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私が私を生かすために

会社で1番仲のいい同期が失恋をした相手が、私の気になっていた同期だと知った月曜日。
「ソンジェ背負って走れ」が最終回を迎えた火曜日。
更新された「ソンジェ背負って走れ」を見て馬鹿みたいに泣いた水曜日。
翌日の外勤で運転をしなければならないという事実に前日から緊張していた木曜日。
外勤で自分が気になっていたところに行けて、帰りは巷で有名な行列のできるカツ屋さんでヒレカツの概念が変わった金曜日。
自分がやると決めたことを手放してしまった土曜日。
そして、明日は日曜日。

1週間、こんなことがあったんだってちゃんと覚えている自分に書きながら少し驚いた。

ただなんとなく日々を過ごしてしまっていることがもったいなく感じてしまうことがある。なにかしなきゃ、なにか始めなきゃって焦って始めたことは大抵うまくいかなかったりする。
別に何もしてなくったって、こんだけ思い出せることがあるってことは、みんな何かしら受け取ったり与えたりする日々を過ごしているんだと思う。
それを見過ごしてしまうから、何か物足りないと感じてしまうのかもしれないな。

せっかくだから月曜日からの出来事をひとつずつ振り返ろうと思う。ただの備忘録です。



前回の投稿にも書いたけれど、同期の彼氏(元カレ)が私の気になっていた同期だった。彼氏は何の人?どこで出会ったの?と聞いても教えてくれなかった理由は簡単だったのに、私はまったく想像していなかった。たぶん、私が気になっていた、その人であってほしくなかったからだと今なら思う。
よくよく考えれば、同期の誰かってことがわかるような内容もたくさんあったのに、自分の鈍感さに笑ってしまった。
彼女が話していたあれやこれやが、その同期のことだったと思うと驚いたし、落胆もした。
なぜなら二人が順風満帆に付き合っているときに、私はその同期の飲み会によく呼ばれたり、帰りが遅いだろうから着いたら電話してねと気遣ってくれたり、年明けには電話までしたのだ。その間に、普通に連絡を取っていたこともある。私は危うく浮気相手になりかけていたのでは?とぞっとした。しかも、彼は私に対し彼女がいるような素振りは一切見せず、私に対して彼氏がいるかどうか探るような質問をしてきたこともあった。
本当に、とっっっても恐ろしい。

でも、LINEのプロフィール画像が夜景バックの自分の画像なんだから、よくよく考えたら彼女が撮ったものだと自分も想像できただろうに。まったく馬鹿らしかった。

同期の彼女を傷つけることにならなくてよかったし、彼がそんな人であるということにこんな形で知ってしまったことは残念だけど、彼への淡い期待をまっさらにすることができて良かった。
そもそも距離は縮まっていないので、自分が傷つく前にこの気持ちとおさらばできて良かったと思う。


そして、「ソンジェ背負って走れ」が最終回を迎えた火曜日。本国での放送後に配信されるので実際に見れたのは水曜日だった。

最近は専ら韓ドラばかりの日々を過ごしている。
私の韓ドラブームに火をつけてくれたのが「涙の女王」。
「涙の女王」のロスをなんとかしたくて見始めたのが「ソンジェ背負って走れ」だった。

普段だったら絶対に見ないラブコメなんだけれど、Youtubeで1話と2話が特別に配信されていたので試しに見てみたら、意外にいけるかもと思って、そのときにはすでに本国でとても話題になっていたので、U-NEXTを登録することに決めた。

毎度毎度、韓国のエンタメというかドラマは期待を裏切らない脚本、音楽、キャスト、映像で、本当にすべてに脱帽してしまう…。
「ソンジェ背負って走れ」の最終回は私が今まで見てきたドラマの中でも1番ではないかというほど、完璧な最終回だったと思う。こんっなにも素晴らしい最終回を迎えたドラマって今までにあったけ…てしばらく動けなかったし、涙が止まらなかった。冗談抜きで、観終わってお風呂入ってる間もずっと泣いてました。

とっても幸せな気持ちにさせられた水曜日でした。ソンジェありがとう。

韓ドラを見るたびに、なんとなく自分で思うことがあって。
本当に韓国の俳優さんたちの演技のパワーがすごくて、え、なんでこんな綺麗に涙が流せるの?とか、なんでこんなに目を血走らせて怒りを表現することができるの?とか、もうとにかく飲み込まれそうになるパワーっていうのが画面越しにも伝わってくる。
こういうのをみて、「日本の俳優とはレベルが違うよな」みたいに言う人がいるけど、そうじゃないと思ってて。
前にもどこかで書いたことがあったけど、日本は「静」、韓国は「激」という表現の違いがある気がして。脚本が「静」なら芝居も「静」だし、「激」なら「激」になる。ただそれだけなんじゃないかって。
日本にも素晴らしい俳優さんがたっくさんいるし、だけど、その才能が脚本のせいで埋もれてしまっていることがあるんだと思う。
私はそれがすごくもったいないと思ってて。
韓ドラを見ながら、あ~日本にもこんな演技ができるであろう俳優さんがいるのになぁとか、見つけてもらえないのを勝手に悔しがってたりする。
ただの素人で一視聴者の意見ですが。

最近、日韓合同制作のドラマ情報が少しずつ公開され始めているから私はとっても期待している。国内でも話題性をもつのが難しい昨今の日本のドラマ業界に、いい風を吹き込むきっかけになってくれたりしないかなと。
何様視点でべらべら話したけれど、エンタメ好きのただの戯言です。


木曜日は次の日の外勤で運転しなきゃいけないという事実にただ緊張していた。運転なんてもう半年以上してないし、会社の周辺は車通りが激しいので余計怖い。せっかく運転免許を取ったものの完全にペーパードライバーなのでどうにかしたい気持ちもあるんだけれど。車が買えるほどの大金があるわけでもないし、ひとりで乗るのはまだ不安だし、実家に帰ったときに運転するしかない。
嫌だな~と思いながら迎えた金曜日だったけど、結局先輩が急遽同行することになって運転してもらえることになった。それまでの緊張はなんだったんだろうかとまた自分が馬鹿らしくなった。

この日の外勤は私が上長に行きたいと話していた場所だった。話した次の日にはアポを取ってくれて、私はひそかに楽しみにしていた。
というのも、私が就活時代に気になっていた印刷や製本といった分野だったから。実際に少しだけ現場を見せてもらって、色んな発見もあってひとり感動していた。自分の仕事では関わることのない分野ではあるけれど、縁あってこうしてその現場を見ることができて、人生ってどこで繋がるかわからないもんだなって思った。

帰りはちょうどお昼時だったこともあって、巷で有名なカツ屋さんに行った。平日にも関わらず駐車場は満員だったけれど、上長がせっかくだから行こうと言ってくれて、30分くらい並んで入店した。
ヒレカツが有名らしく、私はあまりヒレカツが好きではなかったけれどとても美味しいと有名なお店だったのでヒレカツ定食を注文した。
ヒレカツはお肉が固くてギュイギュイ?する感じがどうも苦手だった(たぶんちゃんとしたヒレカツを食べたことがなかったからだと思う。)
でもここのお店のヒレカツがその固定観念を消してくれた。
衣はサクサク、お肉はふわふわでやわらかくて、本当にヒレカツ!?となるくらいだった。とってもおいしくて、もうここのヒレカツ以外食べれないんじゃないかと思っている。とてもボリュームがあって全部食べ切れなかったので、余った分は持ち帰らせてもらった。(持ち帰れるようにパックが席に置いてあるから、ボリュームはある方なのだと思う。)

たらふく食べて会社に戻ったら、少し仕事が溜まっていたので淡々と片付けた。久しぶりにちょっと遅くなってしまったけど、お昼のおかげでお腹は空いていなかったのでエネルギーは全然残っていた。
お腹が空いていなかったので、夜ごはんというより1週間頑張った自分へのご褒美スイーツで今日は済ませようと決めた。インスタで見かけたアイスのアレンジ動画を再現しようと思って、コンビニでスーパーカップとオレオを買った。
帰ってきて、アイスに砕いたオレオをぶっかけて贅沢にいただいた。これこそ本当に幸せな金曜日だななんて思いながら。
1週間、お疲れ様でした私。


土曜日の今日は、あるものを手放した。
それを手放すことに葛藤したけれど、どうしてもそれにもう一度向き合える自信がなかった。とても情けない話で、自分のことが嫌になったけれど、それを始めたことも手放したことも後悔していない。
いざそれを手放すとき、なんだか我が子を見送るような気持ちになってしまって、胸がぎゅっとなった。
ごめんねという気持ちと、次の場所ではたくさん使ってもらてねという気持ちで少しだけ泣きそうになった。
なんだろう、なんだかこれを書いていたら涙が出てきた。
悔しいのと情けないのと申し訳ないのと、手放した今が少し寂しい。
ものが生きているわけではないけれど、使い古してあげられなかったことへの罪悪感はしばらく消えないと思う。

短い間だったけれど、私の生活に彩を与えてくれてありがとう。




これを書き始めて3時間くらい経った気がする。
1週間が3時間に収まるくらいにしか人は覚えていないし、思い出せないのかと悲しくなる。

1日1日を意味あるものにしてあげるには思い出してあげることなのかも、なんてこれを書いていて思いました。

人は忘れてしまう生き物だから。
日常のちょっとした出来事や自分の気持ちを見過ごさないように、こうして書くことで私は私を生かしてあげたいと思う。


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