視点から見る英語と日本語の違い。
下記の日本語を英訳してみてください。
ある程度英語を勉強した人なら、ひっかけポイントにすぐに気がつくと思いますが、答えは
となります。ここで注目してほしいのは、元の日本語の時制と英文の時制です。
元の日本語では「あの子が好き/と彼は言った」で前半は現在形で後半は過去形ですね。一方英文は「He said /that he loved her.」前半も後半もどちらも過去形になってますね。いわゆる時制の一致というやつなのですが、なぜこんなことが起こるのでしょうか?今日はそれを解説します。
日本語の視点
日本語は視点がコロコロ変わります。その代表例が最初の文です。
”あの子が好き”の部分は過去の彼視点で”と彼は言った”の部分は現在の自分視点です。この視点の変化のせいで時制の一致や否定疑問文の訳の不対応が起こったりします。
英語の視点
英語は常に神様視点です。例えば
私の視点では友達になったのは彼一人なのにもかかわらず、friendsと複数形を使ってますね。次にこの状況を神様視点で見てみましょう。神様視点では”私からみた彼”と”彼からみた私”の二人友達ができてますよね、これがfriendsと複数形を使う理由です。
この視点で最初の英文を見てみましょう。
彼が"言った"のも"愛した"のも神様視点ではどちらも過去のことですよね、これが時制の一致の正体です。
否定疑問文
否定疑問文も英語学習者には煩雑ですよね。
これを日本語で考えると
英語だと
となり、英語と日本語の対応が取れず頭を抱えるわけです。これも神様視点で見ると一気に分かりやすくなります
私(一人称)があなた(二人称)に質問してる状況を俯瞰して見ると
結局あなたは好きなの?嫌いなの?ってことです。
つまり
これだけです。受験的な話をすると、とにかく動詞(今回はlike)に対してYesなのかNoなのかを考えれば良いだけです。
日本語では
このように相手の言ったこと(相手視点)に対してYesなのかNoなのかを答えるので、相手の聞き方に合わせて答え方が変わります。
今回は以上になります。最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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