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BOOK REVIEW❺:「目的思考」で学びが変わる

千代田区立麹町中学校で前例のない取り組みを次々と実施してきた工藤勇一校長についての本。

この人のことを知ったのはアメリカにいた時で、ネットに流れてきたこの記事を読んだことがきっかけだった。

「こんな風なリーダーシップを発揮できる人が日本にもいるんだ!」という新鮮な喜びに勇気をもらい、もう感動しかなかった。それから調べるほどに共感しかなく、帰国してすぐに本を手にとった。

宿題や定期考査をなくしたり、生徒たちが自主的に校則や行事を考えたりする学校作りなど、伝統的な学校の枠組みをどんどん変えて行く工藤校長。
しかも公立中学校でって、惚れてまうやろー!

中でも「教育現場では目的と手段が入れ替わっていることが多い」と言う指摘が的を得ている。例えば、宿題をさせる(手段)が目的化してしまい何のために宿題をするのか(目的)がないがしろになっているなど、手段の目的化は本当によく見られる現象。

つまり、「これなんのためにやってるの?」と言うこと。学校にいると私は、よくそんな気分を味わことがある。でもそれを変えていけるんだなぁ、変えていってやっぱりいいんだよな、って死にかけてた私をまた蘇らせ力を与えてくれた本です。感謝!

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