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【まんが少年日々記】23話 割りばしのてっぽうさ~【コラム】

日々、遊びの要素を見つけ実行。

割り箸と輪ゴムで工作し、工夫を凝らす事に情熱を注いでいた。
割り箸てっぽう。これが、流行ったね〜。
学校の校庭や近所の路地に、輪ゴムが落ちているのは割り箸てっぽう対戦のなごりだった。

なに「母親が怒る気持ちがわかるよ」ってか。
だから〜、遊びなわけさ〜。わかって。
遊びや工夫で培ったものが人生で役立つんでしょう〜。

工夫といえば、輪ゴム連発式のてっぽうも作った。
長くてゴムの伸びがいいほど、顔や手足に当ると痛いのでライフル銃っぽいのも作るという凝った子供もいた。
トリガーを引くと輪ゴムが「パシッ」の擬音で飛び出す。
ひゃっほ〜快感、快感。

なに「小学生で、痛めつけるのが快感か」ってか。
無邪気な遊びさ〜。傷つけるつもりは毛頭皆無なのよ。

大人になり、東京で暮らしている。
蕎麦屋で蕎麦をすすりながら割り箸へ目がいく。
途端に、懐かしい工作少年のまなざしへ変貌する。
ふと、窓から眺める小さな公園。
ベンチに立ったぞうり履きの少年が、垣根に止まるカナブンを輪ゴムをかけた指てっぽうで狙っている。
「パシッ」の擬音で飛びゆく輪ゴム。
飛び去るカナブン。輪ゴムを拾う少年。
蕎麦をすする私の目頭が熱くなる。
七味とうがらしを追振り、むせる格好をつくり誤魔化すじじー。
こんなふうに童心に帰える一瞬が、何所にでもある。 
 
今日はこの辺で、いいかな。またね〜。

なに「短けーよ。感傷的に終わると気分暗くなるんでやめろ!」ってか。
ネチネチと文句言うわりに情緒豊かなのね。

この遊びが流行ると、二人にひとりは割り箸てっぽうを隠し持っていた。
人って狩人の要素が身についているようで、かまえて狙って撃つの動作に興奮だった。

なに「殺し方の要素に興奮している狂気の子供たち」ってか。
スポーツ競技や武道にも通じる要素でしょうが。
あんな事こんな事苦言多々って、君はシバリが多くね。

あ、シバリからの発想って。
あんな縛りこんなの縛りのサドマゾ。いや〜んもっと。

なんのこっちゃ、おしまい。




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【方言・スラング版】は こちら

次の更新は 24話の標準語版 です。

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