海城中高化学部

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海城祭 化学部

海城祭へようこそこんにちは!化学部です! 化学部では、実験室の展示の詳細をこちらのnoteに掲載しています。 このページでは、各部屋の展示の紹介をしていきたいと思います。 過去、学校説明会等の際に作った説明等も投稿しているので、併せてご覧ください。 化学部部誌電子版PDFはコチラ↓ 演示実験○銀鏡反応 ○コバルトのワンポット反応 ○砂糖の発火 ○小さなカミナリ ○時計反応 ○酸化還元反応 ○炎色反応 展示品○ホルムアルデヒド ○Co2+を用いたワンポッ

    • 酸化還元反応班

      概要酸化還元反応の中で有名なもの(化学を学ぶ人の間で)を少し改変した実験を行う。 試薬液体:過酸化水素水(H2O2, 35%) 粉末:過マンガン酸カリウム(KMnO4) 使用器具10mlピペット 1本 三角フラスコ100ml 1個 薬さじ 1本 実験手順三角フラスコに過マンガン酸カリウムをひとかけ入れる ↓ 過酸化水素水を10mlほど入れる ↓ 水蒸気と酸素が噴き出す 原理説明過酸化水素自体が酸素2原子の結合(sp混成軌道)が不安定で分解し酸素が発生しやすいが、 酸

      • 二号館班_信号反応

        概要酸化還元反応によって色が半永久的に変化する反応。ただし、反応によってグルコースが完全に消費されると、色は変わらなくなる。 試薬A液:水酸化ナトリウム水溶液(NaOH 0.25mol/L) B: グルコース(C6H12O6 180g/mol) C:インジゴジスホルホン酸ナトリウム (C16H8N2O2(SO3Na)2 466g/mol) 使用器具500mlビーカー×2 電子秤 薬さじ 実験手順1 350mlの水にグルコースを7g入れる。 2 100ml

        • 炎色反応班

          概要みなさんご存知の通り身の回りの物質は全て原子によって形作られているのはご存知のことだろう。 この炎色反応ではこの原子内で原子核の周りを回る電子が主役になる。 試薬エタノール(C2H5OH)、メタノール(CH3OH) 塩化銅(Ⅱ)(CuCl2)、塩化ストロンチウム(SrCl2) 使用器具10mlピペット 1本 金属皿 3個 薬さじ 2本 ガラス棒 2本 実験手順1エタノールとメタノールの混合液(7:3)を10mlほど金属皿に入れる 2 金属化合物の粉末をひ

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        海城祭 化学部

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        • 海城祭2022
          8本
        • オープンキャンパス2022
          5本

        記事

          アニリン塩酸塩-ホルムアルデヒド樹脂(アニリン塩酸塩樹脂)

          概要アニリン塩酸塩とホルマリンを混合すると, 赤色のゼラチン状ポリマーが得られる。 試薬 アニリン C6H5NH2 15ml 6.0M 塩酸 HClaq 20ml (水と塩酸 1:1) 37% ホルマリン(12M ホルムアルデヒド HCHO) 10ml 器具 100ml ビーカー×1 蒸発皿×3 メートルグラス×1 10ml ピペット×2 5ml ピペット×2 手順 ※この実験はドラフト内で行う。また、「職場の安全サイト」に掲載される

          アニリン塩酸塩-ホルムアルデヒド樹脂(アニリン塩酸塩樹脂)

          Co2+を用いたワンポット合成における金属の共通点とは

          高校1年 栗林 このレポートではCo2+を用いたワンポット合成において、CoCl2以外の金属ではどのような金属塩で酸素の泡が生じるかについて、またこのワンポット合成において最後の反応が起きるにはどの物質(イオン)が不可欠で、またどの物質(イオン)が必要でない(不要な)のかを明らかにする。本実験で反応が起こる原理は、中心となる金属イオン(ここではCo2+)に水、水酸化物イオン、酒石酸イオンなどの溶液中の粒子が結合し、金属イオンの電子の状態が変わることで溶液の光の反射の仕方や水

          Co2+を用いたワンポット合成における金属の共通点とは

          色のついた溶液の層をつくる

          概要溶液の密度の差と極性を利用してカラフルな混ざらない液体の層を作るというものです。この実験の目的は眺めて愉しむことにあります。それだけです。 実験試薬溶液 1・ジエチルエーテル C4H10O 溶液 2・蒸留水 H2O 溶液 3・1,2-ジクロロエタン C2H4Cl2 溶液 4・65%砂糖水 C12H22O11aq 溶液 5・クロロホルム CHCl3 程よい色の食紅 2 色、程よい色の油性マーカー3 色 使用器具蓋つき試験管、50 ミリリットルビーカー、ガラス棒、薬さじ

          色のついた溶液の層をつくる

          時計反応

          概要無色の二つの溶液を混ぜ合わせると、数秒後に突然発色する。 試薬A液:硫酸(H2SO4,2.0mol/L), 過酸化水素(H2O2, 35%) B液:ヨウ化カリウム(KI,1.0mol/L) チオ硫酸ナトリウム五水和物(Na2S2O3) デンプン((C6H12O5)n) C液:硝酸1.38(HNO3), 硝酸鉄(III)九水和物(Fe(NO3)3・9H2O) D液:ヨウ化カリウム(KI,1.0mol/L) チオ硫酸ナトリウム五水和物(Na2S2O3), デンプン((C6H

          小さなカミナリ

          概要還元剤と酸化剤の電子の交換によって発生する熱がメタノールを引火させて光(雷)を発生させる。 本当の天気で見る雷の原理とは少し異なる。 試薬実験: 濃硫酸(H2SO4 95%)、メタノール(CH3OH)、過マンガン酸カリウム(KMnO4) 処理: 過酸化水素(H2O2 30%)、水酸化ナトリウム(NaOH) 使用器具試験管、2mlピペット, 5mlピペット, 10mlピペット、 薬さじ(×2) スタンド、水槽、試験管立て 実験手順(実験) 0.ゴーグルと手袋をつけて

          小さなカミナリ

          砂糖の発火

          概要“火を使わない”で、化学反応を使って砂糖を燃やす 薬品白砂糖(C12H22O11)、塩素酸カリウム(KClO3)、濃硫酸(H2SO4) マグネシウム粉末(Mg) 使用器具2mLピペット×1 水槽、三脚、ろ紙、アルミカップ、薬さじ 実験手順以下全ての手順はドラフト内で行う 1. 水槽に土を敷き(水を張り)、そこに三脚を立て、その上にろ紙を設置する。 2. アルミカップを2枚重ねた上に、砂糖と塩素酸カリウムを3:4で混ぜたものを乗せる。 3. 手順1のろ紙の上に手順2

          コバルトのワンポット反応

          概要 コバルトイオンに他の物質が結合して起きる様々な変化を、1つのフラスコ内でお見せします。 実験試薬 溶液1・塩化コバルト(Ⅱ)六水和物水溶液(CoCl2・6H2Oaq) 4.2×10−2mol/L 10mL 溶液2・炭酸ナトリウム水溶液(Na2CO3aq) 0.1mol/L 4mL 溶液3・水酸化ナトリウム水溶液(NaOHaq) 0.4mol/L 2mL 溶液4・塩酸(HClaq) 3mol/L 0.5mL 溶液5・酒石酸カリウムナトリウム水溶液(C4H4KNaO6

          コバルトのワンポット反応

          銀鏡反応

          概要我々が普段使っている鏡を作る際に使われている原理と同じ方法で、鏡を作っていく。 実験試薬硝酸銀 (AgNO3,0.2mol/L) アンモニア水 (NH3) 適量 グルコース (C₆H₁₂O₆,0.1mol/L) 水酸化ナトリウム (NaOH,0.1mol/L) 使用器具50mLビーカー×4、300mLビーカー×2 2mLピペット×3、5mLピペット×1 メートルグラス×2、薬さじ、三脚、金網、ガスバーナー、時計皿 実験手順1. 硝酸銀水溶液5mLを、50mLビー

          ナイロン6-6

          PDFはコチラ↓ 器具 試験管、50mlビーカー×2、10mlピペット×1、2mlピペット×3、ガラス棒、ピンセット、湯煎器、蒸留水 薬品 ヘキサメチレンジアミン(H2N(CH2)6NH2) 水酸化ナトリウム(NaOH) アジピン酸ジクロリド(ClOOC(CH2)4COOCl)* ヘキサン(C6H14) アセトン(H3CCOCH3) 実験の手順 1.50mlビーカーに、水20mlとNaOH1粒を加え、湯煎して融解させたヘキサメチレンジアミン1mlを加える。 2.

          ナイロン6-10

          PDFはコチラ↓ 器具 試験管、50mlビーカー×2、10mlピペット×1、2mlピペット×3、ガラス棒、ピンセット、湯煎器、蒸留水 薬品 ヘキサメチレンジアミン(H2N(CH2)6NH2) 水酸化ナトリウム(NaOH) セバシン酸ジクロリド(ClOOC(CH2)8COOCl)* ヘキサン(C6H14) アセトン(H3CCOCH3) 図は6,6-ナイロンだが6,10も同じ 実験の手順 1.50mlビーカーに、水20mlとNaOH1粒を加え、湯煎して融解させたヘキサ

          信号反応

          PDFはコチラ↓ 器具 ビーカー×2、薬包紙、電子てんびん、2ml ピペット、丸底フラスコ ゴム栓、薬さじ×3(丸底フラスコ→ペットボトルでもOK) 薬品 ビーカーA(メイン) : 蒸留水 200ml、水酸化ナトリウム 2.0g、グルコース 6.0g ビーカーB(溶けにくいので頑張る) : 蒸留水 100ml、インジゴカルミン(略称IC) 1.0g 実験の手順 1 ビーカーBの蒸留水に、ICを溶かす。 2 ビーカーAの蒸留水に、上記の薬品を溶かし、全て丸底フラス

          炎色反応

          PDFはコチラ↓ 実験試薬 (塩化系がバイルシュタイン反応を起こしやすいため見やすい) 塩化系の金属塩、メタノール、エタノール、蒸留水 使用器具 蒸発皿、薬さじ(金属塩の数)、ガラス棒(金属塩の数)、ビーカー×1 ピペット×1、チャッカマン 実験手順 1.ビーカーでメタノールとエタノールの7:3の混合溶液を作る。 2.蒸発皿に混合溶液2mlと金属塩を薬さじの小さじ3杯分入れて混ぜる。 3.蒸留水を1滴入れて混ぜる(金属塩が溶けるように)。 4.燃やす。 原理説明