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和菓子と私

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出会った和菓子にまつわる情報整理集。
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和菓子No.5 醤油饅頭(6店舗食べ比べ)Part2

和菓子No.5 醤油饅頭(6店舗食べ比べ)Part2

龍野と醤油の歴史と、醤油饅頭について知れたところで、
いよいよ食べ比べです!

巡った和菓子屋さんは以下の6店舗です。
《御菓子司 吾妻堂》さん
《觜崎屋本店》さん
《大三萬年堂 本店》さん
《御菓子司 櫻屋》さん
《御菓子司 宝月堂》さん
《御菓子処 いぼの里》さん

今回も各店舗ごとの食べた感想と共に、
☆の5段階評価を付けてみました。(※あくまで個人的な評価です。)

エントリーNo.1 醤

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和菓子No.5 醤油饅頭(6店舗食べ比べ)Part1

和菓子No.5 醤油饅頭(6店舗食べ比べ)Part1

今回の和菓子は兵庫県たつの市の名物「醤油饅頭」。
たつの市はヒガシマル醤油さんの地元で、
たつのと言えば淡口醤油が有名ですから、
ほとんどの和菓子屋さんで、
皮に地元の醤油を混ぜ込んだ「醤油饅頭」が売られています。

以前、兵庫県赤穂市の名産「塩味饅頭」の食べ比べをして
食べ比べの面白さを知った私は、
「これは食べ比べするしかない!!」と
醤油饅頭を求めて、市内6軒の和菓子屋さんを駆け巡りました。

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和菓子No.4 塩味饅頭(6店舗食べ比べ) Part2

和菓子No.4 塩味饅頭(6店舗食べ比べ) Part2

前回、塩味饅頭の名の由来や赤穂藩との関りについて
知ることができました。

というわけで、今回はいよいよ食べ比べです。
各店舗ごとの食べた感想と共に、
☆の5段階評価を付けてみました。

エントリーNo.1 志ほ万(白、抹茶)/かん川本舗・白 ☆☆

皮の甘さが強め。
中のこし餡は、舌触りが良く、
甘さ控えめで少し塩気がきいてる。
餡だけ食べたら小豆をほんのり感じられるけど、
皮と一緒に食べると、

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和菓子No.4 塩味饅頭(6店舗食べ比べ) Part1

和菓子No.4 塩味饅頭(6店舗食べ比べ) Part1

今回の和菓子は兵庫県赤穂市の名産品、塩味饅頭。
名物なだけあって、赤穂市内の和菓子屋さんでは
それぞれ独自の塩味饅頭が売られています。
せっかくなので、市内にある和菓子屋さん6店舗の塩味饅頭を
食べ比べてみました。

まずは塩味饅頭について知るところから。

【塩味饅頭とは?】塩味饅頭は、寒梅粉を使った落雁風の皮に、
赤穂の塩を入れた小豆のこし餡を包んだお饅頭です。

白(プレーン)と抹茶が定番で

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和菓子No.3 西湖(紫野 和久傳)

和菓子No.3 西湖(紫野 和久傳)

今回の和菓子は、京都を代表する料亭《紫野 和久傳》さんの
おもたせの代表品、れんこん菓子「西湖」。
蓮根のでんぷん質である蓮粉に、和三盆糖と和三盆糖蜜を加えて練り上げ、二枚の生笹で包んだ生菓子です。
もともと蓮粉は、蒸し器で温めて塩と醤油で味付けされたものが、
餡をかけたりお出汁をはった椀物の「椀だね」として
料亭で使われていました。

【「れんこん菓子 西湖」の誕生】~料亭のお菓子としての「西湖

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和菓子No.2 御城之口餅(本家菊屋)

和菓子No.2 御城之口餅(本家菊屋)

今回の和菓子は
奈良県大和郡山市にある創業400年以上の老舗和菓子屋さん、
《本家菊屋》さんの名物、「御城之口餅(おしろのくちもち)」。

普通のきな粉餅のように見えますが、
実はこのお菓子、とても歴史があるんです。
しかも、かの有名な豊臣秀吉が関わっています!

というわけで、早速見ていきましょう。

【本家菊屋の歴史】
本家菊屋さんの創業者は菊屋治兵衛(きくやじへい)さん。
豊臣秀吉の弟の秀長

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和菓子No.1どら焼(笹屋伊織)

和菓子No.1どら焼(笹屋伊織)

これまでからずっと、
和菓子が好きでいろんな和菓子を食べてきたけど、
出会った和菓子の記録を残していこうと思ったきっかけは
「笹屋伊織のどら焼」の歴史を知ったことでした。
だから、これを和菓子No.1として、
ここから記録を始めます。

どら焼と言われたら普通、
ドラえもんが好きな、銅鑼の形をしたお菓子を想像すると思います。

でも笹屋伊織さんの「どら焼」はそのどら焼きではありません。
見た目も

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和菓子の世界は面白い

「和菓子」
と一口に言っても色んな種類がある。

更に和菓子には、
時代背景、文化・歴史・信仰、土地、人々の想い等、
挙げだしたらキリがないくらいに
様々な要素が絡んでる。

だから1つの和菓子を知ろうとするとき、
それに付随して色んな知識が得られる。

そして、和菓子との時間は
味わいだけじゃなく、
製法や見た目に工夫や趣きを感じて
思いを馳せたり、余韻に浸ったり
ゆかりの地を訪れ、その空気を肌

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