ケアマネ法定研修は他職種が受けることで有益になるんじゃね?
どーもカイゾウ(@kaizo777)です。
ここ数回ケアマネジャー(以下:ケアマネ)の更新研修についての記事を書いてきました。
ケアマネに研修の場を強制的に与えるというのはそれだけケアマネに「質」を求めているからだと思います。
とは言え利用者に対する「ケアマネジメント」はケアマネの質だけでは成り立ちません。
チームに係わる全ての専門職に「ケアマネジメント」に関する一定の知識があってこそ初めて「高い質」になり得るのだと私は思います。
私は14年のケアマネ経験がありますが、これまで多くのサービス事業所の担当者と連携を図ってきました。
やはりケアマネジメントに理解のある担当者であればあるほど難易度の高い利用者の支援に対しても連携においてストレスを感じることはほとんどありません。
むしろ難易度が高ければ高い程に知識のあるもの同士であれば良い関係が築けると感じています。
そう考えるとこれまでケアマネが受けて来た研修を「多職種」が受けられるようにすることこそが「地域包括ケアシステムの深化」に繋がるのではないかと個人的には思います。
正直ケアマネを5年以上経験していれば、よほど適当に手を抜いた仕事をしていなければ一定の質や知識は持ち合わせると思います。
それをわざわざ「法定」にしてまで強制的に行うほど「ケアマネ更新研修」は有益な研修ではありません。
何故なら毎回似たり寄ったりの研修内容でしかないから。
そもそも「法定」にしなければ研修に参加しないケアマネは「法定研修」を受けたところで質は上がりません。
日頃から自分に足りない知識にアンテナを張って、自ら知識を付けに行く意識があるケアマネだからこそ「質」が上がるのだと私は思います。
そして「ケアマネジメント」において「ケアマネ」だけが質を上げても意味がありません。
質の上がったケアマネの考えや知識に他の専門職がついて来れないのであれば「チーム」が成り立たないからです。
最近でも私が日頃連携を取っている「訪問診療」の医師や看護師、「訪問看護」の看護師やリハ専門職、「訪問介護」や「通所介護の担当者に対しても「全然わかってない」と感じることが続いています。
利用者へのアプローチに対する認識のズレ。「在宅」支援において「医療」を押し付けようとする医師や看護師。「自立支援」に理解の低い訪問介護や通所介護の担当者etc.
これらは根本的な「在宅介護」に対する認識の低さだと個人的には思っています。
各専門職の「在宅介護」に対する認識力の底上げの為にこれまでケアマネが受けて来た「法定研修」を他職種が受けるルールを作ってみてはどうかと思う次第です。
ケアマネが受けている「法定研修」のすべてが無駄だとは微塵も思っていません。
5年ごとにケアマネが受ける意味はないと思っています。
むしろケアマネが受ける法定研修を「多職種」が受けることで「在宅介護」「地域包括ケア」に対する「深化」に繋がると個人的には思っています。
ケアマネを増やしたいなら「更新研修」は不要です。そして、ケアマネの質を上げるには経験年数の長いケアマネが役立つはずです。
さらに「地域包括ケアシステムの深化」には多職種の「在宅介護」における認識の共有が必須です。
その為にはケアマネジメントに対する知識の共有が必要不可欠だと私は思います。
今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。