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【まんが少年日々記】8話 瓶こ~や~とかいぐい【コラム】

空ビンは、お金に化ける貴重な財産で宝物。

コーラの空ビンや泡盛の空ビンを見かけしだい収集しては、ひそかにふんだみー(床下)へ隠していた。

そして、待つ。
1ヶ月に2〜3度、町内の路地にリヤカーを引いてやって来るビン買取り業者のおじーを一日千秋の思いで待ちこがれた。
このビン買取り業者のおじーが町内を往来した後は、駄菓子屋に子どもたちがひしめき、たいそうなにぎわいだった。
そうです、お金に化けた空ビンは、駄菓子屋でくじびきやお菓子に化け、子どもたちは小さいながら煩悩大爆発の有頂天の大騒ぎだ。
しかーし、そんな金銭での買い食いが、かあちゃんに知れたら阿修羅も腰を引く、怒髪天の剣幕で家箒のお仕置きだった。

鬼の仁王立ちとは、この格好あらんと思わせた怒りの形相で、台風のごとき旋回する家箒!
ちなみに、かあちゃんは他人の子どもたちだろうが、悪は成敗の意気込みでかまわず叩くので、近所の子どもたちからも恐怖の大魔王のように恐れられていた。
だだをこねたり、悪さをしようものなら「よぎのかあちゃんに言うぞ!」と、近所の大人がこぞって我が子を脅えさるセリフになっていた。
それほど評判の必殺躾けお仕置き人だった。
おかげで町内のご近所には、まっとーな人間に育った子どもがいっぱいだ。

なに「そんな母の躾をされておまえはバクチばっかりで、まっとーか!」ってか。
ふむっ。まっとーうなのか、葛藤している…。

おあとがよろしいようで。




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次の更新は 9話の標準語版 です。

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