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「準ケアマネ」……何それ?

どーもカイゾウ(@kaizo777)です。

今日はX(旧Twitter)のトレンドにも入っていた「準ケアマネ」について考えてみたいと思います。

私のXのタイムラインにやたらと流れてきていた「準ケアマネ」に対する意見に普段「炎上は傍観」の私もさすがに気になり調べてみました。

その発言の元になった厚労省の会議「ケアマネジメントに係る諸課題に関する検討会」の資料を一通り読んでみても話題のワードは現れず…。

どこにその根源はあるのかと再びXに戻り探してみるとすぐに見つかりました。さすがX(笑)

個人名は避けますが、どうやらどこぞの教授が「準ケアマネ」たる資格を検討してみても良いんじゃないと提案したことが事の発端のようです。

Xに上がっていた内容の引用はこちら↓

某教授は、定められた国家資格を取得し、一定期間の勤務経験を経てからでないとケアマネの資格を取ることが出来ない現状の仕組みについて「1本しか養成ルートがないことが課題」と指摘。「一定程度ルーティン化出来るケアマネジメントを業務範囲とする『準ケアマネ』といえる資格を創設し、学士卒からその資格を取れるようにすることも検討してもよいのではないか」と提案した。

まあ現役でケアマネジャー(以下:ケアマネ)をしている人なら確実に噛みつきたくなる案件ですね。

そもそもこの提案にある「一定程度ルーティン化出来るケアマネジメント」とは何を指して言っているのか?

私はそこに大きな疑問があります。

そもそもケアマネの業務範囲が明確化出来ずに「シャドーワーク」と呼ばれる現象が起きているにも関わらず、ケアマネジメントにルーティン化出来ている業務なんてありますか?って話です。

強いて言うのであれば「モニタリング」が唯一のルーティン化業務ですが、モニタリングを誰かに任せて又聞きした内容でケアプランなんて到底作れませんし、それが許されるならケアマネ自らモニタリングに行く意味すらなくなります。

ケアマネジメントは利用者・家族の課題を浮き彫りにして、その課題解決の糸口をあの手この手で探りながら「ベター」を利用者・家族と共に考え実行していくものです。

誰かが間に入るとしても、利用者に対して確実に「専任」のケアマネは必要になります。

この「専任」を準ケアマネが担えるのであれば、問題は「責任」の大小です。

「私『準ケアマネ』なんでここまでしか出来ません(笑)」で許される業務がケアマネの役割にありますかって話…。

「準ケアマネ」なんてアホな資格を構想する暇があるなら、ケアマネ試験を難易度上げて国家資格にして、その分権限や報酬が多く貰える資格に変えてしまえば学生の選択肢として「成り手」は増えると思います。

しかし、ケアマネという職種は学生が卒業と共にいきなり現場に出るには「複雑」で現場も知らなければ「難しい」職務だから「国家資格所持や経験」を要件にしているわけでしょ?

こんなクソみたいな提案しか出来ない人を構成員に選んだらダメでしょ…。(すみません。本音がダダ洩れてしまいました)

私が考えるケアマネ不足を解消する方法は

  • 更新研修撤廃

  • 更新研修を継続するなら研修費用の国負担

  • ケアマネに更新研修を課し続けるなら各国家資格にも更新研修を

  • 「国家資格」は法定研修が不要なのであればケアマネを国家資格に

現役ケアマネとして多くの研修に参加していつも思うことは「ケアマネが受けろと言われる研修こそ他職種が受けるべき」ということ。

介護保険はケアマネだけが理解していても権限のある医師の理解がなければまかり通らない事だらけ。

地域包括ケアシステムを深化させるにしても、ケアマネだけが理解していて「深化」なんて出来るんですか?ってお話なわけで。

学ぶなら地域包括ケアシステムに関わりのある職種すべてが知識をアップデートする必要があるでしょう。

「他の職種は忙しいから」とか「〇〇会や〇〇会は権力があるから」とかを理由に「ちょうどいい」ケアマネにばかり面倒を押し付けているようにしか感じられなくなる現役ケアマネの私。

「ケアマネは〇〇の要」的な言葉だけでおだてられてもさすがにもう「木には登りませよ」って話です。

今日は口がだいぶ悪くなってしまいましたが、それだけ鬱憤が溜まっているということでご理解頂けると幸いです。

さすがに黙っていては何も変わりませんからね。

ここまで読んでくださった方々はこちらにご協力頂けると嬉しいです。現状を変えようと一生懸命動いている方々もいらっしゃいます。

今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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