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48歳からの転職記-④

前提条件と合意形成の進め方を定め、エージェントへの登録も終わり、いよいよ実際の転職活動へとステップを進めていく事とした。
時は10月末、翌期の体制が固まるのが1/末という事もあり、3か月の間に結果を出す必要があった。

1.ドキュメントの準備

転職活動を進めるにおいて作成の必要が有るのが、職務経歴書と履歴書の2つである。
履歴書はまあいいとして、職務経歴書を作る為には、自分のキャリアを棚卸しし、更にターゲット企業に向けてハイライトする部分を決めて少しずつモディファイしていく必要がある。
例えば、私が強調したい対他競争力のありそうなキャリアでいうと、ざっと下記のとおり
・自動車のサプライチェーンに関する知識と、コスト削減の実務経験
・海外駐在で異文化の中マネジメントした経験
・自部門のマネジメントと、本部の統制機能を仕切っていた経験
・プロジェクトリーダーとして大型M&Aを成功させた経験
・サステナビリティ企画経験
・カーボンニュートラル企画経験
全部埋めていくだけでも相当なボリュームになるので一旦全部MAXで作っておいて、削っていく形で準備を進めた。

2.ターゲット企業の絞込み

複数のエージェントと話し合った結果、私のキャリアが活かせそうな仕事は大きく以下の3つだろうという事となった
元々私が想定していたキャリアと大きな乖離は無く、イメージ通りだったので、その中で今動いている求人を拾っていく形となった
・事業会社におけるサステナビリティ/カーボンニュートラルの責任者
・コンサルティングファームにおける自動車領域のプロフェッショナル
・M&A経験を活かした金融orFASのマネジメント
現職よりも待遇やポストが落ちるのはキャリアアップにならないので排除すると、求人の条件としては以下となってくる
・想定年収1500万円以上
・課長(マネージャー)以上
事業会社といっても、26年間のキャリアを通じて製造業の経験しかないので、基本は製造業で当たるしかないのだが、出て来た求人を見てハタと気付く。
課長に1500万円払う製造業って殆ど無いんだ…。
まあ、小さな会社でいうと部長以上の仕事はやっているので、部長でも良いかと思っていくつか書類を出してみたものの、これが通らない。
結果的に、面接まで行った事業会社は一社もなかった。
他方で、コンサル経験者のCxOや事業会社役員候補の募集は一定量あるので、ポストコンサルとして別途考えるようかな。

3.FAS/コンサルティングファームの面接

最初からここ1本でもよかった気はするのだが、何しろコンサルは人手不足で超バブル。
いわゆる総合と言われているところなら、付き合いもそれなりにあるし楽勝で通るやろと思っていた。
カジュアル面談でそこそこ盛り上がり、GABを受けたところで、まさかの(本命っぽい)外資総合1社からお祈りを喰らってしまう。
これは真剣に対策せなあかんな~と改めて対策本を買い、少し勉強をして何とかGABをクリアして面接へ。
この頃にはエージェントもコトラさん1社に絞っていて、条件に合うファーム、証券会社を複数紹介頂いたうえで、個社毎のカラーも説明頂き、その上での面接となった。
実際には面接官との知的なやりとりに「やっぱりコンサルって面白そうやなあ」と感じている間に、あっという間に内定を頂いていた。
このファームの印象がかなり良かった(肌に合いそうだった)のと、提示された役職、給与共に最大限頑張ってくれた(現職から見てもかなりのアップ額だった)事から、他ファームの選考は辞退し転職活動終了。
晴れて自由の身となり、つかの間の休息を経て新天地での業務につくことになったのであった。

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