企業の『Web担当者』は『Webマスター』を目指せ
「職場にいる人達がPCを使った作業が苦手だから、自分がいつの間にか『Web担当者』になっていた」、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事はそういった『Web担当者』の方々が、自身のスキル・キャリアアップのために、ぜひ『Webマスター』と自信を持って名乗って欲しい、という思いを込めて書きました。
なぜ『Webマスター』と名乗った方が良いのか、
その理由を説明していきます。
『Webマスター』とは、Webにおける『ジェネラリスト』
わたしは、『Webマスター』とはWebを使ったなんでも屋、つまりは『ジェネラリスト(広範囲にわたる知識を持つ人)』だと考えています。
なんでも屋という意味では、企業の『Web担当者』の方も本来の意味としてはほぼ一緒なのですが、『Web担当者』という言葉の定義があまりに広すぎるので、「自分はWeb担当者です」と名乗った時に不当に損をしてしまうケースがあります。
いろんな企業の方とお話をしていて気付いたのですが、『Web担当者』は「ホームページの更新やTwitterアカウントでの投稿、サイトのお問い合わせ担当」といった、「そこまでPCスキルを必要としないが、ITリテラシーが皆無の人たちには出来ないような仕事」を任されている人だと認識されていました。
つまり、「そこまでレベル高くないんでしょ」と、自己紹介の部分で過小評価されてしまう場合があるんですね。
正直、わたしも『Web担当者』と聞くと、同様のイメージを持ってしまっています…
実際、『Web担当者』と名乗る人たちのレベルもピンキリで、Webマーケティングやライティング・コーディング・デザインなど、すべての分野に精通している『ジェネラリスト』と呼ぶにふさわしい人もいます。
反対に「そこまでPCスキルを必要としない仕事」担当の人も勿論います。
ただ、わたしが言いたいのは、たとえ後者の方であっても徐々に『ジェネラリスト』を目指した方が良い、ということです。
Webの『ジェネラリスト』を目指した方が良い理由
この理由は単純で、
①「そこまでPCスキルを必要としない仕事」しか出来ないなら、代わりの人がいっぱいいるから
②今は『Webにおけるジェネラリスト』の需要が凄まじく高まっているから
この2点です。
①はそもそも、「そこまでPCスキルを必要としない仕事」しかやらないのであれば、自分の代わりになれる人がいくらでもいる状態になってしまいます。
極論、「ジェネラリストに近い人物」が新しく入ってきた場合、自分の仕事が無くなってしまう可能性もありますし、RPA(ロボットプログラムによる業務自動化)や機械学習などの技術によって、人が操作しなくともいい状況になる可能性だって高いです。
そして②については、「Webについて何でも出来る、知見が広く技術がある人」が、どんな環境に行っても重宝されます。
どのような企業でも、あるいは個人でフリーランスとして仕事をする場合でも、「何でも出来る」からこそ、どのような環境でも適用することが出来るのです。
デザイナーが多い会社であればコーダーの仕事をしても良いでしょうし、コーダーが多い会社であれば戦略設計・マーケティングなどの上流工程の作業を担当しても良いでしょう。
何でも出来るからこそ、その環境に「足りないワンピース」になれる。
それが、Webジェネラリストの最大のメリットだと考えています。
ちなみに、『Webジェネラリスト』ではなく『Webマスター』と呼称している理由ですが、単純に「『ジェネラリスト』と言っても、何のことを言っているのか理解出来ない人が多すぎる」ためです。
『Webマスター』も一般的な名称でないため、仕事内容がピンと来ない人もいると思いますが、それでも『ジェネラリスト』よりはマシなはずです。
(周りの人達が勉強不足過ぎるのかもしれませんが…)
Webマスター = Webジェネラリスト ≒ Web担当者
こんな感じのイメージを定着させて行きたいと思っています。
『Webマスター』にはどうやったらなれるのか?
『Webマスター』と自称出来るレベルにまでなるには、2つのことをやり続けるしかないと思っています。
①ひたすらWebに関する情報を集める
②ひたすらWebに関する実作業を行う
この2点です。
①についてですが、とにかく『Webマスター』は情報が命です。
自分で手を動かさなくとも、Web業界での最新情報やテクノロジー、過去の業界の推移、ものすごく広い範囲での基礎知識など、知っておかなければならない情報が大量にあります。
日々のウォッチング作業が必要不可欠で、わたしも毎日Web関係のニュースサイトや著名な方のTwitter投稿を追っかけたりしています。
どこから情報を得ているのかという具体的な媒体などは、また別の記事でお話したいと思います。
②については、実際に①でインプットした情報を、実作業でアウトプットすることが必要です。
「ラーニングピラミッド」では、単に情報をインプットするだけでは5%~20%しか記憶に留まりませんが、「自ら体験」することで、75%も記憶に定着するのです。
出展元:
そのため、ニュースサイトや記事・Twitterなどで得た情報を、自分で実際に試してみることです。
SEO対策なら、自分が持っているサイトで実際に試してみて、その効果を検証する。
マーケティングなら、そのマーケティング手法を使って実際にページや広告運用をチャレンジしてみる。
そうやって一度体験した技術というのはそうそう忘れないですし、細かなやり方自体を忘れたとしても「すべてを忘れた」わけではないので、Google検索からやり方をすぐ検索出来るようになります。
わたし自身も、このインプットとアウトプットの作業を常に繰り返し続けてきたので、下記のような仕事を兼務できるようになり、ようやく『Webマスター』と名乗れる様になってきたかな、という状態です。
●Webプロデューサー
●Webディレクター
●Webマーケター
●Webコーダー
●Webライター
●Webアナライザー
●Web広告担当者
●Web動画編集者
●サービスエンジニア
●写真撮影/動画撮影
●通販事業戦略
各企業の『Web担当者』の方々は、インプットとアウトプットを繰り返して自らのスキルを向上させることで、他の人達とは一線を画した汎用性を見に付けた『Webマスター』と名乗れるようになった方が良いのではないかと思います。
わたしも、Twitterで日々Webについて投稿したり、noteでもいろいろお役に立てそうな記事を書いたりしているので、ぜひフォロー・お気に入り登録をして頂けますと幸いです。
より良い情報を発信していければと思いますので、サポートして頂けましたらとても嬉しいですし、モチベーションに直結します。 いいね・フォローもどうぞよろしくお願いします!🙇♂️