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福祉用具のレンタルと購入の選択?
どーもカイゾウ(kaizo777)です。
今回は「福祉用具のレンタルと購入の選択?」をテーマに書いてみたいと思います。
2024年の介護保険法改正に向けて福祉用具のレンタル・販売の「選択性」導入を国は検討しています。
これまでレンタルとして借りることが出来た福祉用具の一部を「選択制」にすることで介護費の一定の抑制に繋げることを目的にしているようです。
現状選択制の対象に挙がっている福祉用具はスロープ・歩行器・杖類になっています。
歩行器は車輪のついた「歩行車」は除外されることになりそう。あくまでピックアップ歩行器などが対象になるようです。
今回はこの「福祉用具の選択性」について私が思うことを書いてみたいと思います。
利用者が正しく「選択」が出来るのか??
購入した方が良いのか?はたまたレンタルの方が良いのか?
この選択を正しく出来る利用者は果たしているのでしょうか?もちろんケアマネジャー(以下:ケアマネ)や福祉用具専門相談員が助言させて頂くにしてもです。
私個人の意見を言うのであれば「レンタル」一択。
何故なら福祉用具を購入した場合のデメリットが多いからです。簡単にデメリットを挙げると
使用しなくなっても返却出来ない
処分が面倒
壊れたら修理も自費
利用者の身体機能や生活状況は日々変化していきます。今回レンタルか購入か「選択」できる品目は「歩行」に関わる物が多いです。
単純に「歩行できなくなったら不要」な物ばかり。
それを購入し、数日後~数カ月後に歩行できなくなったら無用の長物で終わります。
欲しい方は選択にしなくとも購入する
私が担当させて頂いている利用者でも福祉用具を「購入」される方は一定数いらっしゃいます。
購入を希望される物の中で多いのが「杖」「歩行器」です。最近では「手すり」を購入希望される方もいらっしゃいましたし過去には「特殊寝台(電動ベッド)」の購入希望もありました。
理由は単純に「人が使った物を使いたくないから」
「レンタル」のメリットを説明しても意向が変わらない場合は「購入」して頂いています。
ちなみに「レンタル」のメリットは
定期的な安全点検を受けられる
壊れたら無償で交換して貰える
不要になったらいつでも返却できる
になります。
もちろん故意に壊した場合や明らかにいき過ぎた汚れなどがあれば受けられないサービスもありますが、普通に使用していて不具合が起きた場合は問題なく交換・返却が可能です。
「レンタル」「購入」の選択を制度にすることで…
介護保険サービスがよりややこしくなると私は思います。
ただでさえ改正(そもそも改正と言えるのか?)の度に制度は複雑になり利用者どころか我々介護に従事する人達でも分かりづらい点が増えています。
また今回の「福祉用具の選択制」においても「購入した場合でも…」や「レンタルにした場合でも…」とどちらを選択したとしても制度で決まった流れを辿る必要性があり、正直ケアマネとしても仕事が増えるだけ。
制度にされると「やらなければならない」ことが増える。
それが必要なことであればもちろんやるのですが、今回の「選択制」においてはこれまで制度になっていなくても必要があれば行っていたことでわざわざ「制度」にする必要性に疑問を感じます。
何でもかんでも目先の「介護費の抑制」の為に国は「制度化」したがりますが、そうすることでの「デメリット」も十二分にあることを理解し、十二分に検討して欲しい…。
今回の「選択制」に至ってはどれほどの「介護費の抑制」が見込めているのか甚だ疑問です。
何事もシンプルが一番。
利用者にも介護に関わる支援者にも理解しやすい「制度」にして頂きたいと感じます。
今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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