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1週間在宅ワークをして気づいたこと、わざわざ生きよう

TVをつけたら朝から晩までコロナウィルスの話でもちきり。わたしの勤める会社では、在宅ワーク指令が発動し、先週の金曜日から今日まで5日間家で仕事をしています。いつまでつづくかわからないパンデミック映画みたいな緊張感とともに、在宅ワーク期間はひとまず来週末までに引き延ばされました。今日は、在宅ワーク中に気づいたことを書きます。

普段から働くお母さんたちは在宅ワークを活用している人も多く、部署内でもその日拠点がバラバラにいることがあり、TV会議やチャットツールにはみんな慣れていて、仕事上普段と特段変わったことは家にいること、くらい。

今日、ふとスマホの歩数計を見た時、月曜日~今日木曜日までの歩数、2500歩。なんにも深くは考えてなかったけど、この一週間一歩も家から出てない事実にそれまで気づかなかった。びっくりした。だって私一歩も外には出ずとも全く不便なくご飯を食べて、お風呂に入って、寝て、仕事をしていた。

え?!さみしくない!?と思ったけれど、全然さみしくなかった。最近買ったYouTuberのフワちゃんのQuick Japanを読んでケラケラ笑って、Netflixで神回のテラスハウスを見てLINEで友達と大盛り上がり。業務中はradikoで星野源のラジオを流して鼻歌うたいながら仕事して、快適だった。

怖い時代が来てるなと純粋に思った。

どんどん便利になる世の中、その中でも残るものはなに?

昔はわざわざやらなければ生活困難だったことが、今はわざわざやらなくても生活できる時代が来ている。

昔は本屋さんに行かなければ買えなったフワちゃんの本も、Amazonでポチッとしたら次の日に玄関に届いた。ご飯だって、買いだめしていた食材はあるけれど、ないとなったらネットで頼める。わざわざ重い思いして水やお米を運ばなくていい。Netflixにアクセスすれば、昔の名作から最新の映画まで、わざわざ映画館に行くことなく、時間の制限もなく見ることができる。テラスハウスみたいなお気に入りのドラマだって、TVで放送前日に録画予約して、兄に同じ時間に放送している別の番組の録画にすり替えられてブチ切れたり。そんなことももうしなくてよくなった。

音楽だって、CD屋でCDを買って、家でレコード機にかけて聞きいていたものが、今は月980円だけ払えば世界中の音楽配信した瞬間に聞ける。わざわざATMに通帳記入しにいかないとわからなかった貯金残高も、今はクレカや他銀の情報も全部含めてMoney Forward meですぐに自分の資産残高がわかる。相性が合うかわからない自分の身の回りと恋愛しなくても、アプリが相性の会う人とマッチングしてくれるらしい。

今週のわたしみたいに、家から一歩も出なくてもコンテンツもインフラもサービスも発達して、困らないもはや充実した生活を送れる世の中になりつつある。世の中はどんどん便利になっている。今この瞬間も、どんどん。

「わざわざ」しなくていいことはますます増えて、きっとこの先わざわざ満員電車に乗ってわざわざ出社しなくていい世の中は近い。わざわざ色々な人との確認・合意を得なくても、システムが瞬時に最適解を出してくれたら、私の仕事はどんなに楽になるだろう。AWSが出してるサービスなんかは画期的で毎度度肝を抜かれる。きっとスマホやPCの充電持ちだって今よりよくなって、わざわざ毎日充電しなくてよくなるかもしれない。実際にスマホを持ち歩く振動で電磁誘導を起こしてスマホが自分自身で充電する研究、なんかがあるらしい。

それは便利だ。

では、どんどんこの世からわざわざをなくしていった先に、何が残るんだろう?私は、なになら「わざわざ」したい。と思うのだろう。

「わざわざ」したいこと、したくないこと

友達とごはん?飲み会?それは面と向かってしたいよね。と思ったけれど、わざわざ店を予約して、移動せずとも、それぞれの家にいて仮想空間でまるでいるかのように世界中から集まって飲み会できる世の中が、近い将来にくる。オンラインゲームなんかはもうもはやそれに近い。

旅行?スキューバダイビング?いやいや。ダイビングはだいすき。あのリアルがたまらんのよ。でももしバーチャル世界で全く同じ体験ができたら、わざわざ高いお金をかけて、1週間仕事を休んで、家族に文句言われながら片道24時間の船に乗って、会えるかわからないクジラを求めて、小笠原諸島まで行くだろうか。

音楽業界だって、きっとライブ会場のキャパの制約なしに、みんながバーチャル世界でリアルな音楽ライブ体験ができる日がすぐにくる。前に立っていた人の背が高くて全然見えなかった!なんてこともなくなるだろう。好きな位置から好きなように見れるのだ。(レディ・プレイヤー1という映画の世界観に近い、すごく面白い映画だからぜひ見てください)

きっと、これを読んでる人はバーチャルのダイビングだ?うける。あのVRゴーグル付けてリアルなわけないじゃん。と思ったかもしれない。今はバカじゃないのと思っても技術は進歩するし、人間が考え付くことは実現される。だって今、私たちの目の前で起きてる世界の変化が10年前にはバカにされていただろう革命そのものなのだ。

怖い。怖い!!!

10年後、33歳になったわたしは今よりぐっと便利になった世界で、いったい何にお金をかけて、なにをわざわざしたいと思うのだろう。付き合い方という意味では、友情関係や学校の先生と生徒の関係、職場の人との関係はきっともっとバーチャルになって、今とあり方がガラッと変わる。SNSが流行り出したとき、みんなが自分のリアルな人生ではなくてInstagram上の人生に固執して「インスタ映え」という言葉が流行ったように、フォロワーの多いインフルエンサーたちがマーケットで権力を持つようになったように、それらしいことがバーチャル世界で必ず起きる。もっとリアルで、バーチャルとリアルの境目がわからないような世の中が、きっとくる。

そんな世の中で33歳のわたしは、何を大切にできるんだろう。今はまだわからないけれど、人々が「わざわざ」したいこと、とか嫌々「わざわざ」させられている「制限」に目を付けると、次の時代が見えてきそうだなんて思ったので2020年の命題としてもう少し考えてみるとします。

皆さんはなになら、「わざわざ」したいとおもいますか?

追記
さすがに家にこもりすぎているので、欲しいものもないけれどわざわざコンビニに行ってみて、そんなことをぼやっと考えていたら、ゼクシィの「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、わたしはあなたと結婚したいのです。」ってコピー、よくできてる

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