認知症宇宙を漂う両親を 二拠点生活にて遠距離介護する 日々に思うこと

認知症宇宙を漂う両親を 二拠点生活にて遠距離介護する 日々に思うこと

最近の記事

7/9(火)意外と現金

わたしは自宅に戻り、現在、実家へは弟が行ってくれている 弟は、リモート会議が多く、父のはやい夕食の時間に同席できないこともままあるようなのだけど、弁当を渡しておいても、父が食べないまま寝てしまっている、という日が続いたようだ わたしの滞在時には父が食事を摂れていたか聞かれ、確かに若干食欲が落ちていたので、量を減らして出していたけど、それは完食していたと答える そこで弟が、弁当容器のままでなく、皿に盛って出すようにしたら、食べてくれるようになったそう 弟のターンでは、父

    • 6/30(日)それはきっとヒガンバナ

      実家の食卓は、正座して使う低いタイプのものだったのだが、父は施設での泊まり期間を経て、椅子とテーブル生活に慣れて帰ってくる度に、正座が難しくなってきていた 座りかけてよろけ、そばにあるロッキングチェアにつかまろうとしてさらにバランスを崩すのをなんどか目にし、肋骨を折ったのはこの流れだったのでは?という疑念を強くして、テーブルと椅子を導入することにした (なんでそんな危険なものが近くにあるかというと、うちに椅子的なものはそれしかなく、正座にトライして、結局あきらめてそのロッ

      • 6/28(金)はしごふたたび

        線状降水帯は空振りで、雨もあがった 眼科で角膜の再生具合を検査してもらう 祝!コンタクト解禁! 午後は入院している母の面会と、主治医の先生からのお話 一緒に説明を聞きたいという叔父夫婦とともに向かう 面会から最初にどうぞ、とのことだったが、母の弱っている姿を見ていられない、と、叔父は頑なに面会を拒否する あら、病室に居ない、と思ったら、リハビリで廊下を歩かせてもらっていて、前回面会に来た時の、ベッドの上で体を支えるのも難儀そうだった様子からの回復ぶりに安堵する 母

        • 6/27(木)ハチは任せた!

          短く自宅に戻ってまた実家 夕方に着いた早々、防災ラジオから不穏な警告音とともに、「線状降水帯発生の恐れがあるので、一部地域に警戒レベル3、高齢者等避難が発令」のお知らせが流れる まんまと該当地域 避難所も開設されるそうだ こっちの天気予報チェックしてなかったけど、そんなことになってたのか それにしても、前回の母の緊急入院に続き、またしても着いた当夜にトラブル… あと少しはやくわかっていれば、父だけでも施設に泊まりにしてもらえたかもしれないが、いまちょうど施設からの送

        7/9(火)意外と現金

          6/20(木)怒らないから

          母が入院して、施設には居ないので、父が通所しなくなるのでは?と危惧していたのだけれど、習慣化しているせいか、毎朝いつも通り準備して、送迎車を待っている しかし、今朝は、朝ドラが始まっても起きてこない 折しも、はるさんがお亡くなりになる回で、なんだか不安になり、呼吸を確かめる よかった、大丈夫 ここ数日、目の不調をいいことに、仕事にもならないし、ええぃ休養だー、と、最低限の家事と通院の他はだらだらと過ごしていたが、実はもう痛みもなく視力も回復している コンタクトが入れ

          6/20(木)怒らないから

          6/18(火)噴水

          今日も、自身の眼科と母の面会のダブルヘッダー 一昨日は、まだぼこぼこしていた角膜の画像が、だいぶつるんとしてきている 母は、傾斜をつけたベッドに、弱った金魚のような傾き方で座っている 体をまっすぐに支えられないようだ 入院時に先生から、しばらく体が動かせないので、急速に筋力が落ちると思います、というお話はあったのだけれど、想像以上 そして手に何か持っている、と思ったら、点滴のチューブで、ぴゅーぴゅー液が噴出し、布団もなかなかに濡れている 父のみならず、母までも点滴抜

          6/18(火)噴水

          6/16(日)はしご

          洗剤の入った目は、まだ痛みは残るが昨日よりだいぶマシ 視力もそこそこ戻っている 今日は午前は自分の眼科、午後は母の面会へ 運転できる状態ではないので、ここぞとばかり叔父に頼る 眼科へ行くと、昨日の今日なので、スタッフさん方が口々に、その後具合はどうですか?と聞いてくださる 今日の診察は院長先生 言葉がはっきりしていて安定感がある コンタクトは最低1週間は入れないでください、とのことで、もっと長期間かかる気がしていたというか、最悪使えなくなるかも、と懸念していたので

          6/16(日)はしご

          6/15(土)ふんだりけったりだ

          昨夜緊急入院した母の手続きに病院へ 土曜なので午前中に直接病棟まで来るようにとのこと 玄関から母の病棟までは、少し入り組んでいる きのうは、病棟から、消灯された廊下を出入り口まで行くのに、ちょっと迷ったので、受付で改めて道順を聞くと、受付の方は地図を出して親切に教えてくれた 面会ができるのは14時からなので、手続きを終えていったん戻り、食器を洗っているところで、洗剤のノズルが詰まっていたのが勢いよく飛び出て液が目に入った コンタクトが目に入ったままなのか、外れて飛んで

          6/15(土)ふんだりけったりだ

          6/14(金)母が入院したよ

          短く自宅に戻って、また今日から実家 夕方に着いて、1時間ほど弟と被り情報交換したあと、弟は空港に向かった 父と、はやい夕食を終えた頃、母の施設から着信 電波が悪く、はじめの数秒無音からの、途切れ途切れの声で聞こえたのが「…緊急搬送」 「え?母がですか?」 急に40℃の熱が出て、ガタガタと震えており、失語もあるという かかりつけの病院は、整形の先生しかおられないので、と、少し遠いはじめての病院に搬送されるそうだ さて、父をどうしよう 家にひとり置いておくのは心配だが

          6/14(金)母が入院したよ

          6/8(土)たぶん今は大人しくしておいた方がいいと思うよ

          「なんだかすっきりしない」 と、起きてきた父 あ、良かった、生きてる、と思うも、どんよりした様子と、昨夜の食欲不振や、お迎えを彷彿とさせる人生まとめモードと併せて、ちょっと嫌な感じ 体温と血中酸素飽和度を測ってみる 熱は無い、というより35℃台 パルスオキシメータの値は、94 え、低すぎないか? 昨年末、見た目も自覚症状もさほどではないのに、肺炎で入院したこともあり、それ以来定期的に診ていただいている病院を受診する 病院で再度、酸素飽和度を測ると、98あり、聴診器

          6/8(土)たぶん今は大人しくしておいた方がいいと思うよ

          6/7(金)ちょっと待って、マサエさん!

          母の白内障のこともあるので、両親のケアマネさんでもある施設の所長さんと話す 所長さんのご両親も、白内障の手術をされたことがあるそうで、その時や、白内障手術をされた方を施設で受け入れた際の体験をふまえて、「この方法やったらうちでもサポートできます」という案を出してくださる それはわたしの選択肢にはない発想だったが、なるほど、それならいけるかも やっぱり頼りになる . ・ . . . ・ . . . ・ . . . ・

          6/7(金)ちょっと待って、マサエさん!

          6/5(水)居ないはずだよ

          意外な事実が発覚した 父はこのところ、施設から帰る度に、 「今日はお母さんは居なかった」 「病院にでも行ってるのかな」と言う 母はずっと施設に居て、日中はふたりは一緒に過ごしているのに 今朝、父が、「お母さんとは幾つちがいだったかな」と尋ねるので、「お父さんの5つ下じゃない?」と答えると、 「そんなはずないだろう、俺はお母さんから生まれてるんだから」 「え?お母さんって、マサエさん(祖母)?」 「そうだよ」 「お母さん」って、「父のお母さん」かー! ばあちゃん

          6/5(水)居ないはずだよ

          6/4(火)さーて、次のミッションは?

          地元で花火大会があったので、短く自宅に戻って、また実家 父の肋骨は相変わらずで、青アザもまだ残っているが、痛みは多少薄らいだようだ 昨日から母の目が充血しているそうなので、病院に連れて行くと、充血自体は普通に結膜炎だったが、それとは別に白内障が見つかり、手術を勧められた すぐにというわけではないが、時期を逃すと、進行して手術が長引くし、合併症のリスクも上がるので、一年以内にはやっておいた方が、とのこと 手術は短時間で終わるらしいが、術後は頻繁に通院が必要だそうで、実質

          6/4(火)さーて、次のミッションは?

          5/27 (月)月と蛍

          整形外科の先生にまず 「散歩してもいいですか」 と質問していた父 いいですよと言っていただき、初めのうちは普段どおり、もしくはそれ以上、歩いていた 常に痛いわけではないようで、 体勢を変える ↓ 痛みを感じる ↓ 「俺は昨日、転んだとか言ってなかったか?」と周囲に質問 ↓ 肋骨にヒビの情報を得る ↓ 痛くない ↓ 怪我をしていること自体を忘れる ↓ はじめに戻る をぐるぐると繰り返し、常に「転んだのは多分昨日」という状態で数日過ごしていたが、だんだんと、「いつどうやっ

          5/27 (月)月と蛍

          5/26 (日)コントかな

          整形外科を受診した際の父、肋骨にヒビが入っていると聞いても、思い当たる記憶がなく、 「わたしはどうしたんでしょうか?」 先生もあっさり 「わかりません」 先生は、痛み止めと、固定をするバンドと、湿布をだしてくださろうとしたのだけど、父はバンドと湿布をお断りした どうせ鬱陶しがってすぐ外してしまうんだろうな、と思っていたので、あえて止めはしなかったのだけど、翌朝、父は布団から自力で起き上がれなかった これは、バンドはしておいた方がいいかも そして父が、バンドを断っ

          5/26 (日)コントかな

          5/25(土) %

          東京パラリンピック開会式で、「片翼の小さな飛行機」を演じられた和合由依さんが出演されているNHKドラマ「パーセント」の第二回を観た(第一回は身損ねた!) 障がいのある方にまつわるエピソードを、両親と自分に照らし合わせて観てしまう ある登場人物が語る、交通事故で後天的に障がい者となった姪っ子さん 小さい頃から絵を描くことが好きで、賞などももらっていたその子に、リハビリになるのではと、色鉛筆を渡したら、「事故に遭う前みたいに描かれへんから二度と絵なんか描きたない」って泣かれ

          5/25(土) %