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楽しい朝ごはん

我が家では、週末の朝食は夫が作ると決まっている。なぜそうなったかといえば、ただ単に私が起きるのが遅く、お腹を空かせた子どもたちに業を煮やした夫が作り始めたのが最初だったと思うが、忘れた。

夫の郷土料理である芋もちを朝ごはんに作り始めたのが始まりだった気もするし、業を煮やすという表現が相応しいほど困らせた記憶もないが、そう思っているのは私だけな気もするので、変な言い訳をせずに、夫担当となった週末の朝食を、私はただただ楽しみにしてる。という感想を述べさせていただく。

夫は、週末の朝ごはんに全力を注いでいる。
いやもう、朝からそんなものよく作るね!!っちゅーもんを全身全霊で作り続けている。

例えば芋もち。
芋を蒸すなりチンするなりして、熱しホコホコにしたものを片栗粉を適度に入れて、混ぜたりこねたりして焼くのだが、まあ面倒くさいのは想像に難くない。だが夫はそれを朝っぱらからやり切り、なおかつ芋もちに合うみたらしタレ的な物まで作る。強い。
(レシピとかそういうモンは、私は寝てて一切知らないので各自お調べください)

またある日はチョコスコーンを作った。
朝からスコーンだよ。スコーン!!
買ってきたモンあっためるんじゃなくて、朝から手作りだ。もう狂ってるとしか言いようがない。唯一の救いは(救いって何だ)ホットケーキミックスを使用していることで、粉類の調合は一切不要なので楽らしい。
夫いわく、それをやり出したら終わりと言っていた。終わりってなんだ、と思ったが狂人本人が終わりと言っているので終わりなんだろう。朝食が世紀末。デーモン閣下ならなんていうかな。(あ、表題の写真は夫が作ったスコーンと、私の作ったランチマットです。娘のを借りました。夫婦合作写真)

そんな狂った夫は、つい最近、芋もちとチョコスコーンを両方朝ごはんに作っていた。
芋の焼ける匂いとチョコレートの匂いがしてきたので、薄ぼんやりとした頭で今日はなんなの?と聞いたら、芋もちとスコーン両方作ったっ言ってきて、本気でコイツやべーなと思った。
例え愛娘に言われたからとはいえ、両方同時に作るヤツはいないだろう。
けど、今日はそれだけだよ、と夫はいう。
いや十分だよ、と答えたが、完全なる炭水化物ァー(タンスイカブツァーと読んでね)で度肝を抜いた。

とにもかくにも夫の朝食への、なみならぬ情熱が分かっていただけたと思う。
だからこそ子ども達は楽しく食べてるんだろうな、と日々思う。
全力でスコーンを食べ芋もちを食べる。
そんな日が沢山あればいいと思ってる。

え、私?平日担当の私の朝ごはんですか?
いやもう普通だよ。
食パンに半分ジャム塗って、目玉焼きと野菜炒め(昨日の残り)つけるとか、ご飯(昨日炊いた残り)に納豆、味噌汁(昨日の残り)とか、そうそう夏ならコーンフレークが季節限定ででます。

コーンフレーク(シュガーやチョコ味を、プレーンと半々で割る)に目玉焼きに、野菜。ちょっと豪華ならイシイのミートボールがついて果物が出る。
基本的に炭水化物を元に、付け合わせを決めるので、ご飯だったら納豆とか卵焼きがついたりするが、なんとなくパンと納豆という組み合わせはあまりない。パンと味噌汁もやったことないなぁ。

ホントありがちな感じですよ。
実は写真もとって、noteのアップに備えてたんですが、あまりに映えなさすぎて載せるのはやめた。この文章の世界が壊れる。
炭水化物にタンパク質、そして野菜か果物って感じで食べています。あと乳製品は出すだけで一品追加できるので、高確率でつきます。
しかし、なかなか子どもって野菜食べないですよね。長女は賢くなり、野菜の必要性を知り始めたので頑張って食べてくれますが、息子はね…ぺっ!とか言って出しますわ。
なのでほっときます。とりあえず盛り付けますが放置です。

そうですね、唯一のこだわりはメニュー、否、炭水化物を適度に変えることです。それだけで結果として色々変わる。
パン、バナナ、ご飯、コーンフレークなどなど。パンは基本特番のやつを私の気分で買うので、コッペパンサンドになったり、チョコの混じったネジリン棒みたいなやつも買ったりする。それだけで子ども達は喜んでくれるからありがたい。

実は私、子どものころ朝食が苦手でしてね。そもそも朝が苦手なんで食欲が湧かない上、祖父母同居だったんで朝食は固定の、味噌汁ご飯で美味しかった記憶がない。
多分それなりに美味しいものを食べさせてもらったはずなんだが(出来立ての味噌汁と炊き立ての飯はうまい)全く食べたくなかった事しか思い出せない。

稀にでる週末のパン食はよく食べたらしく、亡くなった祖父が嬉しそうに私を見ながら
「ジャムちゃんはパンをよぉ〜く食べるなぁ」と言っていたのを思い出す。それを脳内再生するたびに、あの小麦の香ばしい香りと歯応えまで再生するのだから不思議だ。
あの祖父にはもう会えないが、私は確かに愛されていたのだという、確固たる記憶がそこにある。

なんにせよ朝食は活力だ。
食欲がなければ無いなりに食べられるものを食べればいいと思ってる。 
その中に楽しみがあれば、もうサイコーじゃないか。
そんな感じでいいよねと、今日もゆるゆる、週末ダラダラと日々を生きている。

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