見出し画像

山口のブランド牛「高森和牛」が世界へ🍽

Clubhouse山口を盛り上げる作戦会議室84日目のスペシャルゲストとして、世界の和牛スペシャリスト沼本憲明さんに来ていただきました。

和牛スペシャリスト「沼本憲明」氏とは

沼本さんは、山口県岩国市周東町のミコー食品の三代目。15歳から食肉のお仕事に携わってこられました。詳しい経歴はこちら

自信をもってやれるのが「食肉」についてのこと。15歳から27年やってきて、これだったら戦えると思って頑張ってこられているとのこと。

現在は、山口のブランド牛「高森和牛」を日本だけでなく世界へ広めるための活動をされています。

高森和牛を広める活動の中で、世界から認められているのが「沼本カット」。「沼本カット」はドバイ、ロシア、モナコなどセレブが集まる世界各地のレセプションで披露されるまでになっています。

そして、沼本カットによって今まで食べれなかった部分が食肉となり、120部位にまでに広がりました。120部位についても一目見ただけでどこの部位かわかるとのこと。

沼本さんがおっしゃったのは、

肉質だけでなくカットによって美味しさは変わる。肉に合った切り方にすれば美味しくなる。


沼本さんが日本から海外に目を向けたきっかけ

2014年、ヨーロッパの和牛解禁となりました。そのタイミングで放送されたテレビ番組ガイアの夜明けで「和牛を世界に広める」という回の内容を見て、

日本代表として和牛を切りたい。世界に高森和牛を広めたい。

その裏側には、祖父が立ち上げた会社の3代目として経営をしていく中で山口県内で価格競争に陥ったこと、世界に目を向けた時に本当に質のいい高森和牛で勝負できるし、高森和牛の価値を高く買ってもらえるはずと思ったからだそうです。

高森和牛の特徴

高森和牛は山口でブランド化されており、出回る数が少ない希少価値の高い牛。

高森和牛は、そもそもの牛の血統がよいのですが、飼料として世界でも人気の日本酒「獺祭」の酒粕を使い、肉質はオレイン酸を豊富に含んだ芳醇で香り豊かで上品な甘さ。規格については、黒毛和種A4相当以上であるとされています。

余談ですが、去年山口市阿知須にあるてしま旅館さんに泊まったのですが、長州いろどり会席で貴重な最高級の高森和牛が出てきました。

画像1

量は多くなかったですが、あつあつの石の上で表面をさっと焼いて食べた高森和牛は、口の中でふわっととろける美味しさでした。

高森和牛を広めるための海外との接点方法

沼本さんは、ブランディングには継続的な人とのつながりが大切とおっしゃっていました。

海外の展示会に出ることも知ってもらうためにはよい機会になっているし、その場では買ってもらえたりするのでよいのだけど、あくまでも多くあるブースの内の1つになってしまって印象が残りづらい。

そのため、FacebookのメッセンジャーやInstagramのメッセージで著名なシェフなどへ地道に連絡をとって沼本さんの価値に共感してもらった方と繋がって販売につなげているとのこと。

今は、iPhoneひとつあれば仕事ができるし、SNSでつながることができる世界。コロナ禍で一時は販売減に陥ったが、ありがたいことにYoutubeやInstagramで興味をもらって連絡をくれることも多くなり、ヨーロッパ、アメリカだけでなく、メキシコやフィリピンとのコネクションにも繋がっているそうです。


沼本さんが山口のために今後やっていきたいこと

山口県内には、高森和牛だけでなく、阿知須牛や、阿武の無角和牛、長萩牛などいい牛がたくさんある。世界へ山口のブランド牛としてまとめて広げていきたい。和牛は世界でも本当に人気があり、今後もっともっと広げていくことができる。阿武の無角和牛の赤身は品質がすばらしく、うまくプロモーションしていけば世界で勝てると思っている。

これは、食肉だけでなく農業や水産業にも言えることで、海外へ持っていくことで商品として高く売れる。それが山口のブランディングとなり魅力が増すことで、課題となっている後継者問題の解決にもつながると思う。

沼本さんがリスナーの質問に答えたよ!

他県で有名なブランド牛の認知度が高い理由

松坂牛や神戸牛については、より厳格な規格があるので群を抜いている。その他については大きな差があるというわけではないと思うが、県自治体の協力が大きいと思う。県として農業への予算を大きく取って、和牛オリンピックへのサポートしていたり。自治体の協力だけでなく神戸牛については、神戸ビーフ協議会というのがありそこが販促している。販売店は神戸ビーフ指定登録店看板を掲げるために費用が必要でさらに会費も必要。でも、その看板を出す価値を感じているし、うまくバランスをとって費用を回収している。

山口にホルモン焼のお店が少ない理由

ホルモンは牛を屠殺(とさつ)した時に出るもの。実は、山口には屠殺場が1カ所しかない。そのため、それぞれ福岡、広島、兵庫などに牛を送って屠殺してブロックにして戻ってきている。山口の焼肉屋さんにあまりホルモンがないのはそういう理由がある。

ちなみに、セリ場も山口にはないとのこと。屠殺場とセリ場が山口県内にあると、お肉の単価も下げることも可能かなとのことです。

気候変動で畜産への影響はないのか

牛はそもそも強い生き物なので、育てる上で影響はでてこない。

山口にも干し肉文化はある?

伝統的な食べ方についてはわからないが、岩国の周東町にも干し肉はある。熟成させることで熟成成分のアミノ酸が5~10倍にもなるので、旨味がでて美味しくなる。

東京で高森和牛が食べられるおすすめ店を教えて!

沼本さんからいくつかご紹介いただきましたが、個人的に価格・質・サービスの観点で、↓↓をご紹介!

下記は、高森和牛ではないですが、なんとメニューに沼本さんの名前がついた沼本丼が食べられます!もし会員の方でしたらぜひ。

◆お店に行かずに高森和牛のお取り寄せも可能↓↓↓

◆高森和牛のふるさと納税はこちら↓↓↓

最後に

沼本さんは、高森和牛をキーとして牛肉だけでなく山口への可能性を広げてくれる方だと思いました。ぜひ県をあげて世界へ山口の農産物・水産物を広げていきたいですね!!!

この記事が参加している募集

読んでいただき、ありがとうございます😊 ぶちうれしいです。山口の記事を引き続き書いていき、山口好きを増やしていきたいと思います✨