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初めて不動産屋に行ったら、色々心が折れた/2023.09.16

次の引越し先を探すため、毎日、大手不動産屋サイトで部屋を探している。

自分の希望が全て詰まっている物件はそうそうなく、ヒットした数少ない件数から良かったと思った物件を1件見つけて、ネットから問い合わせと来店予約をして、先週末に不動産屋に行ってきた。

あたし希望している家賃設定は、今のシェアハウスに支払っている家賃より少し安めに設定していた。
今払っている家賃が、光熱費及び通信料込みの金額だ。

これから部屋を借りるとなると、自分で光熱費や通信料を払わないといけないので、家賃を今より安めにして、余った分を光熱費や通信料に回そうと思っていた。

そして来店当日。
担当者に条件や今の家のことなどを話した。
話し終えると、担当者から
「それだと、卯ノ花様が希望している条件を満たす物件はないですね」

!!なんですって!!

その人の話では、あたしが希望している家賃と光熱費が平均約1万、通信料約0.5万を払うとなると、あたしが今払っている家賃を上回るそうだ。

というか、光熱費と通信料の1カ月の平均金額がそれくらいなのを、ここで初めて知った。

あたしが良いなと思っていた物件をもし借りれたとしても、生活は成り立たなくなる恐れがあるということだ。

さらに部屋を借りるとなると、初期費用が家賃の5、6倍程度掛かってしまうそうだ。

上京して最初に住んだシェアハウスや今のシェアハウスは知り合いや友人が運営していたシェアハウスで、初期費用が1万もしくはなかった。
そのシェアハウスは不動産屋の紹介ではなく、知り合いから紹介された。

そう。
あたしは人生で初めて不動産屋に来たのだ。

結構長く生きてきたけど、あたし何も知らなすぎじゃん……。
自分の無知さに、嫌気がさしてしまった。

あたしが希望していた家賃以外の設定をいくつか外さないと、家賃を安くして、光熱費と通信料を払うことができないということになった。

担当者がパソコンをカチャカチャ動かして、複合機に行き、物件情報が書いた紙を何枚か持ってきた。
家賃はあたしが設定していた家賃よりさらに低く、これなら生活はできそう。
でも、外してしまった条件がないのは嫌だな……。

「ここはどうでしょうか。かなり良いですよ」
と持ってきた紙に書かれた家賃は4万円。
しかも今住んでいるシェアハウスに近かった。

あたしが提示していた条件はいくつか外れているが、絶対譲れない条件の1つだった洗濯機を室内に置けるみたいだ。

でも部屋の大きさは1R。
洗濯機を置いてしまったら、かなり狭くなるのでは?

「実際に見てみますか?」
もしかしたら実際に見たら、案外良いかもしれないと思うかもしれない。
とりあえず内見することにした。

担当者とは別の若い担当者と一緒にマイホームタウンに戻り、家賃4万円の部屋に行った。
外観は外国のアパートみたいで可愛かった。

さあ、いざ部屋の中へ。
玄関を開けて入ってみると、小さなホテルの部屋みたいな感じで、狭かった。

そして、部屋が暗い。
窓を開けると、目の前に建物の壁があった。
これが家賃4万円の理由の1つなのかもしれないなと思った。

ここに洗濯機が置けて、ここに家電を置いて、ベッドを置いて、頭の中で家具を部屋に置いてみると、窮屈に感じた。

部屋を出るとき、ドアに覗き穴とドアチェーンないことに気づいた。

これでは宅配業者が来たとき、本当に宅配業者なのか確かめることができないじゃん!
無理無理無理……。

「どうしますか?」
今ここで決めるの?

家賃は合格かもしれないけど、設備面ではイマイチなところが多すぎる。
でも色々ワガママでいると、お金……。

「いやあ、ちょっと考えたいですね」
「そうですよね。では週明けで構いませんので、ご連絡ください」
とこの日は現地解散をした。

一晩考えて、気持ちはポジティブにこの部屋に住もうと思えなかったので、お断りのメールを送った。

引っ越しってこんなに大変だったとは……。

そして今日もサイトで物件探しの旅が続く。

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