ドローンで南極ペンギンの生態を迅速追跡
だんだんと、寒さがましてきて、晩秋といった感じになってきましたがいかがお過ごしでしょうか。
今回も、英語学習で見ていて面白かった動画をご紹介したいと思います。
今回は、ドローンを使って、とても短時間に、南極に住むペンギンの生態調査を行った動画になります。
そのドローンの飛行技術は、大規模な自然火災の鎮火など、他の場面にも応用が期待され、注目の技術だと思うのでぜひ読んでいってください。
従来はペンギンの数を把握するだけでも丸2日かかり、危険も多かった
従来の南極でのペンギンの生態調査は、ヘリコプターや、人が操作するドローンを使って調査しており、30万羽のペンギンを数えるという作業だけで丸2日かかっていました。
また南極の独特な地形や、極寒の寒さ、強風が吹き荒れる天候など、ヘリコプターやドローン自体の操縦もとても危険の伴うものでした。
今回、複数のドローンを自動で飛行させるアルゴリズムを開発することで、2日かかっていた調査を、なんとたったの3時間に短縮することを可能にしています。
複数台のドローンを自動飛行させるアルゴリズム"POPCORN"が、わずか3時間での調査を可能に
"POPCORN"という、ドローン飛行のアルゴリズムを用いることで、一度に何台ものドローンを飛ばして、無駄なく南極の土地を観察することが可能になっています。
特に、南極の地形はとてもトリッキーでまた強風が吹くなどの天候の要因もあるため、人間の操縦でドローンを飛ばして調査することがとても困難でした。
POPCORNというアルゴリズムは、そういった地形や天候などの影響を回避しながら飛行することを可能にし、またドローン同士が衝突するリスクも回避した自動飛行を可能にしています。
それによって、従来2日かかっていた調査をたったの3時間で、しかも安全に、ペンギンの生態を調査することを可能にしています。
自然火災の早期鎮火や、家畜の管理などにも応用できる
今回は、南極という特殊な環境での生態調査に使用されましたが、POPCORNは他の事例への応用が期待されています。
特に、今年大きなニュースになった、オーストラリアでの大規模な自然火災ですが、あのような大規模な自然火災が起こった際にPOPCORNを用いることで、自然火災の全体像を早期に把握し、どのエリアを集中して鎮火すれば火災が広がらないかを判断することができ、被害を最小限に食い止めることが可能になります。
また、広大なエリアを用いて家畜を飼育している畜産業の方なども、POPCORNを用いれば、飼育しているたくさんの家畜をリアルタイムで正確に管理することが可能になり、多くの手間が省けると思われます。
温暖化による気候変動の影響で、自然環境の変化が目まぐるしいですが、起こった変化を正確に捉えることで、変化に対する人間側の対策・対応が可能になります。
その、自然環境の変化を正確に捉えるための手段として、今回のドローン自動飛行アルゴリズム"POPCORN"の様々な場面での応用に、今後も注目です。
紹介動画
3分ほどの短めの動画なので、ぜひご覧になってください↓
Speedy drones count Antarctic penguin colonies in record time
https://www.youtube.com/watch?v=h1YXXWj2E4w&t=49s
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