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M&Aシニアエキスパート認定試験 合格体験記

12月25日に認定証が届いたので、合格体験記を書きます。受験直後の感想はこちら。

M&Aエキスパート認定制度

公式HPから引用します。

 M&Aエキスパート認定制度は、基本的な知識を身につけることができる「事業承継・M&Aエキスパート試験」、事業承継におけるプロフェッショナル資格である「事業承継シニアエキスパート養成スクール・試験」、そして上級認定資格である「M&Aシニアエキスパート養成スクール・試験」からなります。
 M&Aエキスパート認定制度は、中小・零細企業の適切・円滑な事業承継・ビジネスマッチングを支援する人材、とりわけ事業承継対策の重要な選択肢の一つであるM&A(合併・買収)に精通した人材の養成を通じて、中小・零細企業の経営の安定・持続的成長、経営者・従業員の生活基盤の安定、ひいては日本経済の持続的発展・成長に資することを目的とします。

運営団体は、FP技能検定実施で有名な金融財政事情研究会(きんざい)とM&A仲介大手の日本M&Aセンターです。

上記リンク先にも記載のあるとおり、資格としては、入門レベルの事業承継・M&Aエキスパート、発展レベルとして、事業承継に特化した事業承継シニアエキスパート、中小企業M&Aに特化したM&Aシニアエキスパートの3つがあります。

事業承継・M&Aエキスパート
受験資格がなく、誰でも受けることができます。実際には、きんざいが実施する金融業務能力検定の金融業務2級(事業承継・M&Aコース)に合格することで認定されます。

実は筆者はまだ受験していません(笑) 順番が前後してしまいましたが、こちらの試験も受験したいと思います。以下の公式問題集を見ると、相続の問題も多く、シニアエキスパートではカバーしていない範囲も出題されます。FPにより近い感じですね。

事業承継シニアエキスパート
当面取得を考えていないので割愛します。

M&Aシニアエキスパート
養成講座を受講する必要があります。受講資格は次のとおりです。

事業承継・M&Aエキスパート認定者(試験合格者)
・弁護士・公認会計士・税理士・司法書士
・銀行・信用金庫・信用組合・証券会社・生命保険会社において法人営業経験が5年以上あり、現在も在籍中の方
・会計事務所等で5年以上の実務経験があり、現在も在籍中の方
・1級ファイナンシャル・プランニング技能士

金融機関勤務の方が受験するケースが多い印象です。資格マニア的には事業承継・M&Aエキスパート認定経由で受講することになるでしょうか。筆者は公認会計士の資格で受講しました。

受講料は132,000円です(金融機関勤務なら割引あり)。かなりハードルが高いですね。会社負担で受ける人が多いと思います。

養成講座

会場受講とWEB受講の2つがあります。筆者はWEBで受講しました。講座は、2時間×9コマで結構ボリュームがあります。配信自体はネットスクールが運営しており、1.5倍速で再生できるので時短は可能です。間延びすることが多いので倍速での再生をオススメします。

難点は、各コマの受講完了ステータスが受講者側で把握できず、途中でエラーが発生していても全く分からないことです。筆者の場合、受講修了のメールが中々来なかったので、電話できんざいに問い合わせたら、1コマ受講完了になってないと言われてようやく把握できた次第です。DXが盛り上がってるご時世にこんなUXでやっていけてる企業があることに驚きを禁じ得ませんでした…。ネットスクール恐るべしです。

各コマの終わりに動画とは別途、確認テストをWEBで受けます。こちらは各コマ5問出題され、4問以上正解で合格です。択一式なので、ちゃんと講義を聞いていれば簡単です。何回でもやり直せます。ちなみに、本番の試験問題の中には確認テストそのままという問題もあるので、問題と答えの暗記をオススメします。

テキストはこんな感じです。

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そこそこ分厚いですが、パワポのスライドなので、中身はそれほどでもありません。試験前日に一読して本番に臨みました。

試験本番

詳細なレポートはこちらをご参照ください。

試験成績の開示がないので正確には分かりませんが、手応えとしては9割はできたと思います。記述式を絡めた計算問題の配点が高そうなので、講義でここがポイントだと言っている箇所は例題の解法をマスターしましょう。あまり難しくないですけどね。

ざっくりと言って、FP技能士2級程度の知識があれば合格は難しくないと思います。

認定証はこちら

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役に立つか

人それぞれと思いますが、就職・転職に有利という類のものではありません。ある程度実務経験のある人が、知識の確認として勉強・受験するという使い方になるのではないでしょうか。個人的には、ほとんど知っている知識ばかりでしたが、日本M&Aセンターのやり方はこうだ、という話が興味深かったです。

地銀さんでは名刺に入れる人もそこそこいそうですが、一方でこういった鼻息の荒い人もいるので要注意です。

正直、同業者を下げて相対的に自分を高く見せる人って信用してもらえるのか謎なわけですが…。筆者はクライアントファーストで、同業者とは協力していきたいです。ちなみに日本M&Aセンターは圧倒的なブランド力があります。

各自のご判断ですね。サラリーマンなら、所属してる会社に名刺に入れろって言われる場合が多いと思いますが(笑)

ちなみに、大型M&Aを扱う投資銀行部門(IBD)では活かせないことが多いと思います。あくまで中小企業のM&Aに特化した資格です。

おわりに

上でも書きましたが、下位資格の金融業務能力検定もそのうち受けます…たぶん。受けたらまたレポートするのでお楽しみに!

この資格についてご質問があれば、コメント欄かTwitterでお願いします。

http://twitter.com/kajimoto1228



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