自分の一番の味方は自分でいてあげてね
自分のことは自分で幸せにできる
他人に幸せにしてもらおうなんて傲慢だよね
誰かと一緒に楽しさを共有できる、そんな心が躍るような予定がふっと消えてしまったとき、心にぽっかり穴が空く。結局、私は独りなんだと、いつにも増した孤独感が襲う。相手に勝手に期待をして、舞い上がっていた私が悪いのに、相手を責めてしまう自分がいる。
友人と某テーマパークに行く約束をしていました。
私はその日が近づくたびにわくわくして、何を着ようかな、どんな髪形にしようかななんて心を躍らせていました。約束の2日前にチケットを買うよという連絡を入れたら、「ちょっと待って」の返事。どうやら体調を崩してしまったらしく。ちょっと待ってという返事で、風船みたいに膨らんだ私の心がしぼんでいく感じがしました。「行かないなら行かないではっきりして」と返すと「本当にごめんだけど、ご飯おごるからご飯行こう」と代替案を繰り出されました。友人が時間や約束を守らないのは、これがはじめてではなくて、なんとなく信用していない自分がいたことも事実でした。だから、ギリギリまでチケットを買わなかったし、代替案にも頷くことができなかった。
ほらね、やっぱりこうなる。
そんな自分の心の声が聞こえた気がしました。
だから私はひとりでいたいんだ。
勝手に期待して、勝手に裏切られたと感じる自分が嫌だから。
誰かに裏切られたと感じた時、深く傷つくのが嫌だから。
友人の代替案に頷くことができなかった私は「じゃあ、有給取り消して仕事行くね。お大事に。」と返すのが精一杯でした。「ごめん」の一言に既読をつけて、トーク履歴を非表示にしました。
友人が約束を守らなかったり、自己中心的な面があることは良く知っていました。そのたびに良くないよと指摘していたけれど、行動として表れることはなかったし、そんな人に振り回されてしまう自分が惨めで、哀れで仕方ないとすら感じました。
自分のことを雑に扱う人間を大切にする意味ってあるのかな。
約束や時間を守らない人と向き合う時間ほど無駄な時間はないのかも。
と、そんなことを思いました。
「友達でも恋人でも、あんたが辛くならないようにうまく付き合いなさいよ」という母の言葉も思い起こされて。
自分を不幸にするような縁を繋ぎとめておく必要もないし、縁を切るも切らないも、私は選ぶことができる。
あれから友人から2件ほど通知が来ていたけれど返せていません。もう返さないかもしれないけれど。それでもいいよ、と自分を許してあげたいな。
そんなことがあってひどく落ち込んでいた私は、自分を癒してあげようと見たかった映画を観に外に出かけました。
ひとりだけど、とびっきりおしゃれをして、お気に入りのリップを塗って出かけました。
お昼は最寄りのサイゼリアで大好きなドリア、ほうれん草とバターのソテー、デザートにはチョコレートケーキと、好きなものを贅沢に頬張りました。これで850円ってサイゼはなんて素敵なレストランでしょうか…。ごちそうさまでした。
そこから電車に乗って東宝シネマズのあるショッピングセンターへ向かいました。なんで東宝シネマズかというと、父から半年前くらいにもらった2枚の株主優待券を今月中に使い切らなければならなかったから。意中の相手と使えたらなんて思ってたけど、結局意中の相手は現れず、有効期限だけが近づいていました。
今回鑑賞した映画は「ディア・ファミリー」
映画館でここまで嗚咽を堪えなければならない映画は初めてでした。ひとりだったので端っこの席を独占できて、人目もはばからずハンカチを顔に持ってきて号泣しました。
主題歌となっているミセスの「Dear」もとっても素敵で、曲が流れた瞬間に鳥肌がぶわっとたって、涙がぶわっと溢れて、エンドロールで崩れ落ちそうでした。
どんな状況に陥っても決して諦めることがない坪井さん家族の姿に何度も胸が打たれました。「次はどうする?」この言葉の力強さにこれからの生き方を教えてもらった気がします。
素敵な映画で泣きはらした私は買い物をする気力がすっかりなくなっていまい、主題歌を聴きながら家に帰りました。
嫌なこともあったけど、やっぱり自分のことは自分が一番よくわかっていて、自分を幸せにする方法も、自分の機嫌を取る方法も、自分が一番理解している。他人に過度に期待せず、うまく付き合っていこうと改めて思いました。
今日がまさに友人と予定していた日で、私は結局会社に行かず、模様替えして快適になったお家で大好きな韓ドラを見ながら有給休暇を満喫しています。
さいごに。
自分が大切に思っている人でも、相手は自分のことを大切にしてくれていない、なんてこともあります。
そんな違和感に気付いたときは距離をとってもいいんだよ。あなたを大切に思ってくれない、傷つけるような人と無理に一緒にいなくていいんだよ。自分の心が狭いからだとか、自分を責める必要もない。
そんな自分でもいいんだよ、と許してあげられる自分でいてあげてほしい。
自分を守れるのは自分だけだから。
自分の一番の味方は自分でいてあげてね。
私と、私と同じ気持ちを抱いているどこかのあなたに届きますように。
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