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手を出したくないもの。


こんばんはカエルジャムです。

今日も今日とて、田舎で、田舎でもさらに交通アクセスの悪い地域に住んでいるカエルです。
私の居住地は本当に車がないとダメな地域。
すこしでも標準的な体型から外れると、下着すら買うのに困る、つまり車で遠出しなければならない地域に住んでいます。
まずマタニティ用の下着が手に入らない田舎っぷりなんだなこれが。

でもねー、そんな田舎でも簡単に観光産業には、手を出したくないんですよ。

都民の方々1000人に、観光産業やった方がいいよ

と言われたとしても。

実は身内に観光地出身の方がいるのでよく分かるのですが、観光産業って時勢の影響がデカいから、すぐ伸びたり沈んだり落差が激しく、基本的にリスクが高い産業なんだよね。
だからこういったことが起きるわけで。

今年はどうなったのか分からないけど、市としてはかなり苦渋の選択肢だったかと。
コロナ禍での観光産業ダダ下がりの後の、巻き返しのチャンスは誰も逃したくないでしょう。もちろんインバウンドもありますしね。
何より税収にも直結しますから、子どものプール授業削ってもやらなければならない事情があったのは、非常によくわかります。
だからこそ、観光産業は諸刃の剣っつーか、ハイリスクすぎて下手に手を出したくないんだよねー。

じゃあ、あんたの住む田舎は何やってるんだよ?どーせ田舎の道の駅で漬物売ってるんだろそれだけだろwwwあ??と思ったそこの誰か。

そうだよ。

別に普通にそうだよ。
しょぼくれた村の小規模道の駅にはピカピカの野菜と、よく分からない煮物とか売ってますよ。多分普通にうまいよ、買ったことないけど。(買った甘露煮はうまかった)

まあ大した売りのない田舎ってね、都会の人たちが考えるほど山が海しかないみたいな場所ではないのよ。皆さんが考えるほど牧歌的じゃなくて、普通にただただ何もないだけ。
選択肢が限られているだけ。
でも売りはない田舎で人口もそこそこって場所は、大概色々産業はあったり、地方都市のベットタウンだったりしてそれなりになんとかなっていて、別に住むにも食うにも困りません。だから観光業は必要ないってわけ。

というわけで、ワシら田舎民に観光産業を勧めるのはやめろと言いたい。
いや、きっとやめないだろうが、

やめろと叫びたい気分

なのだ、
つーか、観光なんて手を出したら

お前ら桃食えなくなるけどいいのか?

って話なわけですよ(私は桃農家の娘という設定文章かいてます。)

別にいいよ、桃きらいだしー
と余裕ぶっこいている都民たちよ。
観光産業に手を出して地方の一次産業が死んだら(実例はいくらでもあるはず)君たち食べるものほぼ無くなるぜ?いいのかあぁん?
タンパク源は全て東京湾で賄い、果物は多分食べれなくなります。
ほんま覚悟した方がいいからな。

誰かにイチャモンつけるわけじゃ無いんですけどね、note読んでると、たまにある訳ですよ。田舎だからこそ観光業!!みたいな

馬鹿の一つ覚えみたいなヤツ。

別にいいんだけど、実際に観光地にしたいなら交通の便ってやつを第一に考えなきゃダメなので、その辺がダメな田舎は、既にアウトだったりします。大体田舎ってやつはアクセス悪いからwww

あと先に言っとくけど、都会で消費しまくった初老の田舎移住は大体失敗しますので、期待しないでください。ま、初老じゃなくても田舎移住は失敗する。理由は簡単。

田舎に移住を成功させるコツは

体の中全部を田舎に浸透させる事

なので、その土につま先から頭まで埋もれなきゃダメなんで、それができなきゃ失敗します。
住む場所、食べるもの、話す言葉、風習、服装に至るまで、全てその土地のやり方に足並みキッチリ揃えるのです。

血液がその土地の色になるまで

徹底しましょう。
それができなければ、色んなものを失って都会に戻る羽目になります。とくにお子さんを連れての移住はリスクが高すぎます。

過疎化が進む田舎というものは、真綿で首を絞めるようにじわじわじわじわ進んでいきます。そして気がつけば廃村になります。
そんな行く末をじっくりと見守れるのが、選ばれし田舎民の特権なのです。


と言うわけで、都会暮らしの皆さん。
我々は暑い中、悠々と車に乗って子どもを保育園に送り、そのまま職場に行くと言う楽々生活をしているので、心配しないでください。
それから、年収が3000万とかなくても、幸せに戸建てが買えるゆとりある生活ですので、ご心配なきよう。

麻布十番でイケイケな暮らしをしなくても、タワマンに住まなくても結構幸せなんですよ。
(ちなみに麻布十番はセーラームーン月野うさぎちゃんの出身地)
田舎には田舎の幸せがあります。
都会の人は都会での幸せを、移住計画のある人はあまり期待せずに田舎に来てくれたらと思います。
でも本当は来ない方がお互いのためだと、心の底から思っています。




※都会かぶれの若造に、急に観光業の話をされて頭に血が上りましたので書きました。


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