小説を書くこと、感想をいただくことへの覚え書き

Forestによってツイッタランド滞在時間が確実に短くなっており、ちゃんとお作業の時間を確保できていることに満足している今日この頃ですが、それでもちらちらTLは眺めています。
感想と作り手のモチベについてはいつもながら紛糾するねえ。わかるけど。

自分が小説を書くことと、作品に感想をいただくこと、自分が他の方の作品に感想を書くことについては、特に深く悩んだり考えたりした経験がありません。ただ書くし、感想はありがたいと思う。感想をお伝えしたいと思えば感想を書く。それだけです。
……と、今は落ち着いているのですけど、私は「小説を書く」と「感想を書く」なら「感想を書く」方にいろんな欲(下心と呼んでもいい)があるので、まずはすみませんと謝っておきます(何に対してかはわからないけど)。

私にとって「小説を書く」ことはあくまで趣味なので、プロ作家さんのように売上げを気にする必要はありません。読者のニーズや受けも知ったこっちゃありません。商業作家を目指したこともありません。(というのは、いつも気にしない上記のようなことを気にせねばならないのが嫌だし、きちんと向き合えるほど精神的に強くないからです)
書きたいことを書くし、書くことがなくなれば止めるでしょう。
書くという行為そのものがストレス発散、現実逃避、ガス抜きの手段でもあるので、書くことがなくなる日が来るのかどうかはわかりませんが。

書いたものに感想をいただけるのは、正直とても嬉しいです。喜んでいるように見えなくても喜んでます。そもそも、質の保証が皆無のアマチュア作家が作った小説同人誌(千円也)を買っていただけることが何よりの反応=結果だと思っています。
だから、同人誌への感想はいただけると嬉しいけど、めっちゃ喜ぶけど、なくても構いません。「良作なら読み手の心を動かすはずだ!」「感想を『書かせる』力があるはずだ!」みたいな意見は怖いです。

ただ、感想がない以前に、一冊も売れなければどうか、と問われれば、同人誌という形で作品を発表するのは止めるでしょうね。アホみたいに時間かけて消耗して不健康になって、かつ大枚はたいて錬成した紙束を自宅に保管する意味を見出せないので。自分用に印刷したいなら、1冊から製本できるサービスがありますから。

そうやってweb掲載へ移行して、それでも反応(感想、ではなく)が無だったら。
まったくの0、皆無だったことが(20年前の個人サイト時代から見ても)ないので、想像できないというのが本音ではあるのですけど……やっぱり、書くことは止めないのではないかと思います。じゃあ止めよう、って止められるものではないから。私にとっては、ですが。
「書かずに生きていくこともできるけど、書いた方が楽に生きられる」
これが数年前、某国家試験の受験勉強を経て感じた、暫定の結論です。

ただし、「読んでもらう」が前提にないのなら、質は下がってゆくとは思います。読み手さんの目ってそれだけの力があるから。

「感想を書く」への欲というのは、作家さんに存在を認知してもらいたいとか、布教したいとか、凪野はこんな本を読んでこんなふうに感じると知ってもらいたいとか、そういう意味での欲であり、下心です。どちらかといえば同人活動向けの下心ですね……。

いや、もちろん作者さんへ感想を伝えたい!というパッションはありますけども、私は感情型の読み手なので、「うおおー!これ最高ー!特にこのシーンが神!好きだァー!作者さん有り難うー!!」というシャウトを分解して、読むに耐える日本語に構築し治すのはそこそこ骨でして。(だから感謝せよとかそういう意味じゃないですよ、念のため)
そういう意味では、Twitterは端的に好きな要素をお伝えできるので、私にとっては使いやすいツールです。

商業本でも、作家名なり作品名なりを含めてツイートすれば、作家さんへのリプライ形式にせずとも、作家さんご本人、編集さん、出版社の公式アカウントなどが拾って下さることが増えましたし。特に御社の担当さんのサーチ力、侮れないものがあります……(どことは言わない)

本当の本当に作家を応援したいならちゃんと感想を書けよ、という意見にも頷けるのですが、感想を書ける人ばかりではないし、その時の感情や情動を言語化せずにいたい場合もあるでしょう。私はある。読み手、受け手にも都合がある。
私は書き手であると同時に、読み手でもあるから、そのあたりには踏み入りたくないのです。だからこそアマチュアでいたい。逃げであるのも知ってるけど。

何がどう、というのではないです。なんとなく書きたくなったから書いておきます。
考え方なんていつ変わっても良いしね。
自分がしんどくないように続けてゆきます。ので、よかったら小説を読んでってください。おっ、ちょっとええな!って思ってもらえたら、それで十分です。

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