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パレスチナに関わってても訪れられないガザのことは、詳しい人に聞いてみよう〈イベントレポート〉

ガザ地区――そこは2006年からもう14年間「天井のない監獄」だといわれています。政治的な背景はさておき(きっと公表されている以上に色んな理由があるでしょうから)、事実として、人やものの行き来が制限され、壁とフェンスと検問所で囲まれているために、同じように地中海に面していてリゾート地として人気なイタリアやギリシャのようにはいきません。

ガザの話が聞きたい

私もパレスチナには行ったことがありますが「西岸」という場所のほうで、「ガザ」へは入ったことがありません。観光客は2006年以来入域できず、今は特別な許可を持った国連やNGOの職員しかガザを訪問できないのです。

なので、本で知識を得たとて、ピンとこないといいますか、身体に入ってこないんですね。私の想像力の問題なのか、仮にも人類学畑出身だからか。

という訳で、今日参加したのがパレスチナの伝統刺繍やカフィーヤ(日よけの布)を販売されているパレスチナ・アマルさん主催のガザの話が聞けるイベントでした。

イベントのメインは、ガイダさんという女性がこれから医学部に進学してガザで初の女性外科医になる夢をかなえるための金銭的なサポート。

彼女、2013年に日本にも来たことがあってテレビで取り上げられたので、ご存知の方もいらっしゃるかも。そこで、

鳥になれたようだった

と話していたそうです。今日お話しされていた国連の職員さんは、子どもにそこまで思わせるガザの状況が衝撃で、その後もガザの子どものサポートに取り組んでいるといいます。

シンプルな気づき

私が今回イベントで学んだガザは、シンプルでした。

ガイダさんはこんな風に言いました。

ガザの苦しみや酷い状況といった、マイナスな面だけを見てほしくはない。
ガザには、やる気と勇気に溢れる人がたくさんいる。必要なのはチャンスです。勉強を続け、旅をし、自分を証明できる機会です。

ガザの人がそう言うなら、その地を踏んだことのない無い私にも伝えられる物語があるかもしれない。そういう人たちを取り上げて、一冊の本だって出来るかもしれない。

世界のお医者さんと繋がって、不治の病を研究して、様々な変化をガザに起こしたい

と話すガイダさん。

ガザの人のこのエネルギーがどこから来るのか。

これから、たくさん発信していきます!


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