Iori.S

パーソナルトレーナー。現役の武闘家。長年の知識と経験を正しい根拠のもと発信していきます。

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最近の記事

疎かになりやすい、楽しむという感覚

今日の神奈川は霧のような雨が降ったり止んだりしています。ちょっと肌寒さが戻ってきてしまいましたが、カラダを動かすにはちょうどいい気温かもしれませんね。 最初から運動が得意で楽しいよっていう方は、今回の記事は読み飛ばしていただいてもいいかもしれませんが、今日は「運動を楽しむ」ということについて書いていきたいと思います。 僕も運動はそんなに得意ではなく、少なくとも好きではありませんでした。 今は運動後の爽快感であったり、達成感は実感できるようになったものの「トレーニング最高だ

    • 疲労は脳のせい?疲れをスッキリさせる運動とは

      久しぶりの投稿になります。年度が変わる忙しさに加えて寒暖差が大きく、心身ともに疲労感もマックス…という方も多いかと思います。こんな時は美味しいものでも食べて、ゆっくり休養をしたいものです。 しかし、そのような休日を過ごしてみたにも関わらず、イマイチすっきりしなかったという経験がある方はいらっしゃいませんか? 現代の疲労というのは、そのほとんどが脳の疲れで、肉体的な疲労とは異なる場合が多いです。 確かに寒暖差などの実質的なストレッサーがあり、ストレス反応のための疲労感もあるで

      • 筋線維の種類と筋肥大への負荷設定

        筋トレといえばよく「重りが上がらなくなっても補助してもらって更に追い込んで、限界超えるまでやるんでしょ?」という旨の質問を受けることがあります。 確かに、筋肉を発達させるには現在の筋力に対し、決して甘くない負荷設定をしなければ効果は見込めません。 しかし、その根底となるメカニズムを知ると、強度への理解が深まりモチベーションにも繋がります。加えて無駄に強度ばかりを上げても効果が薄いばかりか、あまり意味を持たないことを知ることもできます。 今日はその負荷設定のなぜについてお話し

        • 人気のトレーニング、ミット打ち練習の裏側

          こんにちは!本日もよろしく願いします。 今日はいつも行っているトレーニングセッションの中でも最人気種目であるミット打ちについて書いていこうと思います。 今回は主にミットを持つ側、受ける側に焦点を向けてお話ししたいと思います。 ミット打ちとは、文字通りミット(まくら大のクッション材)をトレーナーが腕に装着し、それに向かって運動者がパンチやキックを打ち込んでいくトレーニングです。 格闘技術の向上という目的以外にも、筋力アップ、持久力アップ、スタミナ・心肺機能向上、ストレス解消、

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        マガジン

        • わかりやすい筋トレ
          2本

        記事

          分解した脂肪のゆくえ

          明けましておめでとうございます! すっかり年も明けて、1月も末になってしまいました。皆さんいかがお過ごしでしょうか? 僕はというと、元旦早々に行った飲食店の鶏肉が当たって食中毒になりまして、2.5kgほど落ちてしまいました…。 こういう場合は、往々にして筋肉が減っているので喜べない減量です。食中毒は絶食するので、確実に筋肉が減っています…。 脂肪だけを落とすというのは、ダイエットの中でも大前提となるテーマだけに、多くのジムで工夫が凝らされている部分だと思います。 脂肪を落

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          謹賀新年!運動初めに脱力・酸素交替法!

          明けましておめでとうござます。本年も、こちらのnote共々よろしくお願い致します。 新年のご挨拶を申し上げたものの、能登半島では元日早々の大地震。そして航空事故と、とてもおめでたいとは言えないお正月となってしまいました。 こういった情報も、今やネットで簡単にアクセスできるようになり、安否確認や状況把握に関しては大きなメリットがあるものの、ネガティブな情報そのもののストレスによって心身の不調をきたし易いデメリットは大きいと思います。 一旦、テレビ、PC、スマホを含めた通信機

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          トレーナー回顧録#1

          ちょっと期間が空いてしまいました。久しぶりの更新となりますが、本日もよろしくお願いします。 今回はトレーナー業、そしてパーソナルトレーナーになった当時のことを書いていきたいと思います。時々回想的な投稿になりますが、お付き合い頂けたら幸いです。 なんだかんだで指導歴自体は長く、20歳から既に空手指導を受け持っていました。 筋トレに関しては叔父がJAC(現・JAE)でスタントマンをやっていたこともあり、トレーニング器材は一式家にありましたので、自己流といいますか、叔父の見様見真

          トレーナー回顧録#1

          ふんわり体幹の話

          スポーツや競技指導、プレイヤーのなかで度々出てくる「体幹」という言葉。これって、なんとなく使われている言葉トップ3に入るのではないでしょうか。 「それは体幹が弱いから」「体幹をもっと鍛えないとダメ」 雰囲気だけがフンワリと…なんとなく分かるような分からないようなこの言葉は、とても抽象的な感じがします。 指導の大切な基本の一つとして、伝えたいことを正確に相手に理解してもらうこと。これが大前提になります。 このような言葉を発する側がなんとなくフワフワとした感覚で言葉を用いてしま

          ふんわり体幹の話

          筋トレ拒否反応にお困りの方

          ツラく長い道のりである筋トレ。 その地道で成果が出るまでに時間がかかるこの行為に、情報の溢れる今でも多くの方は拒否反応を示しがちかもしれません。 現に格闘技ジムでも、筋トレというと表情を曇らせる人も少なくありません。 「ある有名選手は筋トレはしないと言っていた」「カラダを固くしたくない」「動きを鈍くしたくない」など、その言い分はそれぞれあります。しかしその元となる認識のほとんどが、遠い過去に囁かれた根拠のない俗説である場合が多いです。 例えば筋トレはカラダが固くなるというも

          筋トレ拒否反応にお困りの方

          五十肩は50代限定!ではありません。

          毎日が筋曜日!本日もよろしくお願いします。 今回は、五十肩について分かりやすく簡単に解説していきたいと思います。 ときに四十肩、五十肩と言われているものはすべて「肩関節周囲炎」という病名がつきます。僕の場合、年齢もそれなりですが発症はベンチプレスのエラー動作の繰り返しによるものでした(しかも2回…)。しかし、基本的には何もしていなくても加齢によって発生するケースが多く見られます。 適切にケアを行いながら運動していけば自然治癒するものですが、完治するまでにかなり長期間を要す

          五十肩は50代限定!ではありません。

          ストレッチを深掘りしてみたら毎日やりたくなった

          金曜日は筋曜日!というキーワードも最近定着してきて、最近は僕のワンオペの日を好んでジムに来てくれるお目が高い方も多くなってきました。(笑) 筋曜日…というのも、既に相当擦られているワードかもしれませんが、継続は力なり!ということで。 ジムで開設しているブログというのも会員さんは結構ご覧になっているものですね。今日はジムのなかで特に質問の多いシリーズとして、ストレッチに関して書いていこうと思います。 まず、ストレッチの効能についてです。 それはズバリ、体を柔らかくするというこ

          ストレッチを深掘りしてみたら毎日やりたくなった

          今しかないぞ、俺たちがやるのは!

          継続は力なり。 とは言っても、本当に難しいことです。ことビジネスに至っては、新規オープンからの生存率って10年続くのって1ケタ%って言います。 コロナ禍の煽りもあって、昔ながらのお店が無くなってくのをみていて、やはり寂しいなという気にはなりますね。 最近も普段あまり歩かない商店街を歩く機会があったのですが、ほとんど潰れていて…。 思い出のある店も、すっかりシャッター街になってしまいました。 その時、最後にこの辺でご飯を食べたり買い物をしたのはいつだったかを思出してみました。

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          プロレスの神様が残した言葉は高齢者にこそ聞いて欲しい

          こんにちは。今日は、プロレスの神様と呼ばれる伝説の選手、カール・ゴッチさんが生前お話しされていたことについて深掘りしていきます。 本日も、よろしくお願いします。 このお話は以前、齢70歳を超えて今尚現役選手である藤原喜明選手がジムにいらっしゃった際にお話し頂きました。 運動をせずにいると当然のことながら筋肉は落ちていきます。 40代突入前後からそのスピードは顕著になっていくので、実感として40歳を過ぎると体力の衰えを感じる方が増えてくるようです。 こんな時、プロレスの神様と

          プロレスの神様が残した言葉は高齢者にこそ聞いて欲しい

          結果よりも大切なことがそこにはある

          突然ですがこんな話を。 プロの世界はどの業界においても非常に厳しいものです。 まさに、カラダが資本であるスポーツ、こと格闘技を含むコンタクトスポーツはケガとの勝負。ケガとの付き合い方こそ、選手寿命を大きく左右します。 従って、コンディショニングをしっかり勉強して、自分に合ったものを選別・実行し整えることが要求されます。良好な結果は、良好なコンディショニングにこそついてきます。 スポーツの秋、運動会シーズンでもありますね。うちの子も運動会でした。 当然ですが、子どもたちやアマ

          結果よりも大切なことがそこにはある

          ぎっくり腰の正体とは

          季節の変わり目になり、朝晩と肌寒くなることが増えました。 この時期になると心身ともに疲れる時期でもあります。 疼痛を抱える方は、痛みを抱える部位の状態が良くない日が増えた…という方もいらっしゃるかもしれません。 原因不明の痛みで真っ先に思い浮かぶのは「ぎっくり腰」です。 四十肩や五十肩と同じく、ぎっくり腰という病名はありません。 「急性腰痛症」という病名がつきます。 多くは、不自然な体勢から物を持ち上げる際などに発生します。 その原因は仙腸関節のロック、腰椎の靭帯・筋・関

          ぎっくり腰の正体とは

          指導時の距離感と指導者の心構えは家庭においても必要

          ジュニア指導、こと格闘技系のクラスに関しては保護者の皆さんにお願いされる一番多い項目は「礼儀を教えて欲しい」ということです。 本人の希望としては、はやり強くなりたいという希望が大多数です。 礼儀というものは対外的な人や場面での儀礼でもありますから、本来は家庭での指導が基本ではあると思います。 ただ、親しき中にも〜という言葉のように、家庭でもある程度の感謝や礼儀を尽くす人物になって欲しいというのが根底としてあるのではないかと思います。 武道で覚えた礼儀というものは、得てして型

          指導時の距離感と指導者の心構えは家庭においても必要