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海外協力隊note

2,018
JICA海外協力隊が執筆した記事を綴るマガジンです。
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2023年11月の記事一覧

永遠の別れかのように。

私は今日本一時帰国中だ。 友達の結婚式があるためこの一時帰国は前から決まっていた。 そして、帰る前、なぜかとても離れるのが寂しかった。 3年前、バイバイ〜また来るね!と言って去ったラオス。 コロナがあんなことになるとも思っておらずすぐに帰れると思っていた。 当たり前の日常がいきなり奪われた感覚。 戻りたくても戻れないもどかしさ。 それを経験していたからこそ、今回のたった2週間の一時帰国でさえ、色々な思いがこみ上げてきた。 子どもたちにも帰国することを伝え、先生

し、し、死んでる!!

Muli bwanji. 青年海外協力隊のしょーたです。 私は日本のある地方自治体に籍を残しながら協力隊をしているいわゆる現職参加です(サラリーは2年間0円)。 昨年度はくそ忙しくも充実した1年だったんですが、休業直前の3月は大事件があり、多分職場に行かなかった日は1日あったかどうか・・。毎日日をまたぐまで職場にいた記憶です。 文字通り倒れるように休業に入ったわけですが、今でも時折LINEや鬼電が・・。途上国に来て1番のストレスはこれですね。 とまあそんな苦い思い出

31:スマホの待ち受け画面を自分の写真にする理由

 Bonjour!  ベナンではスマホが普及していますが、ガラケーのような小さめの携帯を持っている方が多いです。  ネットの使い放題は料金が高いので、使いたい時にお金を数十円〜数百円チャージをして使うのが一般的。  私はネット使い放題+低速度のプランを使用しています。月々20GBで料金は15100FCFA(3775円)。  参考までにベナン人の給料の平均は40000FCFA(1万円)なので、かなり高額です。  ちなみにベナン隊員は貸与スマホのネットをテザリングして、

081:【留年制度が招く負の連鎖-Last Exam開始-/卒園式】week69

☆Nov13(南アフリカ,リンポポ州,シロアム村) 曇り 最高気温22℃ 最低気温15℃ 湿度69% 日の出5:07日の入18:18 Day475(Nov13)  今週からTerm4のテスト、つまり最終テストの期間がスタート。どうやら、国語(ヴェンダ語)、算数、英語のいずれか1つでも不合格だと留年だとか。いわゆる主要科目です。他の教科はあまり影響がないのだとか。いやいや、他の教科もちゃんと影響されないとダメでしょ…。  さて、相変わらず試験問題のプリントは当日に用意してお

ポスターづくりから感じる異文化

これまでしつこく提案してきた案がようやく実を結び(そうになり)、現在活動周知の為のポスターを作成、発注準備中。 A4のチラシのようなものを想定していたが、 校長の意向で大きいサイズの丈夫な紙で作るようにとのこと。 対外的ポスターの作成には以下のような手順を踏む。 私の配属先の学校カラーは紫×金。 学生支援課の手によりこの色が後にデカデカと入ってくることを考慮してデザインを考えなければならない。 前置きが長くなったが、今回気になったのはポスターの文言。 CPにポスターの

ザンビア人のギャップイヤー

Muli bwanji. 青年海外協力隊のしょーたです。 配属先の大学がずっとテスト期間でなかなか講師にアポが取れません。 オフィスは隣り合わせなんですけどね~。 身分をわきまえて、息をひそめています。 配属先は3年制の短大で、12月で2学期が終わり3年生は実質卒業します。 ※卒業式は来年の9月 1月~9月までの過ごし方は色々だそうで、仕事、進学、インターンシップ、家業の手伝い、ニートなどなど・・。 国内でも大学によって学期のタイミングが違っていて、社会全体でどう

戦う女性、ルチャドーラ

活動92日目 あっという間に、ペルーに赴任して今日で丸3ヶ月。 毎日、毎週のリズムができてきて、平日は活動、週末は市場に行って野菜や果物の買い出しをして、作り置きおかずを調理するという流れの生活。 土日のどちらかで、同じ街にいる隊員仲間や友人たちと近場にトレッキングに行って、一緒にランチをするというのも習慣化されてきている。 まだまだ伝えたいのに語彙が足りなくて伝えられないことが山ほどあって、フラストレーションはたまるばかり。 でも、言語を習得するのには避けて通れないポイ

海外協力隊活動日誌🇩🇴107日目「ドミニカ共和国の時間割がすごい」

今日の振り返り 今日は1ヶ月ぶりにドミニカ共和国通信を書きました。テーマは「時間割」。 なかなか日本にはない時間割で、議論の一つになったら面白いなと、お手紙にしました。 また、日本はもうすぐ持久走大会かな?と思ってマラソン大会のことも書きました。 少しでも応援できてたら嬉しいです。 というわけで、朝ごはん前はそんな感じで、 ご飯の後は実践法の振り返り。 今日の話題は「生物学の先生として行っているのに、見学授業が物理で、これじゃあ意味がない。」という学生の意見からスタート

Seminar / 募集説明会で体験談話します [Nov #01]

2023年9月末まで半年間、青年海外協力隊としてジャマイカに再び派遣されていました。帰国後の早速の地域還元の機会として、JICA海外協力隊募集説明会[鳥取会場]でジャマイカの体験談をお話しします。 JICA海外協力隊 2023年秋募集 受付開始JICA海外協力隊は、自分の持っている知識や技術、経験を生かしたいという方を開発途上国へ派遣する、国のボランティア事業のひとつです。現地の人々と同じ言葉を話し、同じ目線でその国の課題に取り組む姿から「草の根外交官」とも呼ばれています。

080:【卒業式 /授業視察に怯える先生たち】week68

☆Nov6 (南アフリカ,リンポポ州,シロアム村) 晴れ 最高気温31℃ 最低気温17℃ 湿度44% 日の出5:10 日の入18:14 ※上の写真は他の隊員の任地の風景。僕の任地よりも標高が600m高い。1400mもある。気候が違うし、空も近い! Day470(Nov8)  明日はプレトリアからJICAの専門家の方が来校する日。前々から校長には伝えており、授業を見せてもらえることに了解を得ていた。ところが、前日になって担当の先生たちが渋り出した。外国人のお偉いさんにみら

先生が代表に選ばれた!!!

私が3年前から才能があると思っていた先生。 3年越しに戻ってきたら力が増していて学級経営、どの教科も上手に教えていた。 その先生に習うと子どもも魔法をかけられたように良い方向に変わっていく。 きっと他のクラスだったら絶対に勉強しないであろう子も積極的に発言して授業を一生懸命受けている。 切れが良く、話し方も上手で、面白いし、厳しくもある。 JICAの方が見に来た時にたまたま午後の授業でICTを使うということだったので算数の授業ではないが見せてもらうことにした。 そ

30:同じ地球人なのに

 Bonjour!  毎日いろいろあるけれど、ベナンに来ることができてすごく幸せだし、この国好きだなとよく思います。  一方で、無意識に「ベナン人を見下してるのかも」と思う時もあるし、自分の身を守るためにも今後良好な関係を築くためにも、時々嘘をつくことがあります。  例えば、ヨーグルト(大きいのだと300円程度)を買った時は絶対手に持って歩かないし、何を食べているか聞かれても「いつも野菜とパイナップルしか買わないよ」と答えています。  ましてや任国外旅行に行くことを伝

29:ベナンのお葬式

  Bonjour!  先日、学校帰りにお葬式をしている集団に出会いました。  話を聞くと、どうやら街で有名な?マダムが亡くなったとのこと。  なぜか「写真を撮れ」と言われました。笑  それだけ皆さんから尊敬される対象だったということなのでしょうか…?    どうやらそのマダムは87歳で亡くなったようです。  ペットボトルまで作るなんて、地元の有名人だったと思いますが、どんな人だったのかは誰に聞いてもわかりませんでした。  ベナンのお葬式は食べて飲んでダンスして

28:最終目標と現在の活動

 Bonjour!  日本は寒くなって来た頃だと思いますが、ベナンは日に日に日差しが強く暑くなってきました。  よって土日は家から出ても夕方の買い出しのみ。以下の写真たちは最近の買い物時に撮影したものです。  いろいろ投稿してきましたが、現在どんな活動をしているか記載していなかったので、要請内容と任期中の目標を含めてここに残しておきます。  ①要請内容  「ベナンでは、2007年の初等教育無償化により就学率が大幅に改善されたが、教員の質や指導技術にはまだまだ課題があ