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引っ越しは大変!と思い知った休職8か月目

2023年の9月から休職し始め、この5月で9か月目に入りました。
noteを始めてからも半年近くが経とうとしています。
「早いもので…」と書こうとしたけれど、苦しい時間は長く感じるものだからなのか、決まり文句がバシッと書けません…笑
新年度に入ってようやく、1週間がそれなりのペースで過ぎていくような感覚です。(早くはないけど)

というのも、休職8か月目を迎えた4月、大きなできごとがありました。


ひっこしです。

引っ越しです。(2回言うな)


引っ越し大変すぎてほんと~~~~~にびっくりしました。
いや、ほんとにたいへんでした。(わかったから2回言うな)


今回はその話をさらりと書き残しておこうと思います。
7割ギャグだと思いますが、3割まじめな話が最後にあります…お付き合いいただけたらうれしいです。


いいかい未来の自分!
軽率に「引っ越したい」なんて言うんじゃないよ!!!笑



教員になってしばらくは実家から職場に通っていたのですが、通勤時間も長くて乗り換えも多くて、実家も嫌だったので、(割合的には1:1:8くらいです…笑)
夏休みに物件を決めて、教員1年目の9月から一人暮らしを始めました。

その時の引っ越しは、家電は新しく買うから業者がつけてくれるし、自分の荷物も服と本くらいで自家用車一台で済んだし、路線は違えど実家からわりと近いところの家に決めたので、引っ越しがとっても楽でした。

だからなめてました。
一人暮らしからの引っ越し、いわゆる”真の引っ越し”というやつを…(え…?)



引っ越し先がきまり、訪問見積もりをとったのが引っ越しする3週間前でした。その時点で焦ってくれよと今でこそ思うのですが…

引っ越しを完全になめていたわたしは
「わたしは仕事がなくて平日も暇だし、荷物も少ないから3日くらいで荷造り終わるやろ」と本気でおもっていました。(無謀)


引っ越す2週間前、たまたま会った友達にその話をすると

「あのね、3日で荷造りはぜっっっっっっっったい無理だからね、今すぐやろうね」
と言われ

「え~そうかな~?」といいつつ、手始めにふとんの荷造りをしてみました。



ほんとにそうでした。(なんだそれ)



ふとんなんて袋にいれればいいだけでしょ~?
と思っていたんですが、そもそもわたしの家にはふとんセットが2組あるのを忘れてました。

ベットでねてるのに。一人暮らしなのに。なぜ2組。
引っ越した今も、使わぬふとん2組に部屋を占領されたままベットで寝ています。なぜ2組。

ふとん以外にも、毛布だのカーペットだの…このまま新居にもっていくのもなあ…と思いはじめ、片っ端から洗濯することに。
当然この1日ではふとんの片づけは終わらず、完遂に至るまでかれこれ1週間くらいかかりました…なめてた…。


それから、食器を入れ、本を入れ、ここまでで業者からもらったダンボールが半分なくなり…

残ったダンボールでどうにかしようと、脳をフル回転させて隙間を埋め、洗った布類をうまいこと緩衝材にしつつ全力で毎日テトリス(という名の荷造り)をし、
加えて冷蔵庫の中身を空にすべく、脳をフル回転させてすべての食材をテトリス(という名の残飯処理)をし、結果豚丼とカレーだけで1週間生き延びるはめになりました。

なんだいこれは、新種のサバイバルなのかい?



こんだけ全力でやったにもかかわらず、本来荷造りし始めようとしていた引っ越し3日前には完全に絶望の淵に立たされていました。

というのも、荷造りが進むたびにダンボールが増えていって、一人暮らしの狭い部屋がダンボールでいっぱいになってしまって。
もはや人の住める国じゃない、ダンボールが主権国家の家と化してしまって…

毎日目を覚ますとダンボールが出迎えてくれるんです。
いやいやいらないんだよダンボール
全然眠れないんだよダンボール
ダンボールハウスおそるべし

しかもわたしの脳と身体は、追い打ちをかけるように毎日毎日豚丼とカレーだけを食べさせられたことにより、完全に気がくるってしまいました。


この悲惨な状況を「今すぐ荷造りをするのだ」と助言してくれた友達に話して助けを求めると、

「わたし明日たまたま有給だから手伝うよ!」
と神のお返事をいただき、
次の日、その子のちからも借りて、あと1割のところまでテトリス(荷造り)を追い詰めました。



よっしゃ、テトリス勝てる!と思ったその日の夜のこと
洗濯機を取り外そうとしたらブラックホール(洗濯ホースのヘドロ)を見つけてしまい…
友と2人で奮闘したものの強大なボスは倒せず、引っ越し2日目の戦いはここであえなく終了…


入りきらない荷物の残骸たちとヘドロまみれの洗濯ホースのかたわらで絶望の淵に立っているわたしは、その友達に
「ダンボールハウスがとてもしんどいので、お宅に泊まらせていただけないでしょうか…」
と助けをもとめたところ、友達も快諾してくれて、
その日は友達のあたたかい手料理をたべ、ふかふかお布団で寝ました。
1週間ぶりの快眠でした。
ありがとう友達…


結局次の日も夜まで荷造りした後、その子の家に泊めさせてもらいました。本当にありがとう友達…


そんなこんなでなんとかギリギリ荷造りを終えたわたし。
引っ越し当日は業者が朝8時にきて、光の速さで作業を終えて10時前には帰っていきました。
仕事がはやすぎます。プロってすごい。




いや〜ひっこしおわったおわった
と思ったのですが
引っ越しの後にもやることがありました。

荷ほどきです。

もう完全に力尽きていたわたしは、これまた友に助けを求め、引っ越したばかりのNewダンボールハウスからしばしの間逃れることにしました。

結果、友達の家には約1週間、もはや居候レベルでおせわになりました。
衣食住を恵んでくれて本当にありがとう…😭
次はわたしが、洗濯ホースを掃除しに行くからね…😭(え…?)



ギャグはここまでで(お付き合いありがとうございます!)
ここからは真面目な話になります。


この一連の流れを、引っ越し終了後に主治医の先生に話すと


「引っ越すだけでうつになる人たくさんいるんだよ。
あなたは双極性障害だから、頑張りすぎて躁になるかなと思って心配してたんだけど、うまく周りの人を頼れたね。
前回は躁ぎみだったけど、今週は持ち直してるから。
なるべく自分1人で頑張りすぎないようにSOSを出したのはいいことだね。
すてきなともだちがいてよかったね。」
と言われました。



カウンセラーの先生からも
「今回、無条件で人を頼れましたね!」と褒められました。


今までわたしは、
「自分はなにも返せないのに他人に助けてもらうなんて申し訳ない。ギブアンドテイクの関係じゃないと人に頼っちゃいけないんだ」
と思っていました。
”申し訳ない”という高い壁を乗り越えないと、人を頼れなかったんです。


でも今回、たいへんな引っ越しを通して気づいたことが2つあって。



1つは、困っているときは周りの人に助けをもとめて、頼っていいということ。
頼られた人にとっては、迷惑なんじゃなくて、逆にありがたいと感じるんだということ。
誰かがわたしを頼ってくれた時、「うれしい」と感じるのと同じように。

頼ってくれたこと自体が、頼られた側にとってもうすでにギブ(give)されているんだなあ…と実体験を経て、やっと腑に落ちました。



そしてもう1つは
わたしが元気だと、周りの人は幸せなんだっていうこと。

もしもわたしがだれにもSOSを出せないまま元気じゃなくなってしまったら、周りの人は心配するし、
「元気じゃないのは悲しい。元気がなくなる前に頼ってほしい。力になりたいのに…」
って思うんだろうなぁって。


わたしはどこかずっと「自分なんてどうなってもいいや」という気持ちをもって生きていたのですが、
やっと「自分が元気でいることの意味」に気づけた気がしました。
「自分が元気だと、周りの人が幸せ」なんですね。

本当は「自分が元気だと自分が幸せ」というところまで行きたいのですが、まだそこまではハードルが高いので…
まずは、やっとここまでこれた自分に、はなまるをあげたいなと思いました。






わたしを助けてくれた友達に
「助けてくれてありがとう」って言ったら、

「頼ろうって思ってくれたからだよ。
人に頼ろうって決めたのも、きいちゃん自身なんだから。
たくさん褒めてあげてね」
と言ってくれました。
この子に出会えてほんとによかった…。


なかなか人に頼れないわたしから
必要な時、自分の意志で人に助けを求められるわたしに。
少し前に進めたかもしれない4月でした。





やっぱりながくなっちゃった…。
ここまでよんでくださりありがとうございます!
うれしいです…!

春が少しずつ終わりかけて、あつ~~~い夏が顔を出してきていますね。
この夏も、いっしょにぽてぽて生きましょうね。

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