凪野基
Twitter300字SS(https://privatter.net/p/310549)ほか、突発掌編をまとめたマガジンです。
小説サークル「灰青」の活動報告です。個人サイトのブログ記事と同内容。
洗濯物を畳まずに生きたい日々
初めまして、凪野基(ナギノモトイ)と申します。 ……と改めて名乗るのも恥ずかしいくらい小説執筆歴は長いのですが、気の向くままに同人誌を作り、頒布しています。 短編集の収録作をweb再録するにあたり、noteを使ってみることにしました。 現状、noteでは禁則処理ができず、ルビを振れないようで、ほどほどにルビを使うサイエンスファンタジー書きとしては致命的なのですが、そのあたりは適宜改変して掲載してゆきます。 また、縦書きの小説同人誌だった作品を横書きにしているため、note
ルルヤを伴侶に、と望んだのは自分だ。部族は違うが互いに族長筋、歳も近かったから気が合った。日が暮れても二人で遊び回って叱られた。草原を転がり、水切りをし、狩った兎や鳥を捌き、星を数えた。長として立つとき隣に望むのは、ルルヤ以外にない。 そう思ったから婚姻の話を持ちかけたのだが、気取らない付き合いを続けてきたがゆえに、改めての場は気恥ずかしかった。晴れの装束に曲刀を提げ、珠と羽根飾り、五色の絹帯で着飾った姿を見て、ルルヤはぽかんと大口を開けた。 「化けたなあ、シラジュ
4~6月の自粛期間に行った自家通販の送料無料キャンペーンを再度実施します。 11/22開催予定の文学フリマ東京への参加を取りやめたため、交通費・お買い物予算などで送料を負担しちゃいます!という試みです。 前回と違って新刊はありませんが、最近フォローしてくださった方やToM二次ご新規さん、KITAB!2をご覧くださった方、テキレボEX2開催前のジャブとして、などなど、どなたさまもお気軽にご利用ください。 以下、前回のお知らせとほぼ同じですが、ご一読の後にお申し込みくださいま
ベーグルのサブスクを始めました!! おいしかったので、購入した理由などを書いておきます。 (しかし私の日記、○○を買った!の記事ばっかですね……何もしてないしどこにも行ってないからしょうがない……) 少し前、パンのサブスクリプション「パンスク」(https://pansuku.com/)はええでというツイートが回ってきまして(当該ツイは探せませんでした……)、パン好きとしては見逃せぬ!!と思わず起立したのですが、 個数といたしましては、 横24cm × 奥行き18.5c
運命が扉を叩いた、とは作り話らしい。私の運命も扉を叩かなかった。光より速く私の胸に飛び込んできて、気づけば運命を家に連れ帰っていた。矯めつ眇めつして写真を撮り、SNSにアップし、存分に眺め、やってやったぜという気分で眠った。 運命は餌を食べない。鳴かず、散歩も不要。構う必要はないが構ってしまう。おまえは美しい子だねと呟く。写真にたくさんいいねがついた。 運命は語らない。歌わない。これが運命だと保証するものは私の直感だけ。私が運命を選んだのか、それとも運命に選ばれたの
憧れのジュエリーブランド、Albiziaさん(@Albizia_jewelry)のペンダントトップをお迎えしましたよ!!という勢い任せの記事です。 Albiziaさんについてはブランドサイトを見て頂くとして、出会いはTwitterのRTでした。 過去記事やツイッタランドの普段の言動を見ていただければ一目瞭然ですが、私はあまり着飾ることに興味がなく、そんなお金があれば本を買うわ……というタイプです。 日常生活に困らないだけの普段着があればそれでいいですし、アクセサリー類もふだ
小説同人誌を頒布する際におつけするサンクスカードを作りました。 制作にあたり、小説面のデザインを有償依頼したときの流れを記録した記事です。どなたかの参考になれば幸いです。 サンクスカードがどんなものかというと、表面には約500文字の小説(SSですね)、裏面にはサークルの活動紹介を掲載したポストカードです。 こんなご時世で活動予定が不確定なので、小説面のみ印刷所さんに発注し、裏面は都度、自宅印刷することにしました。 (一部ぼかしましたが)こんな感じです。 (小説面は実際の印
24日の朝のことです。 夫のひとが財布をぱかぱかしながら「やべえやべえ」と言うので、どうしたのか尋ねました。 「財布に四千円しか入ってない。四十代のおっさんの財布の中身が四千円っていうのはちょっとあかん」 と嘆くのですが、1ミリも共感できなくて笑ってしまいました。 1)必要になればどこにでもATMがあるじゃろ。接待含めて急な外食・出費があるわけでもなし(たぶん)、そして高額のものはカードで買うくせに、大金持ち歩く意味なくない? 2)私の財布にも七千円(※整体、買い物費用含む
昨日、お友だちと会って話したときに「不安」の話が出たときに思い出したことを書き残しておきます。 たぶん(ツイッタランドで)何回か同じこと書いてそうやけども。 毎日が「乳児密着!ワンオペ24時!完全マンツーマン!!」みたいな状況だったときのことです。 ホルモンドーピングがあるし、気も張っていたのでそれなりに元気ではあったのですが、授乳とおむつ替え以外に何かをする気力はなく、買い物は最低限で家に引きこもっていました。 目の前の赤子がそこそこ健康なのはわかっていましたし、他人との
自他ともに認める朝型です。 ……なんですけども、振り返れば生活時間に悩んだこともあります。もともと特別に早起きが得意だったとかでもないです。 体を壊して無職だった時は、ちょうど個人サイトのオンノベ全盛期だったこともあり、明け方近くまでPCとにらめっこして読み書きしていました。当然、朝に寝て昼過ぎに起きることになり、どんどん生活サイクルがずれていって、ある日突然、顔じゅうににきびができたんです。「吹き出物」て書かねばならんお年頃でしたが。 それまでは(学生の頃でさえ)にき
若い頃から、年齢を重ねることにあまり抵抗がありませんでした。 たぶん、高校を卒業してふらふらして、貯金が尽きたので滑り込んだアルバイトで、すごく魅力的な年長の方(新卒でも3歳差、中堅になると10歳差の社員さんや、それこそ親くらいの歳のパートさんも含めて)と働けたから、というのが大きいと思うのですけど、当時未成年だった私が20歳になった冬、「凪野ちゃんをお祝いしようぜ!」って淡路島までふぐを食べに連れて行ってもらったとか、かっこいいなあ、と思える背中がたくさんありました。
学者先生はいつも、夕どきの鐘が鳴る頃に来店し、星見塔に出勤する。ぶどうパンをさっと買い、お釣りを受け取るのは上の空。彼の眼が焦点を結ぶのは天上ばかり。 けれど私は、変人だと囁かれる先生の浮世離れした眼差しが好きだ。星を見つめる先生を眺める私、というわけ。 先生は不意に「今夜は星が降ります」と呟き、返事も待たずに人通りに紛れてしまった。 ……夜って、宵? 深夜? 明け方? 流れ星は先生にとって特別な出来事で、だから教えてくれたんだろう。夜が早くて今回は見られないけ
ひとつ脱稿したのでちょっと息抜きの日記を書きます。 付属の紙もので、今日のうちに入稿したいのが3件ほどあるんですけど、まあなんとかなるやろ……(なりません) ※ 『あたらしい、あしらい。』を買ってちょこちょこ読んでいます。 シリーズ(?)一冊目の、『けっきょく、よはく。』に続いて購入しましたが、あしらいも良かった! (二冊目の『ほんとに、フォント。』も読みたい……ただしフォントに関してはものすごい自制がかかってるので(凝り出すときりがない……私デザイナーやない……)遠巻
短歌の本を読むようになった、と最初の日記に書いたのが7月13日のことで、以来、言葉に飢えるたび短歌の本を読んでいます。もったいないし、一度にたくさんは読めないから少しずつ。 自分で詠もう、という気にはなかなかなれないのですけども、やっぱり短歌、好きだなと思います。いつものように感情で動いてるから感情で言います。好きだ。 何もわからないままフィーリングで読んでるけど、それでいいんじゃないかと思います。いいですよね。自分で自分を許していくスタイル。(※無敵) ※ 俳句は(今は
本日より30日まで開催される「おうちdeちょこ文」さんの折本フェアに参加しています。 福岡は天神で開催されている同人誌即売会「ちょこっと文芸福岡」さんが主催・運営されています。去年は私も遠征参加させていただいて(遠征・イベント参加レポートは→こちら ※個人サイトのブログ記事)、たいへん満喫したのですが、今年は諸々の事情を鑑みてweb開催となりました。 二年連続の遠征参加はさすがに厳しい……というわけで、今年はもともとちょこ文さん恒例・折本フェアのみに参加予定だったのですが、
Forestによってツイッタランド滞在時間が確実に短くなっており、ちゃんとお作業の時間を確保できていることに満足している今日この頃ですが、それでもちらちらTLは眺めています。 感想と作り手のモチベについてはいつもながら紛糾するねえ。わかるけど。 自分が小説を書くことと、作品に感想をいただくこと、自分が他の方の作品に感想を書くことについては、特に深く悩んだり考えたりした経験がありません。ただ書くし、感想はありがたいと思う。感想をお伝えしたいと思えば感想を書く。それだけです。