イスラエルがガザ地区に対する作戦に関する背景と大手メディアによる偏向報道

イスラム教過激派テロ組織ハマスによるイスラエルへの大規模テロ攻撃を発端にして、イスラエルとハマスの武力衝突が続いている。
イスラエルは事態を収束するために、ガザ地区に対して軍事作戦を決行することを決めた。


イスラエルがガザ地区への軍事作戦をする目的は、長年のイスラエル国家の正規軍の行動パターンから明確であり、それは二つある。
①ハマスの武装を解除させてハマスを無力化させること、そして、②ハマスに誘拐されたイスラエル人の救出、である。

そもそもイスラム教過激派テロリスト集団であるハマスは、ファタハというイスラム系過激派組織に対抗するためにアメリカが作り上げ、イランが利用して大きくなった。
ハマスと言うのは、ヤクザやマフィアに近く、口先では「パレスチナ人を守るため」などという大義名分を掲げたりもするが、実際には自分たちの私腹を肥やし、その為に部下を使い捨ての駒としか考えない。

ハマスはこれまで、パレスチナ人が住むガザ地区にある病院や学校から軍事行動を起こしている。
それは、イスラエル国家の正規軍が国家の自衛行為として、報復攻撃を行った時に、パレスチナ人の病院や学校を攻撃したとなれば、「イスラエルはパレスチナ人の病院や学校を攻撃する、非道なやつらだ」と宣伝できるからだ。
そのため、イスラエル軍はいつも、ハマスの攻撃拠点となった病院や学校に対して、電話や放送などのあらゆる手段を使って避難勧告を出し、「一時間後に攻撃をするから、避難してください!」とした上で、ハマスの攻撃拠点を破壊して来た。
ハマスという組織はパレスチナ人をこのように盾にしてイスラエルにテロ攻撃をしてきたのであり、イスラエルは守りにだけ徹すれば殺害される自国民が増えるだけであり、反撃すればパレスチナの民間人を盾にされて犠牲にさせられるリスクにさらされてきたのである。
だが、今回のハマスによる大規模テロ攻撃をきっかけに、これまでのイスラエルとは異なる覚悟が感じられる。
それは、ハマスの完全な武力解体を目標にしている可能性が高い。


現在、イスラエルはハマスによるテロ攻撃があまりにも酷いために、ガザ地区に侵入してハマスの武力を解除した上で、ハマスに誘拐されたイスラエル人の救出をしようとしている。
ハマスはパレスチナ人を自らの支配欲と私利私欲のための道具としてしかみていない。
イスラエルはいつも通り、パレスチナ人のために「とにかく南に逃げてください」と呼びかけをしており、ハマスの武装部隊だけを標的にしたい考えだ。
対してハマスはパレスチナ人を盾にするために、「逃げたりせず冷静に家に留まってください」と呼びかけている。
ハマスに弱みを握られたようなパレスチナ人はハマスの呼びかけの通り、家にとどまったままでいるようだ。

ハマスが単なるヤクザの集まりであることに気付いているパレスチナ人はハマスを恨んでいるし、決してハマスを支持することなどない。
「パレスチナ人の中にはハマスを支持する人もいる」と叫んでいる言論人が日本にはいるが、一体、どういう裏どりをした上での主張なのだろうか。
パレスチナ人の中には家族をハマスに人質に取られて、泣く泣くハマスを支持してハマスに従って、ハマスの盾となって死んでいく人たちも大勢いる。
ハマスのようなヤクザに憧れてヤクザに与する者も一部にはいるだろうが、多くのパレスチナ人はヤクザに弱みを握られてしまったために、仕方なしにヤクザを支持する態度を表明しているのと同じ構図だ。

そのような残虐非道なハマスに対してイギリスの大手メディアのBBCはハマスを「テロリストとは表現しない」と公言し始めた。
日本の大手メディアのTBSは元テロリストの娘をコメンテーターに起用してハマスと言うテロリスト集団の存在を絶賛している。
こういう有事にこそ、大手メディアの真の素顔が透けて見えるのかもしれない。



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