見出し画像

概日リズム(サーカディアンリズム)を考えた食事方法

生物は24~25時間ごとの周期で繰り返される生物学的リズム(体内時計)を持っています。そのリズムを概日リズムと呼びます。

体温や睡眠なども体内時計によって約1日のリズムに調節されており、食物の消化、各種疾患にも影響していると言われています。

そのため体内リズムに合わせた食事方法を行う事で、ダイエットや健康へ少なからずの影響があると考えられます。


朝の食事

朝は排泄、そして体内時計をリセットする時間です。

人間の体内時計の周期は24時間ピッタリではなく、24時間10分(諸説あり、個人によって差がある)程度といわれており、少しのズレがあります。毎朝の光刺激や食事による咀嚼で24時間の周期に同調し、リセットします。

そのため朝食を抜くと体内リズムに多少なりの乱れが生じる可能性が考えられるのです。

ただ必ずしも朝の時間に食事をしなければならないわけでなく夜勤などで昼夜逆転している人は、その人にとっての体内時計を整えれば良いです。

例えば朝7時に就寝、昼の14時に起床する生活の方はお昼の時間帯が体内リズムで言うところの朝になります。

看護師さんなどは痩せにくい事が多いのですが、夜勤が週に何回かあるなど毎回同じような時間での生活リズムではないため、体内時計が整いづらい事が影響しているのかもしれません。

また朝は内臓の機能がそこまで活発な状態ではありません。そのため、あまり高カロリーな食事はせずある程度消化に負担のかからない食事をする事が良いでしょう!


昼の食事

昼は内臓機能が最も活発で、消化の時間です。

そのため高カロリーな食事はお昼に食べるのが好ましいです。ダイエットのために我慢している食べ物があるならお昼に済ませてしまいましょう。

また咀嚼には副交感神経を優位にする働きがあるため、朝から働き交感神経が活発になっている状態を一旦休ませる意味でも、お昼に食事の時間をしっかりとって咀嚼するようにしましょう。


夜の食事

夜は吸収、そして体を修復する時間です。

内臓機能は低下しているため、軽めの食事にするのが良いでしょう。また消化活動が活発だと深部体温上昇で睡眠の質を低下させる可能性も考え、高カロリーな食事は控えましょう。

しかし体を修復するタイミングでもあり、また低血糖状態では交感神経が働くため、睡眠の妨げになります。ある程度の栄養は食事から補給しましょう。


理想的な三食のカロリーバランス

以上を踏まえて、それぞれのタイミングで体内活動に合わせた食事を心がけていきましょう。

朝3:昼5:夜2

くらいのバランスが理想です。朝が苦手な方は無理せず朝と夜のバランスを逆にしても良いと思います。

朝は寝ている間に失った栄養を補給そして、体内リズムをリセットするために食事をし

活動も内臓の働きも活発な昼に1日の半分のカロリーを摂取し、しっかり消化を行い

夜は昼の消化された栄養を吸収する時間。睡眠の妨げにならないよう、就寝の3時間前には軽めに食事を済ませましょう。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?