憎しみから愛を込めて
みらいの校則、というテーマを利用して、学校に対する不満を、青く若い学生のようにぶちまけてみたのがこちら↓
一応こちら↑で言い切ったんですが、もう一度言っときたい気分なので、もういっちょ。
校則というものをきちんと運用しようと考えるのならば、教職員は老若男女問わずそれを実装前テストをすればいいと思うのだが、なんでそれしないのか甚だ疑問。
他の社会組織では、新たにルール運用する場合はデモンストレーションをすると思うんですが(製造業なんてかなりシビアなんじゃないかな)そういう事を全くしないってすごいなと感心する。
だから、体操着の下は下着着用禁止とか言う
セクハラ以外のナニモノでもない
誰得なルールが出来上がったりするわけですが、そのあたりどう説明するのだろうか。
(実際かなり苦しい言い訳をしたようですが、それはこの話とは関係ないため傍におく)
やれば気がつくはずなんですけどね。
男女適当にくじ引き引かせて、下着なしで体操着をきて体育の授業をさせ、それを見たらば
どーやってもAV
と、普通の神経の人ならなる。
というか、若い世代の先生はそんな指導するの嫌だったと思うんだけど、同調圧力の強い団体だから意見言えないのかも知れないなぁ。
そんな指導している学校に対しては、なるべく多くの人が集まった場で
下着なし体育の実践は学校長の趣味ですか？
と聞いてやるのが、1番が改善が早そうな気がするが、どうか？
実際Twitterで、息巻いて「みんなの前で校長に聞いてやる」といったお母さんもいましたしね。
今の世の中は良くなったなとしみじみ思うのですよ。
ネット使ってSNSで発言すれば、だれでもそれなりのでかい声で喋れますし、バズればかなりの破壊力。
20年前まではまだまだ謎のベールに包まれて、とにかく先公にはたてつくな、と言われていた時代もこうして随分変わってきました。
教師達もですね、学校以外の場で、いや学校でもですが、あまり非常識なこと喋くっているとめちゃくちゃ注意されるんで、周りの目にはとても敏感になり、表面だけは随分常識的になったなぁと思うこともある。
だからですね、20年ぶりに会った元担任の女教師に、いきなり家業に従事しろって言われた時はかなりびっくりしたんですよ。
ええ、私の名前を思い出してくれたと思ったら、いきなり家業て！
私の実家はいわゆる自営業というやつで、家族総出で血眼になり、家庭の雰囲気が最悪になるほど働いていたんですが、なぜあの教師がそんな事を言ったのかはナゾ。
つーかさ、バブル崩壊、リーマンショック、そしてコロナと来た世の中で、公務員以外の人で生活苦しくないやついるの？
悪いけど、中途半端な覚悟で自営なんかしちゃったら、家族もろとも飢え死になんですが。
おっかしいなー。その元担任の女教師の実家は小さな食堂で、いまだに営業はしているんだけど、その教師なお店に立ってるとか、店広げようと頑張ってるって話は一切聞かないんだよね。
私に家業をやれというなら、あなたが見本見せなきゃ。
ね？アナタ先生だろ？
今時家業やれば安泰なんてないんだよ。
だから私も公務員やったんだって。
悪いけど、公務員が仕事の中で1番楽だったよ。
だから辞めないし、辞められない〜と、仕事仲間も上司も言ってたっけ。
20年前の私は、問題のない真面目な生徒だった。
たった一度、酷いいじめに遭い、学校不審と地域不審になった事をのぞいて。
その時、元担任の女教師は、それらはすべて時間が解決してくれると優しく説いてくれた。
だが、私の恨みと憎しみ、そして苦しさは20年間ただの一度も、本当にただの一度も癒えた事はないのだが、それを知った時、彼女は何を思ったのだろう。
もし、過去にいじめた加害者たちが、目の前で不幸になったとしたら、多少溜飲が下がるかも知れない。でもそれを見る事は多分一生ないだろう。
それが現実というものだ。
彼ら加害者達はその虐めが発覚しても、とくに何のお咎めも受けなかった。
それがこんなにも長い間、忘れられることもなく発酵し続けたな結果、怒り爆弾クソ悪魔のような人間が誕生してしまった事など、だれも知る由もなかろう。
いやね、思うんですよ。
大人になってからの嫌がらせ処理は簡単で、出るとこ出て事実まとめれば、大体加害者側は社会的制裁を喰らう。(600万キューピット参照。彼らに会う事はもうないが、一時でも彼らをそれなりに不幸にしたのは私である)
だから、被害にあったら正攻法でやり返せばいい。
だがしかし、学校にそういうシステムはない。
だから加害者側に回った方が圧倒的に得なんで、みな善意やモラルを削って加害者、もしくは傍観者に回るんですが、その仕組みを作ってるのは学校そのものだったりする。
だって真面目でソンして、悪いやつお咎めなしなら、自分も悪になるしかないジャーン！ってみんな思ってるでしょ？
なんでも当事者のせいにすんなっつーの。
かつての元担任女教師に、そう教えてあげたい。
何気なく言った一言
「時間が解決してくれる」
を、20年間極限まで発酵させ、怒り狂ったおばさんが誕生してしまった事を、私は彼女に教えたい。
だから私は言った。
私には、未だに火をつけたい人間が沢山いると。彼女はそれを聞き、悲しそうな目をして
「ごめんね」と一言いった。
この「ごめんね」は私に火をつけた。
それと同時に、この教師は悪い人間ではなく、むしろ良い教師だったのだと、私に印象づけた。
だから、そろそろ答え合わせしてもいいでしょ。
あなたは馬鹿じゃない。とても真面目な教師だった。それは認めてあげるから、私の話を最後まで聞いて。
私の住む街は田舎だ。今も昔も同じ田舎。
だから中学卒業後の、高校受験なんてモノに選択肢はほとんど無く、頭いい高校か、普通か、バカか、などのレベル分けシステムにすぎない。
選択するのではなく、強制的に選択される。
ふるいにかける、と言った方が正しい。
そんな公立高校受験直前の中学卒業式の日、担任女教師は受験というテーマで、自身が大学入試でほぼ全落ちし、たった一つ受かった大学に入るか、浪人するかの選択を迫られた話を、突然し始めた。
あの時私は、その話が全く心に響かなかった。
私は私立高校に合格し、その事は誰も知らず祝福もされず1人安全な場所にいたし、大学なんてもっと先の、夢見たいな事だと思ったから。
だからそれを、ぼんやりと遠い場所から眺めるように聞いていた。
大まかに彼女はこう言った。
失敗してもそれで終わりじゃない。
きっと別の道が見つかると。
そうか。
でもアナタ大学受験失敗したあと浪人して、なんとか別の大学入ったんだっけ？
結局、時間とお金をたっぷりかけてもらって同じ道歩いたんでしょ？
そもそも高校受験浪人なんてほぼしないし、今それ話す必要ある？
女教師は全く自覚してないのだが、このくそ田舎で彼女はとても恵まれた部類の人間にカテゴライズされる。
あの中学卒業式の日ですら、あなたが大学を卒業してもう20年は過ぎてたと思うけど、それから更に20年経った今でも、ここら辺の女は大学なんてそうそう行かないのよ。
ましてや女が浪人なんて。
世間も親も誰も許してくれないし、バブルも弾けちゃったから金も時間もないのよ。
ねぇ何言ってるの？自慢？？
本当にシラけるんですけど。
私は恵まれていて、さらに感の悪い生徒だった。
だから今頃気がついたのだけど、当時その事実に気付いていた生徒も沢山いただろう。
だから、東大を一発合格した同級生は、奇行を繰り返しつつも、自分の女という性をよく知っていて、何がなんでもと現役合格したに違いないのだ。
私は元担任女教師が、とても羨ましく妬ましい。
一浪し、夢を叶え教師になり、子育てはほぼ全部自身の父母、義父義母にやってもらい、ぬくぬくと教師生活をした、恵まれた彼女。
彼女の子どもの1人は、見事ないじめっ子になっていたけれど、そんな事は大した汚点ではないだろう。
私は浪人もできず、家業があるから夢なんて見られなくて、それでもリーマンショックの最中、ほんの一瞬だけど公務員として働けた。
公務員という職を誰も喜ばなかった上、亡き祖父は私を、税金泥棒といった。
それをあなたはどう思う？
私は、祖父の気持ちがよく分かりますよ。
公務員、特に学校教師なんて1円も自分で稼がない。
1円も稼ぐことなく、というか金勘定を一切考えず、さらにいつも接しているのは目下の生徒なので、教師生活が長ければ長いほど、その常識は一般とは乖離する。
ねぇ、アナタそれに気付いてる？
私さ、公務員のこと、馬鹿にしてるわけじゃないんだよ、
公務員ってさ、有事の時は本当に大変でしょ。
大地震が起きて学校が避難所にでもなったら、24時間休みなしだもん。
でも先生は、そんなこと一度もなくって逃げ切ったよね。ラッキーだね。
孫連れて優雅に買い物してたよね。
毎日孫見てるんだってね。
楽しいって言ってたよね。
知ってる？私の親、仕事しなきゃ生活出来ないから、そんな余裕ないんだよ。
私の家族はね、何代も前から夢も希望も無くてね、みんな死ぬ寸前までずっと働いてたんだよ。
先生、幸せでよかったね。
病気した時も、仕事せず入院できたんだってね。
うちの親さ、入院しながら仕事してたよ。
そうじゃなきゃ仕事まわんないからさ。
自営は楽だねってみんな言うんだ。
先生もそう思う？
じゃあ私の親にそう言ってみて。
ほら早く！さぁ！！
先生は家業継がなくてよかったね。
きっと家業なんかやっていたら、いまの生活出来ないね。それ本当は知ってるでしょ。
本当に、最低で汚いよね。
あんた一体さ、何教えたかったの？
ずっと彼女に言ってやりたい。
でもずっと言えずにいる。
もし叶うなら。
いや、きちんと伝えるべきだよね。
アナタの答えはここにある。
知ってる？あなたの娘がいじめた子、私の友だちだったんだよ。
私、一生ずっと忘れられないから。
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