【読書記録】25冊目「白鳥異伝」
大ボリュームで、読了に2日かかってしまいました・・・!
先日読んだ「空色勾玉」に続き、今回はこちらの「白鳥異伝」です。
双子のように育った遠子(とおこ)と小倶那(おぐな)。都に出た小倶那は「大蛇の剣の主」として帰ってきて、遠子の郷を焼き滅ぼしてしまう。遠子は彼を倒すため、勾玉を連ねた「死」の首飾りを求めて旅立つ・・・という壮大なファンタジーでした。
前作を読んだときも思ったのですが、これは本当に児童書でしょうか。私が小学生や中学生だったころなら、多分何も理解できずに投げ出していたと思います。小さい頃から活字に触れてくれば、早いうちからこんなに素敵な物語に出会えるのだな・・・と羨ましくなりました。
感想としては、なんだかもう、壮大でいじらしい恋物語でしたね。前半はまだまだ子供の遠子と小倶那でしたが、それでもお互いがただの幼馴染以上に想いあっていることが伝わってきます。でも当人たちは気づいていません。
その後、運命に翻弄され過酷な旅を乗り越えた2人は、次第に大人になり、「愛」を知っていく。恋愛バナシに関してはかなり冷めている私的には、「好きならこんな遠回りせず、最初から素直になれよ!」という気持ちも若干ありましたが(笑)
困難を乗り越えながら強くなる2人の姿がとても印象的な1冊でした。2人を何かと支えてくれる菅流(すがる)も最後までいいキャラクターでしたね。
ところで、神話を題材にしているだけあって、「男」と「女」に関わる要素がかなり盛り込まれている気がするのですが、中学生くらいならもう理解できるのでしょうかね?
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