見出し画像

【まんが少年日々記】18話 ぱっちんくじのすーみー【コラム】

あの手この手の駄菓子屋攻略というものがあった。

なに「たいそうな前置きじゃないの」ってか。
浅はかな知恵だが、求めて止まない技あれこれあったのよ。

駄菓子屋は技を試す最前線の場所だった。
季節事に入れ替わる大量のくじびき商品に道を踏み外す如しの熱き心。
普段は品行方正な少年や少女だろうがここぞとばかりのガン見。
購買意欲にアドレナリン大爆発止まりません状態。
くじびきの小さな札が散らばる店先には、
少年少女たちの一喜一憂の成れの果てが風に吹かれて恨めしや。

なに「学業にもその熱意がないのか」ってか。
無い。高揚感のある勉強って図画工作だった。
諸君!みつ子の魂って侮れない。
そんな私が東京へ来て職業はイラストレーター、立体造形制作、
デザイナー、装丁に漫画家。
これがあの頃図画工作に高揚した少年の成れの果てよ。

駄菓子屋なれどもされど駄菓子屋。
誰かが必勝の技をみつけると、我も吾もと真似てやった。
夏休みともなれば、1セントや5セント玉をジャラジャラとポケットから出し、勝負、勝負。
連日のめくるめく駄菓子屋攻略は尽きない。
熱き勝負魂炎上でアッチッチ状態は小銭が無くなると鎮火。

なに「浪費の極みだな〜」ってか
夢中って、事の重大さが行方不明なのよ。

道を歩くと地面やドブの溝ガン見で歩いていた。
かくして駄菓子屋から浅はかな知恵は拓かれていった。
懐かしいね〜。人生に幾ばくかの後押しがあった駄菓子屋炎上時代。
今や、あれやこれや興味が湧くと「やればできる!」
の触手をのばす中年じじー。
仕事も夢中になれば金銭欲を投げうって儲けがない状態。
妻は「好きこそ儲けなけりの至らない大人」と、のたまう。
そんなこんなの培った向上心旺盛な門外漢じじー。

なに「迷惑なじじーだな〜」ってか。
矛盾に溢れてダダ漏れの人達って割と多いのよ〜。
我も皆も実のとこお天道さまに顔向け出来ませんね。

格言 かくすれば、かくなるものと知りながら『吉田松陰』

知りながらもあえてやっちゃっう意気。
偉人でもこうなのよ。

あおとがよろしいようで。



【標準語版】は こちら
【コラム】は こちら

次の更新は 19話の標準語版 です。

初めて読む方へ → まんが少年日々記について

ブログにも掲載してます。他の漫画もあるので良かったらみてなー( ´ ▽ ` )


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?