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人気のトレーニング、ミット打ち練習の裏側

こんにちは!本日もよろしく願いします。
今日はいつも行っているトレーニングセッションの中でも最人気種目であるミット打ちについて書いていこうと思います。
今回は主にミットを持つ側、受ける側に焦点を向けてお話ししたいと思います。

ミット打ちとは、文字通りミット(まくら大のクッション材)をトレーナーが腕に装着し、それに向かって運動者がパンチやキックを打ち込んでいくトレーニングです。
格闘技術の向上という目的以外にも、筋力アップ、持久力アップ、スタミナ・心肺機能向上、ストレス解消、脂肪燃焼、交感神経を高めるなど様々な効果が見込めるこの運動方法は、トレーニングの締めには最高の種目です。
加えて、これはエビデンスは乏しいのですが、骨への連続した衝撃を加えることができるという意味では骨密度の向上にも期待ができると思います。

効果が様々あるということは、当然どこに重きを置くかによって打ち方やペース、技術なども変わってきます。
なんとなく行っているだけで狙いが曖昧では、他のトレーニング同様、期待している効果は得られません。
カラダの使い方に無理があるようなものは論外ですが、必要な動きをしっかり取り入れ、不要な労力をできるだけ避けるということは、運動者、トレーナー双方にとって非常にメリットがあることだと思います。

ミットを持つプロになるは、熟練した技術が必要です。
ミットの角度を的確に合わせるためには、打撃のインパクトの瞬間をしっかり捉えるということも重要ですし、打撃の流れる軌道を読めなければなりません。
ましてや、様々な目的に合わせた内容の緻密な計算と、咄嗟の判断が必要となるミット受けというのは、僕自身としましても30年の格闘技キャリアの中でやっと入口に立てた程度です。

運動者側、ミットを打つ側の話に触れさせて頂くと、格闘技術向上以外のフィットネスに関してはミットは打つ側専門で十分だと思います。
しかし格闘技としての範疇であれば、受けてみることにも大きな意味があります。
先述したようにパンチのインパクトの瞬間や軌道が読めるようになるので、パーリングやその他防御の目慣らし練習になります。顔面にパンチが飛んでくると、怖くて目を瞑ってしまう癖のある人にもおすすめです。

昔、キックボクシングの先生に「ミット持ちに慣れてしまうと試合の蹴りをミットの要領で受ける癖がつくぞ!」と言われたことがあるのですが、この30年ミット持ちをしていても試合でミットのような受け防御はしたことがありません。
打つことをせず、ミット持ちだけをやっていたら癖になる可能性もあるかも知れませんが、多くの場合は他の格闘技練習もするはずなので、心配することはないでしょう。

声がけやコミュニケーションも大きなポイントになる部分だと思います。
拳や蹴り足の違和感や痛みをチェックしながら行うことも、ケガをせずに長い間運動を継続していくには大切です。

ここまでミット受けのハードルをガッチリ上げてからこんなことを言うのも変な話なのですが、キャッチボール感覚で親子で楽しんだり、ストレス発散で同僚や同級生、友人同士でミットを持ち合うのも、非常にいいコミュニケーションになると思います。
実際は単純で、気軽に誰でもできることゆえに奥深い…という側面だと解釈して頂ければと思います。

今回はミット打ちの裏側、ミット受けについてでした。
本日もご安全に!

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