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私の住む場所のご紹介。

わたくしずっと旅ガラスだったんですが、数年前に生まれ故郷に戻ってまいりやした。
わたしゃね、生まれ故郷っても旅ガラスだったもんで、そう長くは住んでないんですわ。
せいぜいよちよち歩きを卒業するまでってところですかねぇ。
それでも懐かしいもんです。
この空気、果樹園の匂い。
人の大らかさ。
やっぱり田舎ってのはいいもんです。
都会とは違うゆっくりした空気がいいですわ。

なーんて

そんな話ではない。

私の今住んでいる町は、相変わらず田舎なんだけど、最近やったらめったら土地開発が盛んで、葬儀場が乱立したあとは

薬局が乱立

している。
まちなかで車を走らせていると、今まで見たこともないチェーン店の薬局が、同時期に2つ建っていてビックリ。
私的には、薬局よアンタ誰?状態なわけですが、その薬局には人が吸い寄せられるように入っていて、コカ入ってるコーラみたいになっていたので驚いたりなんかしている。

ついでに同じく田舎の親戚の家に遊びに行った際は、周りの風景がかなり変わっていた。
あれ?あのもうすぐ倒れそうな巨大なボロ屋はどこへ?と聞くと
「あの辺一体更地になって、もうすぐ家がたくさん建つんだよ」
と、親戚はいう。
たしかに親戚の家の周りには新しい住宅地が増えまくっていて、それは誰々が土地を売ったとか手放したとか、誰々が亡くなって更地になったとかで

世代交代とともに町が変わっていく

現象を、超間近で体験している。

そして私の実家周辺も、ここ10年15年でかなりの変貌を遂げている。
たまーに帰ると

近所に知り合いが消えたいないから不審者扱いされる

ほどの人の入れ替わりがある。

いや、ホントビックリですよ。
これ10年以上前の話なんですがね、数年ぶりに実家に帰って帰ったら、ただの土手しかない家の裏側がばっちり土地開発されていて、気がついたら、中くらいの家が(クレヨンしんちゃんの家くらいの大きさ)が5〜6軒建っていたのだ。
さらに、これ、本当の話なんですが、家の近くに住んでいた人たちが

夜逃げお引越し

もはや完全に別の町化していた。

で、残ったのは、旧土手にできた

ミニマム住宅街。

あ、田舎ってのはね住宅街って概念があまりないんですよ。多分ですが。
ポツポツ家が建っていて、その間に商店がフツーにあったり、何かしら挟まっているので住宅街らしい住宅街がないんです。
私の昔住んだ家の隣も、フツーに町工場でしたしね。
だから都会にいって住宅街というものを見た時に、ビビビっと衝撃を受けたのを覚えています。

だってマジに家しかないんだもん。

みんな似たような

いえいえいえいえいえいえいえいえ

あぁ、これが住宅街というものなのか…と感心した記憶あります。
隙間なく、というかほぼデッドスペースなく家が建つもんだから、田舎民としては窮屈じゃないのかな?と心配になる。

そんな私の考えはさておき、約10年以上前、私は学校を卒業し地元に帰ってきました。
帰ってきたたらば立派な地元民に戻ったわけです。もちろんキチンとあいさつご近所付き合いです。
だから新しい住宅地のかたにお会いしたらご挨拶するのですが、

完全に不審者の目で見てる!!!

そりゃそうですよね。
私はあなたの家が建つ前の、草ぼうぼう土手時代からその土地を知ってますけど、あなたの家が建ってから

私いなかったですもんね!!!!

向こうからしたら新参者な訳ですが、でも、私の方がずっとこの土地には住んでたんだぞ。
なんならあなたのお家の、道を挟んだお向かいの家が、ドラえもん的空き地だった頃から居るんだぞ。ただ学生時代に

居なかっただけだぞ。

とにかく、あの数年間で家の裏側が様変わりし、完全に他所者として見られるのは、なかなか落ち着かずちょっとした

カルチャーショック

でした。
それに実家に帰ったら帰ったで

アンタの住んでた頃の昔とは違うんだよ!

と実母に怒鳴られましたしね。
いや、私いなかったの数年なんだけどほんま何があったんか?まあ

リーマンショックはあったけど

ちゃんと仕事決めて実家帰ってきたんだからさ、別にいいじゃん?家にも給料入れたしさ。


けれども今はもっと変わりましたね。
クレヨンしんちゃんの家は、

田舎でも、今や豪邸。

なぜって庭付き戸建てなんて、今の若者はなかなか買えないんですよね。さらにしんちゃんのお家には、一応屋根付き車庫までありますからね。
だから、最近の土地開発の建売住宅はとても小さくなり、庭もなくなり、車庫もなくなり(田舎だから一応、駐車スペースはある)これは下手なマンションより狭いのでは?と感じるレベルです。

稀に、デッドスペースどころか

庭共有住宅

って感じの、四隅に家が建ってて真ん中が共有スペース(庭)みたいな家があったりして、
あ、

昔NHKの特集でみた新しい住宅っつーのは本当にあるんだ

と、ビビってもうた記憶がある。
家って土地って、本当に生き物なんだな。
もしかしたらただの敷地内同居かも分からんけど。


有難いことにこの田舎には、新しい住民がたくさん増えつつあります。
地元民的には、あの土地、水が湧くんだよね、とか、あの辺増水すると危ないんだよな、とか、なんとも言えない土地に、建売住宅が乱立している印象があります。

葬儀場の後は薬局が乱立しました。
お薬を駆使して桃源郷人間不老不死ゾンビ化計画なのかもしれません。
もともと人間じゃない私は、静かに見守りたいと思います。

ロボットのNくん、お元気ですか?
私は地球人と2人の子を授かりました。
こうやって宇宙は繁栄しています。
地球は田舎でいいところです。
Nくんもまた、地球に帰っておいでよ。
みんな、待ってるよ。

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