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【退院】「とりあえず自宅に戻って」が通用する家庭としない家庭

どーもカイゾウ(@kaizo777)です。

今回は「『とりあえず自宅に戻って様子を見る』が通用する家庭とそうでない家庭」というテーマで書いてみたいと思います。

急性期病院へ入院し、治療が終わり退院の話が上がったとき「自宅に戻る」という選択と「転院しリハビリを行う」という選択を提案される場合があります。

これまで私が関わった「退院ケース」で上手くいかなかったケースがあります。

それは高齢夫婦+別居の子どもが関わったケースが比較的多いです。

先に結論を言うと「退院してみないと分からない」のは本人の能力がどの程度回復しているかであって、家族の介護力も計算に入れておかないと痛い目を見るのは「退院した本人と同居家族」ということ…。

本人は自宅に帰りたいよね…


「転院」の話が上がった時、本人に意思確認を出来るのならほぼ10割の確率で「自宅に帰りたい」と仰ると思います。

私が入院した立場だとしても同じように答えるでしょう。

コロナ過である現在、家族であれど入院中の本人においそれと会うことは出来ません。これはケアマネも同じ…。

あくまで病院関係者(医師・看護師・相談員等)から口頭で本人の状態説明を受け、実際に会うのは「退院当日」なんてことが「普通」になっています。

入院前後で状態が大きく変わらない方であればそれでも良いのですが、高齢者は数日の入院でも大きく状態が変化している場合が多い。

本人は帰りたい一心で「出来る」と答える方も多く、家族はその話をZOOM等のツールを使って本人から聞いたり、病院関係者から本人の意向を聞き「退院」を選択される方もいらっしゃいます。

ここで重要なのが「受け入れる家族の覚悟」だと私は思います。

一緒に住んでいない子どもは意外と適当…


「親父(母親)が帰りたいって言っているから先ずは帰してから考えます」

と同居していない子どもが退院を選択する場合は特に注意が必要です。

だって実際に退院後そばで支援するのは同居している配偶者や独居であれば介護で関わる事業所の方々…。

退院初日に「どう考えても自宅で生活なんて無理でしょ!」みたいな方が平気で高齢夫婦で生活を余儀なくされたり、独居で生活を強いられることがあります。

せめて退院を選択した「子ども」が数日そばで看るなり、同居の配偶者が「これまでとは勝手が違うかも」と腹を括っている必要があります。

「とりあえず自宅に戻ってから」が通用する家庭とそうでない家庭


まず通用する家庭について書いてみます。

  • 配偶者の介護力が高い

  • 家族が医療・介護に対する知識がある

  • 既に訪問看護や訪問介護等の訪問系のサービスを利用している

  • 同居家族以外がそばに住んですぐに対応できる

通用しない家庭は以下の通り。

  • 本人が介護保険の申請をしたばかり(もしくはしていない)

  • 配偶者が介護の経験がない

  • 家族に医療・介護の知識がない

  • 介護保険を利用しているかすら家族が理解していない

要するに「介護の経験値」があれば「とりあえず」は通用しますが、介護をする必要があるかも理解出来ない家族が「とりあえず」というのはリスクでしかありません。

私も病院が適切な指示や指導をしてくれる所ばかりではないのは十分理解していますが「初めて」介護が必要になりそうな状況であれば、まずはリハビリを経てから自宅に戻るを選択肢に入れることを私はお勧めします。

もしどうしても入院している「本人」の意向を汲み取って上げたいという気持ちが強いのであれば「相当の覚悟」を持って退院を選択して欲しいです。

「退院すれば何とかなるでしょ?」みたいな根拠のない理由で退院を選択することだけは止めて欲しい。

退院した数日で再び病院に逆戻りということも冗談ではなく普通にあります。

高齢になっての入院はそれまでの生活から大きく変化をしている可能性が高いです。決して「感情」だけで答えを出したり、安易に考え答えを出すことのないように十分注意して欲しいと感じた今日この頃だったのでこの記事を書きました。

今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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