカーは裏切ってはいませんでした。
鉄パイプで窓を叩き割って部屋に入ってきます。
荒々しいけれど、主人公を思っての精一杯の行動なのでしょう。

そして、自身も泣き顔のまま「アンタに笑顔を持ってきた」。
どうやって笑顔にするのだろう…


小さな鏡を取り出して 俺に突き付けてこう言った
「アンタの泣き顔笑えるぞ」

呆れたが なるほど 笑えた

その方法は、主人公自身の泣き顔を見せるというものでした。
あまりの単純さに呆れる主人公ですが、ここでようやく笑うことができます。

そのくだらなさに、泣いていた"理由"もどうでも良くなってしまったのかもしれませんね。

悩みや不安、悲しみのような負の感情をふっと軽くしてくれるのは、意外とどうでもいいことな場合があります。



世の中にはいろんな人がいますから、人間関係で困ることも多々あると思います。
しかし、あなたのことを真剣に考え、真剣に思いやり、行動してくれる人は必ずいます。

と言っても実際に鉄パイプで窓割られるのはNGかな笑


結局ラフ・メイカーは何者なんだ?
という疑問が解決することはないのですが、僕は「BUMPのメンバーみんな、もしくは藤原さん自身」のことを指しているのではないかと思っています。

辛いときや苦しいときに曲を通して寄り添ってくれる、時には荒々しく心の壁を破って入ってきてくれる、僕にとってBUMP OF CHICKENはそんな存在です。


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