見出し画像

介護の特定技能実習生の授業レポート

こんにちは。
介護福祉士の資格を持っている日本語教師です。
 
約半年間、介護の特定技能実習生に授業をしてきました。
実務者研修を受けるためのサポートとして授業をしてきましたが、
昨日、実務者研修のスクーリングが終了と同時に私の役目が終わりました。
 
学習者にスクーリングの感想を聞くと、日本語面でも介護の知識面でも問題なくスクーリングに参加できていたそうなので、しっかりとサポートができたようです。

全員、初めて介護の日本語を学んだ人たちでしたが、半年でかなりの専門知識を得られることができました。
半年前は、嚥下、咀嚼、摂取、拘縮、見当識障害、せん妄などの現場で聞いたことがありそうな言葉を全く知らなかった学習者が、
 
介護過程やICF、医療的ケアに関することはもちろん、
認知症の中核症状、周辺症状や各種認知症の特徴を説明できますし、
廃用症候群、骨粗鬆症などの高齢者に多い病気についてもばっちり
説明できます
 
地域包括支援センターはどんなところですか。
成年後見制度はどんな制度ですか。
法廷と任意の違いは何ですか。

などなど他にもたくさん教えましたが、今ではすらすら答えることができるので、下手な介護士よりも専門知識をつけられたと自負しています。
もちろん嚥下、咀嚼、摂取、拘縮、見当識障害、せん妄などの言葉も、
もう大丈夫です。
 
とても優秀な学習者たちだったので、普段教えている倍のスピードで授業をしていました。
倍のスピードで進むということは、毎週、普段の倍の授業を準備していたので教師としては大変でしたが、学習者に合わせて授業をするのがプロです。
私としても、この半年間駆け抜けた感じでした。
 
今回、介護の特定技能の方々に授業をさせていただきましたが、もし、私が授業をしていなかったら、いまだに嚥下、咀嚼、摂取、拘縮、見当識障害などの言葉も知らなかったでしょうし、実務者研修のスクーリングもさっぱり理解できていなかったと思います。
こんなにやる気があり優秀な方々が、専門知識、専門用語を全然知らなかったのはもったいないと感じました。
教育支援の必要性を感じますね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

介護現場で働いている人は、どうしようもない日本人スタッフが一定数いることを知っています。
 
その一方で、周りを明るくするような仕事っぷりを発揮する外国人介護人材もいます。
そうした方々にしっかりとした教育支援を行い、職場を活性化させてはどうでしょうか。
下手な日本人スタッフよりも、外国人介護人材の方がしっかり働いてくれることに気づいている施設が増えていますよね。
 
そうしたやる気のある外国人介護人材に対して、しっかりとしたキャリア形成プランをもって教育支援を行うことが当たり前となること願っています。

 
 
最近Twitterを始めました。
https://twitter.com/JapanKaigo12

私が作った介護の日本語の教材です。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?