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#010 日本と海外 両立は可能? by Yuki Matsuzaki

割引あり

松崎悠希 / Yuki Matsuzaki
俳優・声優 / 録音監督 / プロデューサー / 脚本家・翻訳家 / 演技コーチ / 英語指導
・SAG (全米映画俳優組合員)
ハリウッドで活動する日本人俳優。7歳より宮崎で舞台に立つ。高校卒業後2000年に俳優を目指し渡米。直後にニューヨークで全所持金を盗まれホームレスになるも、俳優になる夢を諦めきれず路上で歌って生活する。B級アクション映画にキャストされたのをきっかけにハリウッドに移り住み、『ラストサムライ』『硫黄島からの手紙』『HEROES』『ピンクパンサー2』『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』など50本以上の作品に出演する。近年では声優の他に、大作ゲームの録音監督(演出)も手掛けている。
代表作:「ラストサムライ」(Warner Bros.)、「硫黄島からの手紙」(Warner Bros.)、「HEROES」(NBC)、「ピンクパンサー2」(Columbia Pictures)、「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」(Disney)など

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「日本の事務所」も大事!

ハリウッドを目指す日本の俳優の多くは、日本の事務所を辞め、全てを捨てて渡米するのがセオリーだと思っています。確かに10年前の世界だったら、それも分かります。しかし実はここ4、5年、ハリウッド大作の「主要日本人キャスト」のオーディションは、なんとほぼ「日本」で行われているんです。そして日本の事務所に入っていない場合、この「日本で行われるハリウッド作品オーディション」の半分以上を逃してしまうことになります。これはかなり大きい。

応援してくれる下地を作ろう

しかし多くの日本の事務所は、まだ「古い事務所システム」で運営されているため、海外を目指したいという日本の俳優の気持ちに対し、あまり理解を示してくれません。それどころか、海外で活動されると、その期間中は実入りが無くなるので、ものすごく嫌な顔をしたりします。しかし、俳優が海外作品で経験を積むことで、「日本で催されるハリウッドオーディション」に受かりやすくなりますので、実は「相乗効果」があるのです。win-winの関係になれる。

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